「タメ口でいいよ」と言われて「慣れないんだが」と返したら恋が終わった中1の春
あなたのモテ期はいつですか。
こう聞かれたら、私は「中1の春」と答えるだろう。
3度あると言われているモテ期。
それ以降、一度もモテ期が来た感覚はない。
まあ、それもそのはず、人生100年時代と言われてるくらいに人類の平均寿命は伸びている。
あと70年以上なかで、どこで残りの2回が訪れるか楽しみだ。
さて、モテ期だった中1の春について詳しく話そうと思う。
まず、入学早々、彼氏ができる。
のちに、周りに冷やかされまくったことが原因となり、10日間で別れる。
その後、立て続けに数人の上級生にメールアドレスを聞かれる。
その中には、一つ上の学年の中でもトップクラスにイケてる高橋さんもいた。
高橋さんは、サッカー部のイケメンで、1年生の間でもちょっとだけ話題になっていた。
他の上級生はちょっとキモい人が多かった。
毎日真っ赤なヒートテック着てる先輩がダントツでなんか気持ち悪かった。
だから結局数人とメールしてた中で、高橋さんとだけ続いていた。
(え..?もしかして、これ良い感じ..?付き合っちゃう??あるんちゃう??)
浮かれながら毎日メールをしていた。
そしたら、ある日こんなメールが届く。
『おなみちゃんさ、もうタメ口でいいよー?敬語いらないから^^』
おおぉ??
これは一気に距離が縮まるんでない?!
でも、私はいきなり人を呼び捨てにしたりあだ名で読んだりタメ口で喋ることが苦手だった.....
その証拠に、仲良くなりたいと思った隣の席の子に「友達になってくれませんか」と漫画ばりの声の掛け方をして、「え???」とかなり困惑されていた。
同級生に対しても、そんな状態の私が...
先輩(それも異性)にタメ口...
返信メールを作成しようとしてから、かなりの時間が経過した。
『わかったよー!じゃあタメ口でいくね』
これは馴れ馴れしすぎる。
あまりにも慣れるのが早い。
『いや、慣れないので敬語でお願いします』
絶対に2人の仲は縮まらない。
ネットで調べよう。
【タメ口と敬語を混ぜて使うと、可愛がられる⁈】
こんな感じの見出しの記事を読んだ。
よし、これで行こう。
送信
私が送ったメールがこちら。
『タメ口、慣れないんだが』
今の私から、13歳の私へ。
なんで?!?!?
なんでそうなった?!?!?
どゆこと?!?!?
その後、高橋先輩から返信が来た。
『あー、慣れないならやっぱいいよ笑』
そうなるわなーーーーーー。
こうして、その後メールのやり取りは自然となくなった。
なんだが?
この一言で青春イベントが一つ幕を閉じた。
おわり
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