見出し画像

教育に関する価値観を考えさせられた義実家での数日。

お宮参りも兼ねて、夫の実家に数日間帰省していた。このご時世、生後2ケ月の子を連れて遠方に行くこと自体、あまり気乗りしなかったのであるが、祖父母っ子である夫は、祖父に早く娘を見せたいとのことだったので、初めて遠出をしてきた。

彼の実家に行くのは、何度目か。まだ5.6回だろうか。遠方のため、3泊4日するのだが、正直億劫な気持ちが強い。
義父母、義姉夫婦ともに、とてもよくしてくださる。何の手伝いもせず、ただ座ってる嫁であるにも関わらず、「帰ってきてくれた」だけで喜んでもらえるのだか。

ありがたい。

でも億劫な気持ちに変わりはなかった。
義実家に行くことを好まない人は多いので、あまり深く考えない方がいいのだろうか。そう思いつつ、考えずにはいられない質だ。

今年のお正月に帰った時に分かったこととして、
「義父の声の大きさがあまりに煩いのと、食べながらしゃべる癖」に拒否反応を示してしまう。というのは一つ発見だった。

ただ、これは枝葉の問題であり、根本的な問題でもなさそうだなと。

今回、初めて娘を連れて帰って、億劫になる気持ちやモヤモヤした気持ちが何によるものか、以前より輪郭がはっきりした。

教育に関する価値観の違いだ。

夫の家系は、義父から3代、学校の先生かつ校長先生まで勤められている家だ。義姉も公務員。他いとこも、弁護士だったり医師だったり。親として誇りに思いやすい職種というのだろうか、肩書や学歴を気にしていることが、ひしひし伝わってくる。

そういえば、初めて彼の実家に伺った帰り、
「俺だけが、普通の会社員なんだよなぁ」と彼はぽつりと呟いた。ネガティブな雰囲気を纏っての発言だった。

私自身は職種も学歴も気にならないので「えっ、いいじゃん!」と、のんきに答えたが、あの時の彼の一言の背景には大きな含みがあったのだろうと、今となっては分かる。

義姉の息子はもうすぐ2歳。もうすぐ2歳とは思えないほど、体格もしっかりしているし、言葉もよくしゃべれる。数字も文字も分かれば、図鑑に載ってる魚や動物も、ずいぶんと知ってる。純粋にすごいと思うし、何より愛らしい。
義姉夫婦もだが、義両親の熱心な孫育ての賜物であろう。

とはいえ、「○君は本当に賢い。賢い。すごいねー」と家中に響き渡る声の中に数日間いて、鬱々としたのだ。
娘のこともとてもかわいがってくれて、ありがたいし、嬉しいのだが、
「○ちゃんのお顔はシンメトリーでしっかりしてる。きっと賢い子になる。弁護士かなー、医者かなー」と言われると、モヤモヤした心が大きくなっていった。

賢くないといけないのだろうか。


医者になってほしいとも、弁護士になってほしいとも思わない。
ただ、健やかに育ってほしいし、できることなら好きなことを見つけて、生きていって欲しいと思う。

生まれてきてくれたことで、もう価値があるんだと。
娘に伝えたい。

子育てにも積極的に関わる夫なので、子育て持論も強い。一日のミルク量だけで、揉める二人だ。育児本も彼は何冊も買っている。

立派な人になって欲しい、と娘が生まれる前に彼は言っていた。立派な人になってくれなくてもいいんだけどなぁ、と。彼との想いがきっと違うということだけを感じた日を思い出しつつ、過ごした数日間。

私も、初心の心を忘れて、ああして欲しい、こうなって欲しいという欲望にまみれるかもしれない。

娘にエゴを押し付けた時には、今日の日を思い出そう。

生まれてきてくれただけでありがとう。

********************
働き方や、今後の生き方を見直すきっかけになった岩熊さんの無料メルマガを参考にしています。
岩熊権造【アフターコロナの女性の生き方】

パートナーなつさんの主催する企画で、絶賛学び中。こちらも無料メルマガです↓↓
御堂本なつ【趣味や特技なしでできるオンラインビジネスの秘訣】
********************

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?