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患者が看護師に言うべきこと(褒めかた)5選【コミュニケーション】好感度上がります

けいゆうです。

 患者さんは入院中1日24時間、看護師さんと生活することになります。
 コミュニケーションの(会話をする)機会は多く、看護師さんから体調面以外でも声をかけてくれることは多くあります。
 そういった場面で、
 “うまく褒めて好感度を上げたい!”
 “さり気なく、感謝の気持ちを褒め言葉で伝えたい!”
 そんな患者さんに、入院中、お世話になっている看護師さんに声をかけるとき、どんな褒め言葉なら喜んでもらえるのか、すぐに実践できる“褒めかた”を今回お伝えします。

 患者と看護師の立場であることに変わりはありません。とはいえ、お互い人間です。
 的確に褒めることができれば、看護師さんは喜んでくれますし、好感を持ってくれます。

 どんな言葉(褒め方)なら“喜んでもらえる”のか、“好感度が上がる”のか今回の解説5選の内容はこちらです。

 ・仕事がはやい、丁寧、気が利く
 ・採血や注射が痛くなかった
 ・病院食に対する反応
 ・容姿
 ・看護師さんを前に、他の人(家族や別の患者)に褒める内容の話をする

 この5つを深掘りして解説していきます。最後に鉄板とも言える“ありがとう”についても触れていきます。

 私は、急性前骨髄球性白血病の再発で、現在入院中です。期間としては半年間、通常の治療(入院)をして無事退院。その半年後に再発し、現在は自家移植に向けてさらに8か月程、入院生活を送っています。
 現在までの入院生活では、30人以上の看護師さんに担当してもらい、いろいろな会話をさせていただきました。
 その中で、“実際に看護師さんから聞いた、言われて嬉しかった言葉”と、私が言って“喜んでくれた言葉”を紹介、解説しますので、ぜひ、参考にしてください。

 それではいきましょう。

 患者が看護師に言うべきこと(褒めかた)5選【コミュニケーション】好感度上がります

 仕事がはやい、丁寧、気が利く

 仕事がはやいというのは内容によって、“早い”にも“速い”にもなるので、ひらがなにしました。

 看護師さんは仕事です。仕事ぶりを褒められるのは嬉しいと言います。実際、喜んでもらえます。
 例を出しますが、具体的には

 ・何か依頼したことに対して仕事が早い
 ・点滴を繋ぐ時や固定のテープの貼り替えなど作業が速いまたは丁寧
 ・患者の行動を先読みして何かをしてくれたときなど気が利くこと

 こういった内容は、何かをやってもらった時にそのまま言えるので、自然に褒めることができます。
 例えば、「(みんな丁寧だけど)他の看護師さんより丁寧」とか、「声がけが良くて話しやすい」など。

 「仕事だからやって当たり前」、「こっちは患者だ」という傲慢な考えではなく、人として素直に褒めれば、少々強引な褒め方でも相手の心に刺さります。
 思考法としては、自分が仕事をしている時に何を言われたら嬉しいかを考えることです。

 また、看護師さんに限りませんが、仕事ぶりを褒めることについてはNGがあり、“上から目線”と“知ったかぶり”はダメです。笑顔で聞いてくれていても、内心は「お前に看護師の何がわかるんだ」とブチギレです。
 加えて、媚びた態度で褒め言葉を言ってしまうのもダメです。患者さんが弱々しく見えてしまうわけですが、そんな患者さんに褒められても心に刺さりません。

 NGについての思考も、やはり自分の仕事に置き換えて考えると、わかりやすいかと思います。

 ※上から目線にならず、媚びずに褒める

 採血や注射が痛くなかった

 痛いときにヤセ我慢してまで言う必要はありませんが、あまり痛くなかった日とか、たまには言ってみるものです。

 看護師さんが認識している事が2つあります。もしかしたら、もっとあるのかもしれませんが、とりあえず1つは、
 ・看護師さんの上手い下手はあるにせよ、“痛点”だったり、患者さんのその日の体調など、誰がやっても痛いときも痛くないときもある事。

 もう1つは、
 ・看護師さん自身も、注射を打たれる(さされる)ことを実習で“実際に経験”しているので、痛いことは十分わかっているという事。

 この2つを考えると、よほどヘタクソな看護師さんは別として、誰がやっても痛くなる可能性はあります。
 では、“痛くない”という褒め言葉の意味はあるのか?

 もちろんあります。ここを深掘りします。

 多くの患者さんは、“痛い=ヘタ、失敗”と認識します。そういった認識をする事を看護師さんは理解しています。
 なので、痛いと言われる、痛いと思われるという事は“ヘタだと思われている”と看護師さんは感じます。だから、採血や注射を痛がるのを感覚的に嫌います。

 つまり、痛くないと褒める事は、単純に物理的な痛みが無かったと伝えることで与える安心感と、“ヘタではありません、上手です(ヘタ認定しません)という意思表示”による安心感の“2つの安心”を与える事になります。

 痛いのは患者さんですが、針を刺すとき、看護師さんは毎回緊張するそうです。
 それが仕事とはいえ、緊張ばかりでは疲弊します。日頃の感謝、労いの気持ちも込めて、“安心する一言(褒め言葉)”をかけてみてはいかがでしょうか。

 ※褒め言葉=安心を与える

 病院食に対する反応

 これについては、“褒め”とは少し離れてしまう気がしましたが、入れました。顕在的な反応よりも潜在的に影響を与える事が目的になります。

 配膳や食事量(完食率)のチェックに看護師さんが干渉するかは病院によって違いますが、看護師さんが配膳や食事量(完食率)のチェックをする前提での内容です。

 早速、具体例ですが、

『今日のご飯なんだろう、ドキドキする』
『〇〇さん(看護師さん)が持ってきたから美味しそう』
『〇〇さん(看護師さん)が持ってきたから食べる』
『〇〇さん(看護師さん)一緒に食べよう!』
『これ(料理や食材)すごく好き。』

 など、多少笑えるようなポジティブな内容が良いです。
 そして、これは恋愛術でも使える方法です。簡単な説明になりますが、恋愛をイメージする言葉を所々に入れて、相手の脳裏にイメージを刷り込ませます

 また、脳科学的に、嫌な顔(表情)をしていると相手に伝わり、相手もそうなり、“悪い印象”が残ってしまいます。
 つまり、病院食が配膳される度に嫌な顔をしていると、嫌な(悪い)イメージが潜在的に残り、配膳することすら嫌になる。当然、その患者さんの印象そのものもそうなるわけです。

 ここの項目は入院期間が長い程、今回の記事の他の項目よりも自分へのリターン(ブーメラン)を感じていく事になると思います。
 そもそも、病院食を目の前にして大喜びする人なんかいないので、こういう“ポジティブな意味で人と違った事をする”のは、好感度アップやモテ術で考えて有効です。言うなれば他の患者を差し置いて一人勝ちです。
 配膳が嫌にならない、つまり、“仕事が(一部ですが)嫌にならない”と考えれば、患者さんの一言だけでも看護師さんのモチベーションは変わってくるかもしれません。たった一言です。ぜひ、笑顔で声をかけてみましょう。

 ※ちょっとした一言で一人勝ち

 看護師さんの容姿

 容姿を褒めるのは、恋愛術などで考えるとちょっと難しくなりますが、看護師さんに対して使うときのポイント2つを教えます。

 ・褒めちぎる
 ・担当全員、それぞれ違う褒めかたをする

 これを解説していきます。

 ・褒めちぎる

 これは恋愛術でも同じです。
 褒める→謙遜される→沈黙
 となってしまうと、褒められた側は本当に褒められたのか確信できなくなり、「お世辞か」とか「言ってみただけか」と思われてしまいます。
 ですので、“褒めるなら褒めちぎる”事を意識して声をかけてください。

 ・担当全員、それぞれ違う褒めかたをする

 患者さん向けの内容で、トークスキルアップにもなりますが、“保険”といったところです。
 そして、担当全員というのは、できれば会話をする機会がある看護師さん全員がいいです。それぞれ違う箇所を褒めたり、違う褒めかたをしてください。

 看護師さん達は、ナースステーションに戻ったとき、ちょっとした事でも“噂”というか話したり(情報共有)するので、1人だけを“可愛い”とか“カッコいい”とか言ってしまうと最悪の場合、「狙ってる、キモい」みたいな話になってしまいます。なので、1人だけというのはリスクがあります。
 ただ、普段から他の看護師さんともうまくコミュニケーションがとれていれば、1人だけ褒めていても、「〇〇(患者)さんのお気に入りは〇〇(看護師)さん」というぐらいで収まります。

 “保険”としての意味で“違う箇所”、“違う褒めかた”をするのは、あくまで平等に見る視点を持っているという事のアピールができる事です。
 保険と言っても、上手くいけば褒めた内容は相手の心に刺さりますし、褒められるのがすごく嫌という人はあまりいないので、言ってみる価値はあります。

 ※担当の看護師さん全員を褒めちぎる

 看護師さんを前に、他の人(家族や別の患者)に褒める内容の話をする

 これが最も看護師さんに喜ばれる“褒め”です。
 つまりは、第三者に良い噂を流す。本人(看護師さん)の目の前で。

 家族、親族または友人などには嘘は言わないということが認識されていての話ですが、
 親しい人に看護師さんを褒める内容の話をする→親しい人には本心を語る=嘘やお世辞ではない
 というのが目の前でハッキリ認識できるので、効果抜群です。
 今回の記事で紹介してきた褒めかた(言葉)をここで出しきってください。本気で褒めていることが伝わります。

 ただ、今のご時世では、面会など難しいかもしれません。そんな時は他の患者さんを第三者として会話に交えましょう。
 この場合、あまり親しくない他の患者さんに、わざわざ私情(看護師さんを褒める事)を話す事で信憑性が増します。
 これも自分に置き換えるとわかりやすいですが、例えば友人と一緒にいるとき、その友人の知り合いに会ったとして、その場で自分の良い話を宣伝してくれたら嬉しくないでしょうか?
 第三者に対して自分の宣伝をしてくれる友人に対しても好印象ですし、自分も嬉しいはずです。まさにWin-Winです。

 また、目の前に看護師さんがいなくても、良い噂を流しておくだけでも効果大です。
 ご存知かもしれませんが、“ウィンザー効果”というものがあり、第三者から褒められるとさらに嬉しさが増すというものです。
 普段から良い噂をしておくのがおすすめです。

 ※褒め言葉は本人以外にも言うからこそ効果がある

 番外編 ありがとう

 “ありがとう”は必ず言うと思って、5選からは外しました。

 たとえ看護師という仕事の中で何かをやってもらうとしても、要所要所で“ありがとう”を伝えましょう。
 ここまでの“褒め”のタイミングに合わせて言っても大丈夫ですね。

 『丁寧にやってくれてありがとう』
 『(気が効いたときに)ありがとう』
 『注射、全然痛くなかった。ありがとう(笑)』

 という感じです。

 別の記事でも解説しましたが、ありがとうをムダに言い過ぎるのは印象が悪いので気をつけましょう。
 とはいえ、本心から感謝の心があれば使いどころを間違うことはありません。“心からのありがとう”を伝えましょう

 今回の5選、いかがでしたか?復習します。

 ・仕事がはやい、丁寧、気が利く
 ※上から目線にならず、媚びずに褒める

 ・採血や注射が痛くなかった
 ※褒め言葉=安心を与える

 ・病院食に対する反応
 ※ちょっとした一言で一人勝ち

 ・看護師さんの容姿
 ※担当の看護師さん全員を褒めちぎる

 ・看護師さんを前に、他の人(家族や別の患者)に褒める内容の話をする
 ※褒め言葉は本人以外にも言うからこそ効果がある

 そして最後は、心からの“ありがとう”を伝える

 記事の中で何度も触れましたが、自分に置き換えて考えるのが最もわかりやすいです。
 仕事をしていて誰かに褒められると、この仕事をやっていて良かったと思い、そういったところからもやりがいを感じますよね。

 世の中の成功法則として、まずはGiveする、人に与えるという事がよく聞かれます。
 入院生活からでも、始めてみてはいかがでしょうか。

褒める前に嫌われてしまっては効果半減です。嫌われないための記事です。
快適な入院生活 看護師さんに嫌われる患者と好かれる患者①|けいゆう https://note.com/onemaster/n/n5104a7fb331b

褒めて好感度が上がり、さらに好かれるため方法をまとめた記事です。
快適な入院生活 看護師さんに嫌われる患者と好かれる患者② 好かれる秘訣5選|けいゆう https://note.com/onemaster/n/n488b54afc82e

イイ男、イイ女に褒められればさらに効果があります。筋トレしましょう!
入院中に筋力低下させない便利な筋トレグッズ3選 ストレス解消し快適に!|けいゆう https://note.com/onemaster/n/n575d19d512c4

看護師さんに差し入れやプレゼントを考えている患者さん、突然プレゼントする前に見てください
看護師さんにプレゼントしたい患者さん向け【喜ぶプレゼント】差し入れの参考にも|kazuki-ONEMaster(けいゆう) https://note.com/onemaster/n/n7ab0a5e05139

病院食に対する思考についての記事です。
白血病・長期入院〜病院食に対する思い込み|けいゆう https://note.com/onemaster/n/n6e5bcc38f2f0

患者さんと仲良くすることのメリット。
快適な入院生活 会話のメリット5選|けいゆう https://note.com/onemaster/n/n2ad2cd938104

抗がん剤の脱毛がある患者さんに。
抗がん剤の副作用 経過を画像で解説 脱毛時に使えるアイテムもご紹介|けいゆう https://note.com/onemaster/n/nda2ef4501f58

 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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