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勉強ってのは”伏線回収”だ!~生物編~

数学、化学と続き、今回は”生物”でございます。

科目の選択肢が理系寄りなのは私の好みですので、あしからず。。。

(前回までの記事)


■”生物”って無茶苦茶ひろい言葉!

多くの場合、”生物”と言われたら”動物”をイメージするのではないでしょうか?
一番身近だし、しっくりくるイメージかと思います。

お察しの通り、植物微生物(真菌・古細菌)等も”生物”です。
(ウイルスだけは、ちょっと。。。)

もっとマニアックな話をしちゃえば、こんな分類になります。

生物→ドメイン→界(かい)→門(もん)→綱(こう)→目(もく)→科(か)→属(ぞく)→種(しゅ)

この辺は大学の生物学入門くらいじゃないと聞かない話ですね。
もしくはよっぽどの生物好きか、ですね。


■自然界から学ぶことはたくさんある!~技術編~

バイオミメティクス(Bio-mimetics)”という言葉を聞いたことはあるでしょうか?
生物の形態を模倣して開発された技術を指す言葉です。

(例)
・ハスの葉の構造をマネて撥水性を上げた雨傘
・カワセミのくちばしをマネてトンネル入口で空気層との衝撃音を軽減した新幹線 (500系)
・ハチドリの翼を参考にホバリング性能を向上させたドローン

自然界で当然に活用されている知見を参考にして技術開発する、ということは、その点においては自然界の方が優位に立っているということに他ありません。

よくある勘違いですが、自然界の掟は”弱肉強食”ではなく、”適者生存”です。環境に適切に対応したものが生き残り、適応できなかったものが淘汰された結果が今、なのです。

そんな自然界には我々人間が学ぶべき点が山ほど存在しています。


■自然界から学ぶことはたくさんある!~生存戦略編~

上述の通り、自然界の掟は”適者生存”です。
ただ、その適応方法については生物ごとに全く違うアプローチをしています。

動物”は自らの意思で移動できます。
コレが最大の特徴。
生存に適さない環境に居続けなくても、彼らは”移動の自由”があるのです。

一方、”植物”はどうでしょう?
ほとんどの植物はその場から動けません。
(一部「コイツ歩いてない?」みたいなやつはいますが、例外はどこの世界にもいるので。。。)
つまり与えられた環境下で”自身を変えることで環境に適応”しようとします。
実際に観察するとビックリしますが、植物は信じられないほどダイナミックに環境に適応します
これは動物には見られない現象です。
動物が十世代以上かけて獲得する生物的特徴を、植物は数世代で獲得したりします。

さらに言えば、微生物・ウイルスなんて、休眠やら分裂やら無性生殖やら、もうやりたい放題です。
ここまでくるとちょっと参考に出来る部分は少ないですが。。。

本来、人間も動物界に属するので、生存戦略は動物界のものを参考にすれば十分かと思います。
植物界のような環境適応って、なかなか生体負荷が大きくて耐えられないこともあるので、強い人は良いですが私はあまりお勧めできないですね。。。

このように、さまざまな動植物の生き方を知ることは、単純な生物的知見が増えるだけでなく、自身の考え方にも大きな影響を与えてくれるものだと私は感じています。

きっかけは学校の勉強や自由研究なんかでかまいません。
YouTubeだって何の問題もありません。
頭の片隅にある知識が、ある日突然つながる日が来ます。

それが、学問にハマる瞬間なのです。


■生物多様性・環境負荷ってドコ目線で言ってる?

最後に私が感じている違和感を語って本記事を締めたいと思います。

前提として、各個人がどのような主張を持っていようと、あまり興味はないし、そこに対してどうこう言うつもりはありません。

ただ特定思想の前提となっている部分に共感できない、というのは多々あります。

例えば、ヴィーガン。
日本でもだいぶ認知が広がってきましたね。
10年前だと知らない人の方が多かったと思います。
この主義をお持ちの方のうち、「動物を食べるのはかわいそうだ」という主張をされる方がいらっしゃいます。

それを聞くたびに、
「えっ?植物はかわいそうじゃないの?なんで?」
「植物だって生きているのに?」
「果実はわかるさ。子実体は次世代継承用に作る生物器官だし。でも葉っぱとかって思いっきり生体じゃん?何なら豚足とかと同じよ?」
「パッと見で生物っぽく見えるかどうかで決めてるの?」
という疑問が山のように湧いてきます。
もちろん質問はしません。
口論になるのも面倒ですからね 笑
「私は同意できない」で十分です。

他にも、環境負荷。
大気中のCO2の濃度が上がってきて地球温暖化が進むと大変だ、と。

なるほど、これも興味深いですよね。
「大気中の0.04%しか占めないものがそんなに影響あるのか」
「というか植物的にはCO2多い方がカルビン-ベンソン-サイクル (炭酸同化回路) 回せて嬉しいはずだが?」
「さらに気温も上がれば植物体としても大きくなれるし、繁殖しやすいし、いいんじゃない?」
「あれ?地球温暖化って困るの”人間”くらいじゃない?”地球のため”みたいな言い方ずるくない?
等々、めんどくさい気持ちがバーッと湧いて出てきます。
もちろん言いませんよ。
揉めますもの 笑

冒頭の通り、生物≒動物だし、環境≒人間にとっての環境なんですわ。
色々と考えると人間の業の深さに関心すら抱きます。

浅くても広い知見を持つことは、多くの視点を持つことにつながります

どれが正解かは分からなくても、知らなければ選びようがないのです


そういう意味でも、学校の勉強ってのはバカにならんなぁとつくづく実感する今日この頃です。



おにぎり紳士🍙

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