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有給休暇は消化できてますか?

 私は既にリタイアした身ですが、働いている頃「有給休暇」の取得について自分なりに考えたり、管理職になった後は自分の部門のメンバーと面談を実施するたびに言っていたことを思い出しました。

 そもそも年次有給休暇とは、労働者が持つ権利であり、計画して休みを取得する権利なのですが、勤勉な日本人はなかなか休むことをよしとしません。法律でも、最低5日間は最初に計画して取得するように変更されました。個人面談を実施する時によく社員から言われたことは、「風邪とか引いて病気になった時に使えないと困るから計画はしないでとっておきます」だったり、「みんな忙しく働いているので自分だけ休みをとるのはなかなかできない」ということをよく言われました。

 通常の会社であれば、休暇には以下のような種類があると思います。このうち、4と5のケース以外は、給与が下がることはありません。また、5の場合でも、有給休暇が残っていて、事情を説明できる場合(懲戒処分を除く)は、有給休暇の事後申請でOKになるケースがほとんどだと思います。

 1 有給休暇  一年間に取得する権利を持っている休暇制度
 2 特別休暇  慶弔休暇や生理休暇などが定義されている(有給休暇とは別)
 3 病気休暇  病気にかかり医者に行き休んだ時の休暇(短期間)
 4 休職    長期療養/留学などで計画的に長期間休暇を取ること
 5 欠勤    連絡なしに休んだり、懲戒処分で休んだ場合

 なので、厳密に言えば病気で休むかもしれないので有給休暇を取っておくというのは考えなくていいのです。でも、病気かどうかわからないけどだるいので有給休暇を使って休もうということはあるかもしれません。その際は、速やかに会社に連絡をしれて急遽有給休暇を利用するということになるかもしれませんね。

 しかし、それにしても、計画的に有給休暇を取得する社員があまりにも少ないなという感じを私は受けていました。そこで、私自身も含め、みんなにお薦めしていたのは、以下のような方法でした。

 期初に年次有給休暇が付与され繰越分の日数と合わせた有給休暇の日数を把握することができますよね。会社によって違うかもしれませんが、なんらかの形(例えば給与明細など)で知ることができると思います。わからなければ人事部門か所属長に確認すればわかるでしょう。

 1 日数を把握したら年内に取得する日数を計画する
   繰越は通常20日まで可能なのでそんなことも考慮して日数を計画
 2 年間のカレンダーと睨めっこして休暇計画を作る
   家族サービス、単独旅行、趣味の時間などを計画する
 3 仕事のスケジュールと重ねて休暇日程を仮確定する
   一年間の仕事の予定は把握できないでしょうから休暇優先で計画する
 4 所属長に年間計画を提出して同僚にも知らせる
   年間計画を提出することで仕事の割り振りを考えてもらう

 もちろん、これらのことを実施しても、変更を余儀なくされることはよくあります。しかし、それでも休暇をとりやすくなることにはなるでしょう。仕事は計画的に実施することができても休暇を計画的に取得できないひとが多いのではないでしょうか。休暇を取ることも仕事の一つだと考えてもいいのではないでしょうか。それを含めた給与になっているわけですから。社員全員が計画的に取得できるようになれば、「引け目を感じる」こともなくなり、逆に助け合う風土が出来上がるものと思います。

 ちなみに私は、毎年20日以上の有給休暇取得を計画し自分のカレンダーに前もって入力しておき、社員からも確認できるようにしていました。そうすることで、通常の仕事は問題なくフォローできていました。会社での仕事というのは、何事も計画を立てることから始まるのではないかと思います。いまでは、リモート対応が増えていることもあり、比較的取得しやす環境になっているのかもしれませんね。

 ライフワークバランスを考慮しながら休暇制度を上手に利用してください。

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#有給休暇 #計画的休暇 #会社生活 #日常

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