ONE-NAGANO長野地域版取材班

令和元年東日本台風からの復興に向けた様々な取り組みを紹介する長野県(長野地域振興局)の…

ONE-NAGANO長野地域版取材班

令和元年東日本台風からの復興に向けた様々な取り組みを紹介する長野県(長野地域振興局)の情報発信サイト「ONE NAGANO.NET 長野地域版」の取材班が、地域で出会った人々やまちの様子を書き留めます。

最近の記事

自然災害に強い地域をめざして~信州大学防災減災センターの役割

大学が地域に貢献するために 長野県は、その地形・地質的特徴からの自然災害が非常に多い地域です。 美しい山々や峡谷、そして温泉に恵まれた山岳県ですが、これらの恵まれた自然環境は自然災害の脅威と表裏一体です。 渓谷は、高い山から流れ出す豊富な水量によって形作られますが、そこを豪雨や雪解け水が一気に流れ下れば土石流となり、急流は狭い平野部で合流して水害も引き起こします。長野県内には、土石流危険渓流が約6千箇所もあります。 長野県の象徴とも言える山地は、活発な造山運動のたまもので

    • 個々で取り組むべきは「備災」。子どもたちに生き抜く知恵を。日本笑顔プロジェクト 代表 林 映寿

      2021年の記事はこちら 意識を継続させるために、「楽しい」、「おいしい」から始まる災害への取り組み  災害への意識は、「持続・継続」させていくということがすごく重要です。3月11日や、9月の防災デーが近づくと「防災・減災」が話題にはなりますが、一過性に過ぎない。やはり時間とともに薄れていってしまいます。「防災」というと、やはり過去の災害に関しての暗いイメージもあるし、積極的に考えたいことではないというのが現状なのだと思います。「災害」に対する、根本的な暗いイメージを

      • 長野地域取材班レポート「減災ナースながの 防災・減災をきっかけにまちの共生をつくっていく」➁

        3月11日、東日本大震災から12年となるこの日の前後には、様々なメディアで今後の災害に備えた防災・減災の取り組みや準備の必要性が大きくとりあげられ、あらためて、身のまわりの点検をされた方も多かったのではないでしょうか?放っておくと忘れがちになる、「そのときどうするべきか」を学ぶこと。それは、実は身近なところに窓口があったのだということを私たちは知りました。 今回は、<減災ナースながの>北村千章さんへのインタビューの後編です。 清泉女学院大学看護学部小児期看護学 准教授として教

        • <長野地域版ONE NAGANO.NETアーカイブVol.3>災害を忘れず、次の世代へ伝えていく。東日本台風と、"それから"の活動アーカイブ

          本投稿では、実際に被災した地域の方から投稿いただいた声を掲載する「VOICE」のアーカイブ記事の中から、地域のみなさんの取り組みをご紹介します。(投稿された時期のレポートです) ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ いまこそ応援『がんばろうNAGANO』復幸BOX 「<復幸BOX>は被災地の企業や被災地区の特産品などを詰め合わせたもので、購入することが直接復興支援につながる仕組みになっています。」 「長野市にある専門学校・岡

        自然災害に強い地域をめざして~信州大学防災減災センターの役割

          <長野地域版ONE NAGANO.NETアーカイブVol.2>つながりも、まちのインフラも、より強く。東日本台風と、"それから"の活動アーカイブ

          本投稿では、実際に被災した地域の方から投稿いただいた声を掲載する「VOICE」のアーカイブ記事の中から、地域のみなさんの取り組みをご紹介します。(投稿された時期のレポートです) ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 被災地の当時から復興まで 堤防が決壊した周辺の地域では道路脇に土のうが積まれている悲惨な風景が被災地に広がっていました。その中で堤防や冠水してしまった道路の復旧作業が急ピッチに進められていました。 被災から1年〜

          <長野地域版ONE NAGANO.NETアーカイブVol.2>つながりも、まちのインフラも、より強く。東日本台風と、"それから"の活動アーカイブ

          <長野地域版ONE NAGANO.NETアーカイブVol.1>災害を乗り越えて私たちの輪がひろがっていく。東日本台風と、"それから"の活動アーカイブ

          本投稿では、実際に被災した地域の方から投稿いただいた声を掲載する「VOICE」のアーカイブ記事の中から、地域のみなさんの取り組みをご紹介します。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 松代地域では松代復興応援実行委員会による「まちの保健室」を定期的開催されていました。まちの保健室では被災された方々のために看護師さんによる血圧測定、健康相談や会話を通して身体と心のケアも行いました。 <まちの保健室>を開催しています。
 松代復興応

          <長野地域版ONE NAGANO.NETアーカイブVol.1>災害を乗り越えて私たちの輪がひろがっていく。東日本台風と、"それから"の活動アーカイブ

          長野地域取材班レポート「減災ナースながの 防災・減災をきっかけにまちの共生をつくっていく」①

          ONE NAGANO.NETを運営する長野地域取材班から、防災・減災に取組む地域の皆さんのアクションをご紹介します!今回は、長野市を中心に災害時の医療的ケアを行っている「減災ナースながの」として活動される 清泉女学院大学看護学部小児期看護学 准教授の北村千章さんに同大学の学生による取材チームがお話をお伺いしました! 医療的ケアを必要とする人だけでなく、すべての人が安全に避難ができるために 減災ナースながのは、令和元年東日本台風災害時に長野保健所さんから「駅前ほけん室@清泉

          長野地域取材班レポート「減災ナースながの 防災・減災をきっかけにまちの共生をつくっていく」①

          「未曽有の台風災害の記憶を風化させてはいけない…もう一度思い出してほしい」~長野地域振興局レポート

          ~長野広域連合・長野地域子ども元気プロジェクト事業~  時は令和へと移り変わり、あの未曽有の台風災害に加えて、新型コロナウイルス感染症拡大と、我々を取り巻く環境は、一層先行き不透明な状況となりました。多くのことが制限され、閉塞感を感じ続ける社会生活を強いられているだけに、子ども達が元気になることができるイベントを行わなければならない…そして子ども達の笑顔から元気をもらい、地域全体の活力につながるような事業が必要である…何か復旧・復興に繋がる取り組みがしたいという多くの皆さん

          「未曽有の台風災害の記憶を風化させてはいけない…もう一度思い出してほしい」~長野地域振興局レポート

          ライフアミューズメントパーク「nuovo」の全国展開に向けて~日本笑顔プロジェクト Vol.5

          令和元年東日本台風から2年が過ぎました。「まだ」2年なのに、私たちのなかで、災害や防災への意識が過去のモノになっていないでしょうか?5回にわたって紹介する、『地域発の新しい防災の仕組み』。日本笑顔プロジェクト副代表 春原圭太さんから、今回は、アミューズメントパーク「nuovo(ノーヴォ)」運営への想いについてお話をお聞きしました。  前回(「4輪バギーで災害支援!」) は日本笑顔プロジェクトのバギー支援や活用方法などの紹介をさせて頂きましたが、最終回は、私たちが運営している

          ライフアミューズメントパーク「nuovo」の全国展開に向けて~日本笑顔プロジェクト Vol.5

          「4輪バギーで災害支援!」~日本笑顔プロジェクト Vol.4

          令和元年東日本台風から2年が過ぎました。「まだ」2年なのに、私たちのなかで、災害や防災への意識が過去のモノになっていないでしょうか?5回にわたって紹介する、『地域発の新しい防災の仕組み』~第4回。日本笑顔プロジェクト副代表 春原圭太さんから、今回は、レジャーや牧場などのイメージが強い四輪バギーを活用した、災害支援の取り組みについてお話いただきました。  日本笑顔プロジェクトでは、ライフアミューズメントパーク「nuovo」を運営し、重機や全地形対応車(以下四輪バギー)の体験や

          「4輪バギーで災害支援!」~日本笑顔プロジェクト Vol.4

          復興支援に携わる学生さんの取組み(岡学園トータルアカデミー) ~長野地域振興局レポート

          ONE NAGANO.NETを運営する長野地域振興局 企画振興課から、復興サポートに取組む地域の皆さんのアクションをご紹介します!今回は、学生さんとの取組。地域社会とのコラボレーション実績も豊富な岡学園トータルアカデミーさん(以下「岡学園」)です! そもそも、岡学園さんとの出会いは、復興の現場ではなく、まったく別の補助金の相談を受けたことから始まります。  その時には「今後なにか一緒になってできることがあればよろしくお願いいたします」程度の挨拶を交わした形で終わりました。

          復興支援に携わる学生さんの取組み(岡学園トータルアカデミー) ~長野地域振興局レポート

          「一刻も早くりんごの木を救いたかった!」~日本笑顔プロジェクト Vol.3<自分たちにもできる!重機支援>

          令和元年東日本台風から2年が過ぎました。「まだ」2年なのに、私たちのなかで、災害や防災への意識が過去のモノになっていないでしょうか?5回にわたって紹介する、『地域発の新しい防災の仕組み』~第3回目。日本笑顔プロジェクト副代表 春原圭太さんから、重機支援の気づきから設立した、日本初の「体験型ライフアミューズメントパークnuovo」についてお話しいただきました。 第1回目の記事はこちら https://note.com/one_nagano/n/n501dc50f3341 第

          「一刻も早くりんごの木を救いたかった!」~日本笑顔プロジェクト Vol.3<自分たちにもできる!重機支援>

          「防災の知恵を楽しみながら身に着ける」~日本笑顔プロジェクト Vol.2<被災地の仮設トイレ問題>

          令和元年東日本台風から、まもなく2年がたつ。「まだ」2年なのに、私たちのなかで、災害や防災への意識が過去のモノになっていないだろうか?‥‥5回にわたって紹介する、『地域発の新しい防災の仕組み』~第2回目。日本笑顔プロジェクト(以下、「笑顔P」)副代表 春原圭太さんから、ボランティア活動における最初の課題~「トイレのこと」についてお話しいただきました。 第1回目の記事はこちら https://note.com/one_nagano/n/n501dc50f3341 トイレは「

          「防災の知恵を楽しみながら身に着ける」~日本笑顔プロジェクト Vol.2<被災地の仮設トイレ問題>

          「防災の知恵を楽しみながら身に着ける」~日本笑顔プロジェクト Vol.1

          令和元年東日本台風から、まもなく2年がたつ。「まだ」2年なのに、私たちのなかで、災害や防災への意識が過去のモノになっていないだろうか?今期、ONE NAGANO/NET note では、5回にわたって地域発の新しい防災の取り組みを紹介する。日本笑顔プロジェクトが考える防災力とは?第1回目は、代表 林映寿さんから、プロジェクト発足時の取組についてお話いただきました。 日本笑顔プロジェクトのはじまり2011年3月11日、日本は今までに経験したことがない恐怖につつまれました。日本

          「防災の知恵を楽しみながら身に着ける」~日本笑顔プロジェクト Vol.1

          AC長野パルセイロ「令和元年東日本台風災害復興支援イベント」

          12月20日(日)長野Uスタジアム。AC長野パルセイロのホームゲーム最終戦、J2昇格のかかった大切な試合。勝利と昇格を願って多くのサポーターの姿がありました。 AC長野パルセイロは、8月22日以降のホームゲーム戦からスタジアム内で「令和元年東日本台風災害復興支援イベント」を開催していました。この日は、ホーム最終戦という事もあり多くの復興支援ブースが設置され、被災地の「復興りんご」や「アルクマ復興珈琲」などが提供されました。 長野県内外から応援に駆け付けたサポーターの皆さん

          AC長野パルセイロ「令和元年東日本台風災害復興支援イベント」

          台風に負けない!「復興ピアノ」の音色

          長野市長沼にある農産物直売所「アグリながぬま」の店内に置かれた1台のピアノ。 このピアノは、令和元年東日本台風の被害に遭いながらも見事に復活を遂げた「復興ピアノ」です。 被災当時、ピアノは鍵盤の高さまで水に浸かり泥まみれだったそうです。長野市内に本社を置くピアノ専門店「サンピアン」さんが、弦の交換から塗装まで修復し、「復興ピアノ」として蘇らせてくれました。 被災の記憶を風化させないため、多くの人たちを励ますために「アグリながぬま」に復興のシンボルとして設置され、その後「復興

          台風に負けない!「復興ピアノ」の音色