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WWE LIVE 2019迫る!

またこの季節がやって来た。両国国技館(オスモウ・アリーナのルビ)周辺に変わったTシャツを着た人間が集う! 世界最大プロレス・エンターテイメント団体であるWWEの日本公演が6.28(金)と6.29(土)に行われる!

WWE日本公演は例年通りハウスショー形式。ハウスショーとは何ぞや? ざっくり言えば収録カメラが入らないショー味が強い公演だ。詳しくは去年の記事があるので見てみてね。

今年は来日予定のスーパースターを解説しよう。かなり主観が入っているのであしからず! 善玉か悪役かもわかるので歓声、ブーイングの指標にして下さい。

■セス・ロリンズ(ユニバーサル王者、善)

今回来日するブランド、RAWで最高峰のチャンピオンベルトであるユニバーサル王座を持っている現在の主人公格スター。昔はそうとうなワルで、仲間を裏切り上層部に取り入って悪徳活動し放題。お仕置きとして地獄戦士にリング下に拉致されたりライバルにベルトを盗まれインスタにアップされたりしたが、今や立派なヒーローである。キャッチフレーズはエントランステーマにも使われている「Burn it down!(焼き尽くせ!)」。彼がロープを持って力強く足踏みをしたらそれに合わせて「Burn it down!」と叫ぼう。RAW女子王者のベッキー・リンチの彼氏。TVゲームとゲームオブスローンズが好き。

ヤンチャしていた頃のロリンズさん

■AJスタイルズ(善)

日本で活躍経験があるサラサラヘアーのスター。アンダーソン&ギャローズとは日本でユニットを組んでいたこともあり大の仲良し。現地ではリコシェが持つUS王座を狙っているようだ。空中姿勢がめちゃくちゃ綺麗で、必殺技のフェノメナル・フォアアームの右腕を引き絞ったポーズは実にサマになる。TVゲームが大好き。

去年の来日時、アキバの「スーパーポテェィト」でレトロゲームをディグるAJ氏

■中邑真輔(善?)

行列のできる法律相談所に出たりどん兵衛のCMに出たりしている世界的に有名な日本人スター。AJスタイルズの股間を殴り悪の心に目覚め、金的ハンターと化したりUS王座を奪取しナカメリカ合衆国大統領などと名乗っていたが、近頃は落ち着きを取り戻している模様。6.28(金)はセス・ロリンズとの初対戦、6.29(土)は別ブランドのNXTでライバルだったロバート・ルードとの対戦と両日ともにかなり強力なカードが組まれている。去年は来日直前に犬に噛まれケガをし無念の試合キャンセル、しかし松葉杖でリングに上がりAJの金的を狙うパフォーマンスを見せた。今年は犬に気を付けて!

中邑真輔がSMACKDOWNに初登場した時の凄い熱量の会場

■トリプルH(悪?善?)

団体のCOO(最高執行役員)であり現場監督であり会長の娘の婿である偉くて超忙しい人。大悪役スターとして君臨していたが、現在は現役を退き背広組に。それでも年に一度か二度は名物のコスプレ入場で会場を沸かせ、試合をしては相手の技を受けまくる。今回は約10年振りの来日となり業界騒然。試合は6.28(金)のみのようだが6.29(土)には現れるのか? 多分コスプレは無いと思います。

大一番で繰り出されるスペシャルコスチューム

■ブラウン・ストローマン(善)

デカくて強い、ザッツアメリカンレスラーなスター。手が空いたらとりあえず叫んどけ! って感じでよくブラァー! と叫び、コンセプトがわかりやすい。同じ筋肉系スターの悪役ボビー・ラシュリーとはライバル関係にあり、腕相撲や綱引きマッチで戦っている。女の子を肩に乗せて歩く自然を愛するゴーレムみたいなかわいらしい一面もある。クルマをひっくり返すのが好き。

■サモア・ジョー(悪)

善玉を襲って必殺のコキーナ・クラッチで失神させまくる強力な悪役。最近までUS王者だったがリコシェに敗れ陥落した。リコシェの試合に乱入してくるかも!? コロコロした体型だが恐るべき身軽さと器用さを持つ。コーナーの相手にダッシュエルボーを叩き込んで即座に延髄切りに繫げるコンボが激カッコイイ。youtubeのチャンネルを持って無さそうで持ってる。TVゲームが大好き。

■バロン・コービン(悪)

高身長でルックスもなかなかのイケメンだが今回の来日スターの中で最もブーイング生産機に成りうる悪徳スター。入場時、リングアナに自分の過去の功績(以前GM代理をしただとか、ボクシング大会の王者になっただとか)を読み上げさせ、〆に自分勝手極まりない「(開催地)の皆さんのお気に入り」と言わせる最高のつかみをすると思うのでたっぷりブーイングをしてやろう。長身を生かしたディープ・シックスや必殺技のエンド・オブ・デイズは迫力満点。日本の焼肉に感動したが、牛タンはビビって食べられなかった。

■ボビー・ラシュリー(悪)

バロン・コービンとよくつるんでいる悪徳トリオの一角。デカくて強いザッツアメリカンレスラーの悪役版。トランプ大統領と共に団体の会長を丸刈りにしたことがある。表情からはいい人感がにじみ出ているがとにかく悪い奴である。筋肉ライバルのブラウン・ストローマンと腕相撲や綱引きマッチといった筋肉勝負を行っているが、負けたあとに粉を投げつけてボコる等のセコい手を使い続けている。「TheAlmighty」の異名を持つがJスポーツの字幕では「筋肉魔人」と訳されるのナンデ!?

■ドリュー・マッキンタイア(悪)

バロン・コービンとよくつるんでいる悪徳トリオの一角。めちゃくちゃカッコイイのに権力者やコービンの手下その一みたいな位置にいるのがもったいない奴(主観が入っています)。別ブランドのNXTではトップの王座を持っていたこともある実力派なのでぜひ王座戦線に絡んでほしいところだ。エアギターのロックバンド・ユニットを組んでいたことがある。

■セザーロ(悪?)

レスリング、スポーツ、ビデオゲーム、何でもこなせる完璧超人。団体随一の技術とパワーを持ち、名試合を連発する。善か悪かと言われれば悪だが歓声が多く、特に日本公演では歓声がありすぎて悪党感が無い! 両日ともにリコシェとの試合になっており、以前セザーロはリコシェをジャイアントスイングで30回転ぐらい回したので今回も期待大。人差し指を上に向けてクルクル回す仕草を見せたらセザーロ・スイングの合図だ! ゲームオブスローンズとコーヒーが好き。

ジャイアントスイングでリコシェをぶん回すセザーロ

■ロバート・ルード(悪)

グロリアス(輝かしい)がキャッチフレーズの煌びやかなおじさん。ヒゲを剃って名前をちょっと変えて(以前はボビー・ルード)イメチェンしたら出番が少なくなって寂しい。別ブランドのNXTでは最高王座を経験しており、グロリアスDDT、グロリアス死んだふりなどの奥義を駆使し長期政権を築いた。中邑真輔に柴犬呼ばわりされSHIBAINUコールをされたことがある。

リコシェ(US王者、善)

日本でも活躍していた空中戦が得意なスター。ユニバーサル王座に勝るとも劣らない価値があるUS王座の保持者。まるでスーパーヒーローのようなアクロバティックなムーブでファンを「超絶かっけ~!」と魅了し、その体術の応酬の動画は世界中でバズり、プロレス界の内外共に騒然とさせた。空中で630度回転落下するとんでもない必殺技を持つ。はじめの一歩が好き。

リコシェのちょっと何が起きているのかわからん動き

■ザ・クラブ:カール・アンダーソン&ルーク・ギャローズ(悪、本公演では善)

AJスタイルズと共に日本で活躍していたタッグチーム。日本に来れば善玉になるのはハウスショーならでは。親日家でいい人オーラが凄く、特に小柄なほうのアンダーソンは顔の造りが優しいのでワルな感じがしないのがレスラーとしては利点か欠点か?「ゴメンナサーイ!」とか言うし……。諸事情により現地では使えない日本公演限定の必殺技がある。

奥ゆかしい日本語の挨拶をしてくれるザ・クラブ

■ザック・ライダー&カート・ホーキンス(善)

団体で初めてSNSによる自己プロデュース活動に成功した元インターネット王者ライダーと、250以上連敗というダメな方のヤバい記録保持者であるホーキンスのタッグ。年に一度の祭典、レッスルマニアでのタッグ王座戦勝利によりホーキンスの連敗記録はストップしたが、その後敗北しまた無冠に戻ってしまった。ガンバレ! スーパーマーケットへ乗り込みアクションフィギュアを買いまくるyoutube番組を持っている。

■ザ・リバイバル:スコット・ドーソン&ダッシュ・ワイルダー(RAWタッグチーム王者、悪)

小柄でよく動き、隙あらば悪党ムーブを繰り出し善玉の出鼻をくじくズルの天才。別ブランドのNXTでは名勝負を連発、RAWに移籍し大活躍と思いきや、タイミングの悪い負傷やストーリーの都合で出番が失われがちだったりとなかなか日の目を見ることが出来なかった苦労人でもある。だが遠慮なくブーイングを贈ろう。彼らは悪党なのだ!

■ベッキー・リンチ(RAW女子王者、善)

「THE MAN」(日本語訳では「超雄」)の異名を持つRAW女子王者。過去のブランド抗争で顔面パンチを喰らい鼻をヘシ折られる事故に遭ったが、血濡れで仲間を率いて暴れる雄姿が男前過ぎて人気爆発(この業界はどんなことがきっかけでブレイクするのか本当にわからないのだ)、現在一番人気がある女子スターだろう。荒々しくタフで花道からノシノシ歩いてくるだけでカッコイイ。セス・ロリンズの彼女。FF14を遊んでキノコに追いかけられてキャーキャー言ってたカワイイ一面も。

ザ・マン

■アレクサ・ブリス(悪)

小悪魔系女子。デビューしたての頃は謎のキラキラを振りまく妖精じみたキャラだったが、チャラ坊と付き合いだしてグレて悪魔化した(チャラ坊はその後捨てられた)。お友達を利用して漁夫の利を頂戴するスタイルが得意だが、その気になれば鉄拳制裁、竹刀殴打、危険で華麗なダイブ技ツイステッド・ブリスで戦い根性を見せる。ディズニーとミニブタが大好き。

■カブキ・ウォリアーズ:アスカ&カイリ・セイン(善)

泣く子も黙る日本人女子タッグ。アスカは267連勝というとんでもない記録を持っており、過酷極まりないバトルロイヤルである女子ロイヤルランブルマッチを勝ち抜いた功績もある。つまり、めちゃくちゃ強い。カラフルで威圧的なオカメマスクを付けて入場する姿を見た対戦相手は震えあがるだろう。しかもモンハンが上手い。カイリ・セインはパイレーツ・プリンセス(海賊姫)である。海賊……プロレス団体にはたびたび海賊や地獄出身者といった変わった職業の方が出現するので慣れていただきたい。カイリは小柄ながら動きが派手でカッコ良く、世界一美しいエルボードロップを放つスターとしても有名だ。

インセイン・エルボー

■ジ・アイコニックス:ペイトン・ロイス&ビリー・ケイ(女子タッグチーム王者、悪)

オーストラリア出身の仲良し悪女タッグ。二人とも声がデカく、レフェリーへの抗議やボコられている時の悲鳴はC席までハッキリ聞こえるはず。王座の保持記録を自慢しつつ(防衛戦をほとんどしていないので当然なのだ!)新作のTシャツを押し付ける動画をyoutubeにアップする地道な活動や「アーイコニックス!」と叫んでキリッとする決めポーズなど、悪党だがどこか憎めない連中である。

女子タッグ王座の保持記録自慢ツアーをするアイコニックス

健康であれ

以上のスターが全て来日するかどうかは正直なところ、わからない。急なケガや何らかの問題で来れるはずのスターが来なかったりはわりとしょっちゅうあるのだ。去年の中邑真輔が犬に噛まれた事件のように……。公演まであとわずか。体調管理に気を使い、万全の態勢で観戦できるようにしよう。睡眠時間を多めに取ったりね。スターも皆さんも健康であれ!

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