握手のタイミング

本日は糖尿病のクリニックに行ってまいりました。まだ若い(おそらく30歳前ぐらい?)女医さんとお話をしてきました。朝食前の血糖値が高い、という指摘をされました。朝食前の血糖値が高いということは夜寝ている間に血糖値が上がっていくわけです。それで、夜は何か食べたりするの?私は乾燥サラミをウィスキーの肴にしてカリカリと食べています。

乾燥サラミはそれほど血糖値に影響はしないけれど、やはりウィスキーを寝る前に飲むのが、悪いんだろうね、と女医さんに言われました。余談ですが、というより前に書いたかもわからないのですが、このクリニックは2軒目のクリニックです。以前のクリニックでも、血糖値のことでいろいろ話をしたのですが、ウィスキーを飲んでいるからダメ、と言われたことはありません。以前に通ったクリニックでそんなことは言われなかったといえば、明らかに女医さんの機嫌を損ねるので、私は黙って聞いていました。

それで、ウィスキーを飲むのを夕飯時にしたらどう、と言われました。

さてさて、たった今謎解きができました。横で、ニュースフリークになってヘッドフォーンを着用している妻に聞きました。

ドイツの家庭では、夕飯はもしかしたら、パンだけですましているのでは?

その通りでございます。簡単にパンだけですましているので、朝血糖値がそれほど上がるはずがないのです。

私どもは原則として一日2食なので、朝か昼に食べて、夕飯は暖かいものを食べるようになっています。私が勤め人のころは昼に温かいものを食べて、夕飯はやはり簡単なものを食べていました。

女医さんにその辺の誤解があるようです。

なんだか本題から外れてきたようなので・・・・・・

それで私が参るのはこの女医さんは薬を飲め飲め、とかなり強引に進めてくることです。一粒500mgの薬を飲んでいるので、私はこれ以上飲まない、と女医さんには宣言しています。今飲んでいる薬は血液をサラサラ状態に保つ薬、血圧を下げる薬、それと糖尿病のための一粒500mgの薬です。今週の水曜日に、ホームドクターのところで実施した血液検査がわかるので、ということで、もう一錠余分に飲みなさい、というのを待ってもらっています。私の薬嫌いは、ほとんど本能的なものです。

なんだか、話が長くなってきています。すみません何とか本題に入ります。

ウィスキーを飲むのを就寝前ではなく、夕食時に飲み、翌日朝食前の数値を見せてください、ということと、ホームドクターのところで実施した血液検査の結果を翌週に見せるということで、何とか一件落着させて、お別れで、私は椅子から立ち上がりました。

それでですね、立ち上がってチアーズ(さよなら)と言いかけて、なんとなく、私は物足りなく感じて、握手を求めて、改めて、チアーズと女医さんに言いました。ごく自然な私のほうの成り行きで、女医さんの手を握ったわけです。女医さんはもしかしたら、私が握手を求めてくるというのを想定していなかったかもしれません。私が握った女医さんの手を何となくぎこちなく感じました。

受付に戻ってレセプションの人と翌週のアポの打ち合わせをしている最中に、あの握手をしたのは、それでよかったのだろうか?と考えていました。



ドイツ生活36年(半生以上)。ドイツの日常生活をお伝えいたします。