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#3 マキアヴェッリ語録 塩野七生 #読書感想文

塩野 七生(しおの ななみ、女性、1937年7月7日 - )は、日本の歴史作家、小説家。
ニッコロ・マキャヴェッリ(1469年5月3日 - 1527年6月21日)は、イタリア、ルネサンス期の政治思想家、フィレンツェ共和国の外交官。
・指導者ならば、個人でも国家でも同じだが、相手を絶望と怒りに駆り立てるほど痛めつけてはならないということだ。
痛めつけられたものは、もはや他に道なしという想いで、やみくもな反撃や復習にでるものだからである。

国家のの締め付けが厳しいと、国民が反乱を起こす。そしてその反乱軍が勝つとその中のリーダーが独裁者になり民を苦しめる。そのものの本質よりも人間は環境や立場に左右される生き物だ。そうなるとどのような環境に自分を置くかがカギになってくる。

・指導者をもたない群衆は無価値も同然の存在である。

一般人は困った時は指導者を求め一件落着し落ち着くと、自由を主張し管理されるのを嫌う。本当は平常時にも、いや平常時こそ危機管理ができる指導者が必要だ。

・自軍の力と敵の力を、ともに冷静に把握している指導官ならば、負けることはまずない。

まさに、孫氏の兵法の「彼を知り己を知れば百戦殆からず」ですね。

・優れた指揮官ならば次のことを実行しなければならない。
第1は、敵方が想像すらもできないような新手の策を考え出す事。
第2は、敵将が考えるであろう策に対して、それを見破り、それが無駄に終るよう備えを完了しておくことである。

まず足元をしっかりとしないといけない。それからアートをする力が必要だ。

・人の運の良し悪しは、時代に合わせて行動できるか否かにかかっているのである。

時代と寄り添いながら柔軟に生きることによって、新しい発見もあるし、新しい出会いもあるし、次の目標ができる可能性もある。変化を好まない人間は居心地のいい場所に依存する。ただ、その場所をそのまま存続し続ける方が難しい。そして最近思う、私もこの場所にいていいものなのかと。

・人間は変化を好む存在である以上、ときには、相手がまったく予想もしていなかった態度でのぞむと、絶大な効果を生むことがある。

不良がちょっといい事をするとものすごく感謝される。普段まじめなでおとなしい人が本気で怒るとびっくりする。どちらも効果は絶大だ。

・人間というものは恵まれていなければ悩み、恵まれていればいたで退屈する。そしてこの性向からは、同じ結果が生ずるのだ、と。人は自らの実現能力をはるかに上回ることを望むものだから、常に不満は絶えない。

足るを知る、常に現在感謝ですね。今あるものすべてに感謝する。本当の幸せは幸せは相対的ではなく絶対的なものだ。

・長所は必ず短所を伴わないではすまない。

自分で長所と短所を客観的に把握することが大切だと思います。ひとつの目安ぐらいで、運動が得意とか座学が得意だとか。長所も短所も考えすぎるとコンプレックスになり片方の側しか見られなくなる。そうすると何をやってもうまく行かない。

・はじめはわが身を守ることだけ考えていた人も、それが達成されるや、今度は他者を攻めることを考えるようになる。

いつも謙虚な心に帰り感謝する事を大切にしたいです。

・人間というものは、現にもっているものに加え、さらに新たに得られる保証がないと、現にもっているものすら、所有しているという気分になれない。

既得権益が捨てられない原因でもある。でも常に初心に帰って行動する人はこれに依存しない。

・誰だって、誤りを犯したいと望んで、誤りを犯すわけではない。ただ、晴天の日には雨が降るとは考えないだけ。

もちろん犯罪者を称える事はないが、私は”その様な犯罪をしないだろう”と思っている人も犯行に及ぶ可能性があると考える。環境やメンタルや体調やそれに関わっている人々や色々な事がないまぜになり、無意識にに思ってもいない事が起こる事もある。だからといって勿論犯罪者を許せと言う話ではないし、許される事とも思っていない。私は基本的には極端に犯罪者を批判する事はしない。どうしてその事件が起こったかの原因を理解する事も重要であると思うし、そしてまた自分も犯罪を起こさないと思っている一人だから、平時から内観して自覚する必要があると痛感しています。

・天国に行くのに最も有効な方法は、地獄へ行く道を熟知することである。

他人に迷惑が掛からなければ、あとは自由に行動して良い。

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