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危険な電脳麻薬ゲーム! やられる前にやれ!「ワンフィンガーデスパンチ2」

7月の素晴らしい連休が終わろうとしているが、この連休にやったゲームといえば日課のどうぶつの森とFallout76、そして……ワンフィンガーデスパンチ2で潰してしまった。このゲームは人類にはまだまだ知られていないが、かなり危険なシロモノだ。みんなには秘密だぞ。

皆さんはワンフィンガーデスパンチ2(以下デスパン)を知っているだろうか? つい最近、ニンテンドーSwitchでダウンロード版が販売開始されたアクションゲームだ。あなたは棒人間のカンフーマスターとなり、左右からワラワラと迫って来る敵の棒人間軍団を山ほどカンフーキルする。使うボタンは右で殺すボタンと、左で殺すボタンの二つだけ。敵がこちらの攻撃範囲に入ったら、右か左かで対応した殺すボタンで殺す。連打はNG。ストーリーも何も無い。カンフーだけがあるのだ。

何が面白いのか

ボタンを二つしか使わず、向かってくるザコを倒し続けるだけのゲームの何が面白いのか? それはテンポの良さだろう。プレイヤーのあなたは達人なので、少ないボタンでも相当なバリエーションの殺人カンフーを繰り出せる。飛び蹴り、肘打ち、裏拳、投げ、ドロップする剣、ヌンチャク、チェーンソーで小気味良くザコを捌いていくのは爽快。耐久力が高く数打当てないと倒せない敵はカンフー映画さながらの丁々発止の攻防が楽しめる。ボタンをハイ、ハイ、ハイ、ハイ、とリズミカルに押して敵を捌き、時おり挟まるスローモーション残虐演出にアドレナリンやらドーパミンやらの興奮物質がドバドバ出る。血もドバドバ出るが相手は棒人間なのでどう死のうが関係無し! これは危険な電脳麻薬だ! 開発はいかにプレイヤーにボタンを気持ちよく押させるか、ゲームスピードやテンポを考え抜いたことだろう。凄まじいこだわりを感じられる。

どうかしているスキルを受け入れよう

ステージをクリアすることで手に入るスキルポイントを使って「画面全体を攻撃する」や「攻撃範囲を広げる」といったスキルを習得できる。「眼から怪光線を出して殺す」や「スナイパーライフル召喚」といったカンフーにしてはやや個性的なスキルもあるが、これがデスパンなので受け入れよう。スキルは発動可能になれば勝手に繰り出されるが、スキル発動時にはプレイヤーの雄叫び(手裏剣を取ったときの「シュリケェーン!」が超かっこいい)と共に背景に謎の魔界戦士がデカデカと表示される。わけのわからない演出に脳が混乱し、よりトリップ感が増幅される。これがデスパンなのだ。他にもニンジャ、デコトラ、ギャルも唐突に出現する。受け入れていこう。

◆謎の魔界戦士

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◆ギャル

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◆?

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やられる前にやれ

デスパンにはストーリーも無いしデイリーイベントも無い。あって無いようなスコアランキングはある。まあ、大作ゲームの合間や寝る前にちょっと殺るか……と軽率に遊ぶことができる。気が向いたときにやって気持ちよくなれるのだ。そろそろお気づきになっただろうか。そう、なぜこんな気軽に摂取できる過激な電脳麻薬じみた物がSwitchでたった1000円で放り出されているのだ? 棒で叩きに来ないのか? やってみろ! カンフーでやっつけてやる! 奴らが叩きに来る前に、やれ!

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