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人を繋ぎ、企業文化を「耕し続け」てチャレンジできる風土を創る - ONE JAPAN事務局メンバー/AGC AGSeed代表 北野悠基【ONE JAPAN事務局インタビュー】

前回は、共同発起人/共同代表である山本将裕が「大企業で作る挑戦の文化」についてお話しました。各企業での挑戦の文化の醸成が大切だと語った山本。今回は、事務局メンバーである北野悠基に、自社内の有志活動「AGSeed」での取組み内容や課題感、ONE JAPANでの活動やネットワークとのシナジーについてインタビューしています。
前回(NTT東日本/ONE JAPAN共同発起人・共同代表:山本将裕)の記事はこちら

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【北野悠基】
2013年、新卒で旭硝子株式会社(現AGC)に入社、ガラスの製造プロセス開発に従事。Public Relationで会社を元気にしたいという志から、2017年に広報・IR部へ異動。
2015年から有志活動立上げメンバーとしてAGSeedを運営。
ONE JAPANには2017年に加盟。事務局のコミュニケーションチームメンバーとしても活動。

○AGCでの有志活動(AGSeed)について

−北野さんが取組んでいる、AGC社内の有志活動についてお聞かせください。
北野:「チャレンジできる風土づくり、人材づくり」をミッションにした、AGSeedという有志活動を運営しています。部門ごとに別れてしまっている社員をつなぐイベントを行ったり、経営層と若手のコミュニケーションイベントや、合宿を企画したりしています。
−AGSeedはどういった経緯で立ち上がったのでしょうか。
北野:2015年頃、当時の景気背景もあり、「これまでのビジネスモデルに固執していてはいけない、ガラスを作って売っているだけの会社から変わらないといけない」という危機感が社内にありました。そんな中、創業当時のマインドセットに立ち返り、「チャレンジするマインドを取り戻そう!」という動きが経営層・若手それぞれから出始め、100人ほどを本社に集めてイベントを実施したんです。このイベントを一過性のもので終わらせるのはもったいない、会社の風土を変えていくための継続的な取り組み・文化にしていこうということで、有志団体を若手で作ることになりました。それがAGSeedです。

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○「AGSeed」が抱える課題

−ONE JAPANに加盟している有志団体は、各々異なる壁を抱えていますが、AGSeedではどのような課題があるとお考えですか?
北野:
立上げ時期は盛り上がり、チャレンジングな活動を行っていましたが、数年経って「落ち着き」というか、「安定化」してきているなと感じています。今までは、コミュニケーションをたくさん取って、人と人とを繋げれば、チャレンジできる風土は育っていくものだと思っていたのですが、それだけでは足りないんだな、と感じ始めています。
2020年は立ち上げからちょうど5年目の節目の年ということもあり、新たなチャレンジをするべく、上述の経営層と若手のコミュニケーションイベントの実施に加え、全国の工場・グループ会社を繋げる施策を企画しています。後者の企画では、経営層とAGSeedの若手が一緒に全国の様々な拠点を回る予定です。各拠点の社員と対話の場を設け、そこに潜む課題は何かを経営層と若手、そして拠点の社員が同じ目線で対話することで、「どうすれば、どうなればもっと工場やAGCがよくなっていくか?」を全社員が自分ごととして考えるきっかけになり、「チャレンジする人財・風土」が会社全体にさらに浸透するのではないかと考えています。

○ONE JAPANでの活動と、AGSeedのシナジー

- ONE JAPANでの活動は、自社の活動にどう関係していますか?
北野:AGCは素材の会社なので、ONE JAPANに参画されている他の事業体の会社さんとコラボして新しい事業を立ち上げる、というのは少しハードルが高いのではと感じています。また、多種多様な大企業の人財がいる中で、各々で持っている課題も強みも全然違いますよね。でも、人財づくり、企業文化づくりは共通するところがあると思っています。各社で行っているイベントや企画、ネゴシエーションのノウハウを共有し、それを自社に持ち帰って展開するだけでも大きな意味があります。個社での取り組みだけでは小さいかもしれませんが、それを日本の大企業全体に拡げて大きな力にできることがONE JAPANの強みであると私は思います。
 また、ONE JAPANの「挑戦の文化を創る」ための3つの要素のうち、PeopleとCultureは、AGSeedのミッションである「チャレンジできる風土・人財づくり」と根本は同じだと感じています。人が育ち、繋がって、会社に根付く文化をUpdateしていくことで、日本全体を元気にできるという想いは同じですね。

○今後の抱負

- 最後に、今後の活動の抱負をお聞かせください。
北野:2020年から、AGSeedのメンバーが主体となって、Cultivating Culture Activity(CCA)という名前で風土改革を行うチームが、会社の公式な取組みとしてスタートします。AGCのカルチャーを耕し(Cultivate)続けていこう(-ing)という意味が込められています。ONE JAPANの「People」「Culture」と同じように、「チャレンジできる風土」を企業文化として根付かせたいと思っています。文化は一朝一夕では成らず、10年15年かかりますので、一過性で終わらせずに「耕し続け」ていきたいですね。

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インタビュー・編集:川﨑万莉
撮影:竹中 花梨

■ONE JAPAN 公式HP
http://onejapan.jp/

■ONE JAPAN 公式Facebookページ
https://www.facebook.com/one.japan.org/

#ONEJAPAN


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