Tabloid Revue。たぶん其の二。

7年ぶりのTabloid Revue。
前回『密会』の出演者は、吉野圭吾、 風花 舞、 小野妃香里、 海宝直人、 保坂知寿(敬称略)。
日数・回数とも今回より少なかったのですが、濃密さは充分でした。
ちづさんとは、これが最初の出会い。なのに、色々とヘンなことをやってもらいました☆

今回は、 彩乃かなみ、石川新太、宇月颯、大野幸人、中川賢(敬称略) に、ゲストとして 剣幸/月影瞳(同)、そして小野妃香里/三井聡(同)となりました。
レギュラーメンバー5名はそのままですが、ゲストを毎回2名ずつ迎えての総勢7名でのパフォーマンスです。

ショーやレビューなんてのは、稽古場でどんどん構築していく創作生け花のようなもので。花の開き方、枝のしなりを見て調整を繰り返すものです。構成表はあれど、変更も厭わず。また変更も致し方ない局面もあったり。その振り幅は芝居よりも大きくなることが多いのです。
台本を基盤として、堅牢な屋敷を構築していくような芝居の稽古とは異なり、より自由に伸びる芽を育てていくような。ものでしょうか。
なので、やや無責任な言い方をすれば、「どうなるかわからない」。
その「どうなるかわからない」に付き合ってくれるキャストを探すのが、また大変です。
この人でコンサートを……とか、このメンバーでショーのステージを……と依頼された方が、実はこちらとしては(これまた無責任な言い方をすれば)楽なのです。方向性を定めやすいですし、こちらとしては「雇われ」として(難しさも勿論多々ありますけれど)ある種の開き直り?達観?もありますものでね。

一座を組む、と言うのはプロデューサーの仕事で演出家の仕事ではありません。なのですが、今回の公演は私もプロデューサー業務を少しながら請け負っておりますのです。
ですから、何となくキャストは見知った人で……私の性癖をわかってくれている方で。というところから始まりました。

前回のTabloid Revueは、所属事務所の提言・制作で始まったのですが、今回は違います。ただ同じ赤坂RED/THEATERですし、Tabloid Revueの名前は使いたかった。それだけです。
そんな訳で事務所とはあまり関係のないところで始まったのですが、結果、事務所から三人のキャストを招くことになりましたね。
中川賢くんが東京に(事務所に)戻ってきたのは知っていたし、名ダンサーなのは言うに及ばず。こんなアングラ風エンタメに出てくれるか謎(笑)でしたが、出演を快諾してくれました。
宇月颯さんは、旧職場の、それも音楽学校での御縁しかなかったのですが、とてもバランスの良い(しかも能力も高い)中堅どころのスターさんと言う認識がありましたので、スケジュール的にOKと伺った時は嬉しかったです。まだワタクシが在団していたら、組んでみたい生徒さんの一人でした。実際、『A-"R"ex』という作品の時に出演してもらいたかったのですが、同時期に公演する作品との役者の取り合い(駆け引き・笑)で断念した記憶があるのです。
ただ、どうしてもOGさん、それも退団して日の浅いOGさんに出て頂くのは「OGビジネス」に見られないかと言う危惧もあり……これは、わたくし自身が同劇団にいたからこそ、ちょっと敏感になってしまうところです。会社でなさって雇われるだけの立場なら良いのですが、こういう半ば個人でやっているような時には躊躇します。しかし、退団したて……という訳でもなく、やはり魅力的な人材なので出演してもらうことになりました。結果、とても有り難く良かったと心から感謝しております。
小野妃香里さんは前回に続いて……になるので迷っていましたが、結局ゲストとしての出演をお願いしました。自分としても頼れる人でしたから。
歌えて踊れて(踊りはちょっと無理強いしたかしらん☆)、独特の存在感がたまらないひーちゃんは、私の仕事にかなり長く多く関わってくれている得難く心強い仲間です。
同じ事務所と言っても、劇団とは違って始終一緒にいることも無いですし、滅多に会わない方も会ったことの無い方もいらっしゃるのですが。こうやって、御縁があることは嬉しい限りです。

そんな訳で。ご縁のある☆ほかのキャストについては、また改めて。
スタッフは……まぁ、表立って何かする・されるのが苦手なのがスタッフ気質ですから……ほどほどに言及して参りましょうか。
公演は半ばを過ぎて、残り4日です。
ここまでくれば早いですね。
本当に、ショービジネスは一期一会なので。この組み合わせでお届けする唯一の時間、一瞬の幻なのです。どうか、皆々の素晴らしい姿を観て頂けたら……と願うばかりです。

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