利用動向調査からわかった海外おもしろSaaS 10選 -Part1-
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利用動向調査からわかった海外おもしろSaaS 10選 -Part1-

こんにちは、One Capital の三好(@saas_penguin)です。

先日、SaaSの利用動向に関する調査をさせていただき、計135名の方に回答いただきました。ご協力いただきありがとうございました!皆さんが日常的に利用されているSaaSには、SlackやSalesforcceなどの有名なものもあれば、知る人ぞ知るユニークなものもたくさんありました。今回は個人的に気になった海外SaaS 10選を2回に分けて紹介したいと思います。

1. Zeplin:デザイナーとエンジニアのコラボレーションツール

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©︎Zeplin

デザイン通りにコーディングされない・・・

なんて悩みを抱えているデザイナー、プロダクトマネージャーの方も多いのではないでしょうか。そんな課題を解決するのがZeplin。FigmaやSketchなどで作成したデザインをZeplinにアップロードするだけで、エンジニア(コーダー)がコーディングしやすくなる環境になります。

デザインをZeplinへアップすると、エンジニアが必要とする仕様書やコードスニペットがプラットフォーム(Web or スマホ)に合わせて生成されます。エンジニアは、デザインファイルをそのまま受け取るよりも、Zeplin経由でデザインを確認することで、要素間の距離やカラーなどの情報をすぐに入手できるため、確認する手間や時間を省くことができ、スピーディーにコーディングすることができます。

デザイナーやエンジニアだけでなく、プロダクトマネージャーやコピーライターなど、関係者全員とコラボレーションできるため、誰もが最新のデザインファイルを確認することができます。そのため、コミュニケーションミスが発生しづらく、手戻りなく開発を進めることができます。また、コメント機能もあるため、アイデアを共有したりフィードバックを伝えることも可能です。

プランは、個人利用を想定したFreeプラン、12個のプロジェクトまで管理できるTeamプラン($6/月)、プロジェクト数が無制限になるOrganizationプラン($12/月)、SSOや24時間サポートが付くEnterpriseプラン(要問い合わせ)があります。ディズニーやスターバックス、Pinterestなどのグローバル企業も利用しているそうです。

同社は2014年に創業されたアメリカのスタートアップ。Y Combinatorの卒業生で、これまで累計$1.4Mを調達しています。

2. Powtoon:動画・アニメーションの作成・管理・配信プラットフォーム

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©︎Powtoon

Powtoonは、動画などのアニメーションや動きのあるプレゼンテーション、スクリーン収録やGIFなど、ビジュアルコミュニケーションに関する多様なコンテンツを作成・配信・管理できるプラットフォームです。

動画作成と聞くと少しハードルが高いように思えますが、Powtoonにはたくさんのテンプレートがあります。それらを活用することで、少ない工数でクオリティの高い動画コンテンツを作成することができます。

Powtoonでできるのは、なにもコンテンツの作成だけではありません。作成した動画を共同編集できるコラボレーション機能やブランドマネジメント、権限設定ができる管理機能も充実しています。また、作成したコンテンツをMP4としてエクスポートしたり、SNSにそのまま配信する機能も利用することができます。

コンテンツの用途はさまざまです。社員に対しては、テキストよりもわかりやすい動画コンテンツを活用することで、スムーズなオンボーディングや教育を行うことが可能です。また、顧客に対してもリッチなプレゼンテーションを活用することで、CVRが向上するかもしれません。

プランは、無料で使えるFreeプラン、最大10分までの動画を作成できるProプラン($19/月)、エクスポートが無制限になるPro+プラン($49/月)、そして、ストレージが100GBまでのAgencyプラン($89/月)があります(いずれも年間契約の場合)。NASAやファイザー、ブリヂストンなど、業界のリーディングカンパニーを中心に3,000万人以上のユーザーを抱えているそうです。

同社は2011年創業のイギリス発スタートアップで、これまで累計$780Kを調達しています。最後のラウンドが2012年であること、2019年にはSHOWBOXという動画作成SaaS企業を買収していることから、すでに黒字化を果たしているのかもしれません。

3. Mixpanel:プロダクト分析ツール

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©︎Mixpanel

SaaS企業において、プロダクトにおけるユーザーの行動をトラッキングすることはもはや当たり前となりつつありますが、Mixpanelはユーザーの行動を分析することでコンバージョンやエンゲージメント、リテンションを高めることができるBIツールです。

「どのユーザーがアクティブなのか、または、そうでないのか」「ユーザーはどのような機能を頻繁に使っているのか」「どのようなアクションがリテンションに繋がっているか」をトラッキングすることで、機能開発に優先度を付けたり、CSからサポート強化することでチャーンを未然に防ぐことができます。ファネルの構築やコホート作成など、高度な分析も簡単なワークフローで構築できるそうです。

ユーザーの行動を可視化するだけでなく、アラートを設定することも可能。例えば、ユーザーが2週間ログインしていなかったり、解約ページをみている場合にアラートを飛ばすことで、優先して顧客サポートをすることができます。逆に価格ページを頻繁に見ているユーザーがいれば、アップセルのチャンスかもしれません。

B2B SaaS企業に人気なのが、グループアナリティクス機能。特にID課金を採用しているSaaS企業に有効な機能で、ユーザーのアクティブ状況をIDレベルと会社レベルで把握することができます。SaaS の場合、必ずしも購入者=利用者とは限りません。そのため、導入してもらったとしても使われていなかったり、そもそもアカウント付与すらされていないことも考えられます。ID単位でトラッキングすることで、そのようなリスクを回避することができます。

MAUが10万人までのFreeプラン、より充実したレポートやアラートが利用できるGrowthプラン($25/月〜)、アクセス制限やプレミアムサポートが付くEnterpriseプラン(要問い合わせ)の3種類のプランを提供しています。すでにグローバルで2.6万社以上の顧客を抱えており、その中にはUberやTwitter、Docusignなどの企業も含まれます。

ユニークな取り組みとして、スタートアッププログラムを展開しています。創業して2年未満かつ累計資金調達額が5億円未満のスタートアップを対象に、$50,000のクーポン(1年間有効)を付与するというキャンペーンです。Websiteを見ると、mmhmmなどもこのキャンペーンを活用しているそうです。

同社は、2009年創業のアメリカのスタートアップで、著名VCであるAndreessen HorowitzやSequoia Capital、マーク・ベニオフ(Salesforce創業者)氏などから累計$77Mを調達しています。最後のラウンドは2014年であることから、すでに黒字化を果たしているのかもしれません。

4. Omnisend:メール・SMSマーケティング支援ツール

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©︎Omnisend

Omnisendは、EC事業者向けのメールマーケティングを支援するSaaSです。キャンペーンメールはもちろん、定期的に送るニュースレターも簡単に送信することができます。サイト内のユーザーの行動や属性情報からパーソナライズされたメールを送信することができるため、従来よりも高いCVRを出せるかもしれません。また、メールだけでなく、SMSでのマーケティングにも対応しているのが特徴です。

メールのテンプレートも豊富に取り揃えているため、デザイン性が高いメールを誰でも簡単に送ることができます。もちろん、ドラッグ&ドロップで自由にカスタマイズできるため、オリジナルのテンプレートを作ることも可能です。

Omnisendにはメールマーケティングを自動化する機能も付いています。ドラッグ&ドロップで、簡単にワークフローを構築することができます。ユーザーの行動に基づいて適切な内容のメールを適切なタイミングで送信することができるため、CVRを向上させることができることでしょう。また、ABテストも簡単に実施できるため、チャネルやメールの件名、インセンティブの内容などを検証していくことも可能です。

月1.5万通まで送信できるFreeプラン、メール送信を自動化できるStandardプラン($16/月)、Webプッシュ機能も利用できるProプラン($99/月)、送信件数が無制限なEnterpriseプラン(要問い合わせ)の4プランがあります。SAMSUNGやユニリーバなどのグローバル企業も利用しているそうです。

同社は、2013年に創業されたイギリス発スタートアップ。まだ資金調達はしていないようですが、2020年にOutfunnelというMAツールを提供するエストニアの企業へ出資しています。

5. Grammarly:AIを活用したライティングアシスタント

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©︎Grammarly

ライティングアシスタントとややカッコつけて書きましたが、英文における文法・スペルミスをAIを活用して指摘してくれるツールです。

対応しているライティングツールは、GmailやFacebook Messenger、Slackなどはもちろん、TwitterやFacebookなどのSNSにも対応しています。セールスやマーケティング、カスタマサポートだけでなく、HRなどの部門でもユースケースとして取り上げられています。

個人用として、基本的なスペル・文法をチェックをしてくれるFreeプラン、より高度なサジェストをしてくれるPremiumプラン($12/月)、チーム利用を想定したBusinessプラン($12.5/月〜)を提供しています。Businessプランでは、スニペットによる文章入力やSSOにも対応しており、シスコやDELL、Expediaなどの著名な企業も利用しているそうです。

同社は2009年に設立されたアメリカのスタートアップで、General Catalystをはじめ、$200Mを調達済み。すでにユニコーンとなっています。日常的に英文でやりとりをしているが、あまり英文に自信がない方にはもってこいのツールですね。

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Part1は以上です!今回紹介したものも含め、今後も積極的にSaaSを活用していきたいと思います。

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Written by kakeru miyoshi(@saas_penguin

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SaaSスタートアップへの投資と大企業のDXを支援するベンチャーキャピタルです。スタートアップと大企業の両面から、日本の変革を推進します。コーポレートサイト(Notionで作りました):http://www.onecapital.jp/