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【ネタバレビュー】植物展に行った話②。

上野の科学博物館で開催されている、特別展「植物 地球を支える仲間たち」を見てきた話。今週も続きます。


3.出口あたり

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・大きすぎる葉「鬼蓮」。陽キャ女子高生の命名センスだった。

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・こちらは陰キャ女子高生の命名センス。ラノベ好きそう。

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・100年かかってこの厚みに成長って。大器晩成型にも程が有る。でも結局そういう奴が一番伸びるみたいなところもある。

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・この化石の鑑賞中、隣にいた女の子が、聞き間違いでなければこれを見て「私の敵じゃないな」って言ってたんだけど、多分本当にあなたの敵ではないので一旦よく考えた方がいいかもだ。

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・説明書き「この部分が遺伝子」私「??????」

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・場内で、一部BGMが流れているエリアがあった。どうやら東大の先生が、みんなが遺伝子について覚えられるようこの曲を作詞作曲し歌っているらしい。そんな頭のいい人がこの可愛らしい歌ってるんだと思ったら平和すぎてほっこりしてしまった。花の形はエビッシ〜〜♪頭に残る。

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・純粋に綺麗だった標本シリーズ。

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・世の中には光るタンパク質ってのがあるらしい。すごいな、人間も光ってみたりできるんだろうか。最近いっぱいプロテイン飲んでるけど。どうなんだろうか。

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・どうやら光合成には「シアノバクテリア」という何かが大事になるらしい。上の写真は堆積物を安定化させるシアノバクテリア。賢すぎない?仕事できるタイプの大人くらいの知能だった。バクテリアの見方が変わった。

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・これは、植物にしてはカッコよすぎる名前をつけられてしまったクックソニア・バランディ。キラキラネームの荷の重みはきっと、どこの業界でも一緒。

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・これもキラキラネームだ…干からびたキノコに大層な名前ついてた。

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・見た目も中身もほぼカラスミ。人間都合で恐縮なんだけど「惜しい!」って思ってしまった。

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・食虫植物、こうしてたくさんのハードルを乗り越えてキモくなったんだなって思うと胸が熱くなる。
ウツボカヅラの説明に「雨の刺激でアリを落とす」って書いてあったけど、状況がピンポイントすぎやしない?自分の一生がパチンコくらいの確率で成り立ってるの、さすがに他の道探したほうがいい気がする(心配)。
ハエトリソウは「30秒に2回の刺激を受けて初めて閉じる」らしい。そんな機械みたいな正確さで生きてたんか。

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・虫に花粉を運ばせたら、あとは養分として摂取するらしい。だいぶ恩知らず。

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・名前でも威嚇してくるタイプ。

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・名前もやってることも本当に「クズ」で逆に清々しかった。


4.おまけ

・展示会恒例のグッズショップの手前に、今回の展示に協力していた研究者の方々の紹介コーナーがあった。

研究している分野についての紹介と、ちょっとした質問への回答を載せているパネルが並んでいたのだけど、その中で「最近嬉しかったことは?」という質問への回答が、みなさんTHE研究者ってかんじの内容でとても素敵でした。
「新種の植物見つけた」「ゴキブリが花粉の運び手と発見して感動した」「シダの葉の化石から昆虫の美しい葉潜り痕を見つけた」「実験結果が思っていたのの正反対の結果で、驚いて電車の中で声が出た」「花粉症に悩みながらスギ花粉の化石を2000粒数えた、100年前のスギ花粉の飛散量がわかった」などなど。

研究って、出口があるかもわからない暗闇の中でひたすらに同じ実験を繰り返したり考えたりするわけですよね。多分。毎日死ぬ程頑張っても、もしかしたら最終的に「あ、これ全然意味ねーわ」ってことしかわからない可能性だってあるはず。
それでもそこに自分の人生を捧げるだけのロマンを感じて、自分の探究心や人類の叡智を一歩でも先に進めようとする姿勢、ちょっとかっこよすぎますね。あとそんな思いでゲットした知識を1900円で見せてくれるのまじで太っ腹。

植物展、本当に楽しかったです。ごちそうさまでした。


9/20までやっているらしいので、行ける時間や財力のある方は是非に!



書いてあることは全部、冗談とユーモアです!