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VRの時代、”触れるもの”がますます大切になる

こんにちわ。宅配クリーニングone moreの久保です。

今、コロナ禍で外に出歩く機会も減って、人と会う機会もなくなり、”触れる機会”がどんどんなくなっています。

そんな中、以前よりも長時間スマホでyoutubeを見たり、テレビを見たりするようになり、視覚・聴覚的な情報に偏りがちになっているように思いますし、これからよりVR技術も発展してきて、さらにその偏りは増していくように思います。

昨日、『衣文化ラボ』の運営メンバーで打ち合わせがあったのですが、「触れることって大切だよね」という話になりました。

(衣文化ラボについてはこちらの記事をご覧ください。)

よく、有名な呉服屋さん等では、生地の良し悪しを見分ける力を養うために、本物だけに触れさせるとか。そういう話は呉服屋さん以外でもよく聞きますし、

僕らクリーニング師の国家資格の試験では、見た目では全く同じに見える、白い片布が何の素材かを”触って”当てるという問題があったりします。

それくらい、特に日本人の肌感覚ってとても微細な物を見分ける力があるんですよね。

「肌がピリつく」「空気が凍り付く」、などなど目に見えない空気ですら肌で感じるほどです。

肌で感じる物って、ごまかしがきかないんです。

顔は笑顔でも、内面落ち込んでいる人はなんとなくわかりますし、長年シルクに似せるように研究されている化学繊維ですが、やっぱり触るとシルクと違うのが分かります。

今、五感がどんどんマヒしやすい環境になってきているように思います。

VRで視覚・聴覚は本物か!?と思うくらいリアルに感じます。合成する技術が進み、映像では嘘か本物か判断するのがどんどん難しくなるでしょう。

嗅覚もマヒしてきていて、化粧品や洗剤・柔軟剤の香料はどんどん強くなってきています。味覚も辛いラーメンやエナジードリンク等、以前より刺激の強い物が出てきています。

一旦刺激に慣れてしまった感覚は、その”毒気”を抜かないともとには戻りません。

マヒしていく五感で最後の砦となっているのが、触覚、つまり肌感覚なのではないでしょうか。

心地よさ、あたたかさ、柔らかさ。
全て肌で感じる物です。

頭に偏りがちな現代、普段何に触れているかがとても大切になるように思います。

どんな服を纏って普段活動し、何に身を包んで休むのか。

素材がよければいいという話でもありません。

自分が”心地よい”と感じる感性を大切にしていくことが重要なのではないでしょうか。

僕も今、このone moreを開発してからは家の洗剤も全て重曹と石けんにしていますが、たまたまこの前切らしてしまって、ずっと前に買ったまま残していた合成洗剤を仕方なく使いました。

そしたら、首筋がかゆくなりました。

ああ、そうだよなあと。刺激に身体が反応する。それが正常だよなと。

one moreでは、環境や安心・安全のことももちろんですが、服や毛布・布団をより心地よい物にできるようにこれからも取り組んでいきます。

洗剤・水・仕上げ・梱包。色々な研究を日々しています。

製品だけとは限りません。

風を肌で感じてみたり、太陽の日差しを感じてみたり、布団の柔らかさを感じてみたり。

皆様も、普段肌に触れるものの、心地よさを大切にしてくださいね。

それでは、お読みいただき、ありがとうございました!


◎タオルがふんわりよみがえる、石けんと柔軟剤

◎服を軽く、あたたかくするクリーニング


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