スマートミラーで商品レコメンドとドリンク注文。アパレル店舗内の購買体験を根本から変えるブランド。|REBECCA MINKOFF
【一言で言うと】タッチスクリーン機能を搭載したスマートミラーを使い、オンラインとオフラインでの買い物体験を融合した新感覚店舗
基本情報
主に展開する国:アメリカ
設立:2001年
店舗数:13店舗(2019年10月時点)
ジャンル:アパレル・スポーツ
売上高:非公開
なにが特徴か
レベッカミンコフ(REBECCA MINKOFF)はデザイナーのRebecca Minkoffと弟のRebecca Uriによって2001年にニューヨークにて創業されたセレブ向けファッションブランドである。REBECCA MINKOFFは2011年にグローバルEC企業eBayとパートナー契約を結び、eBayの技術を搭載したOMO店舗Connected Store(コネクティドストア)を2015年11月にニューヨークでオープンさせた。Connected Store店舗内にあるConnected wallsやConnected fitting roomsを通じて、消費者はオンラインでの買い物と物理的な店舗内での買い物を融合した新しい購買体験ができる。
店舗内にあるスクリーンで試着したい服とドリンクを注文する/Photo by The Wall Street Journal
1. Connected Walls で、店舗内で必要な物を事前に注文
店舗内に設置されたConnected wallsは鏡としても利用出来るが、タッチスクリーンとなっており、オンラインコンテンツの視聴、商品の試着準備に加え、ドリンクを注文する事が可能だ。さらに、REBECCA MINKOFF のモバイルアプリをダウンロード済みの顧客に対して、オンラインスタイリストが店内のタッチスクリーンを通じて商品の推薦を行う。これは、同社アプリ上でのオンライン購買行動データを基に商品を推薦する仕組みである。
商品の試着準備は、顧客がタッチスクリーン上で試着したい商品を選択すると、選択された商品全てを店員が試着室に揃える。店員が試着の準備をしている間、タッチスクリーン状で注文したドリンクを飲みながら店内を巡る事が出来、準備が出来たらスマホのメッセージアプリに「試着準備完了」のメッセージが送られ試着室(Connected fitting rooms)に向かう。
2. 試着室を出る必要がないConnected fitting rooms
REBECCA MINKOFFの試着室にあるスマートミラーは、商品のサイズが合わなかったり、色が気に入らなかった場合にタッチスクリーン上で商品変更する事が可能だ。スクリーン上で注文したものを店員が試着室まで届けてくれ、気に入ったらタッチスクリーンで支払いに進み、スクリーンで店員を呼び現金で支払うかPayPal等で決済する事が可能。さらにタッチスクリーンで試着室内の照明を変更する事が出来、シーンに合わせて“NYの夕方”や“ハドソン川のサンセット”などライトの色合いを変更できる。RFIDリーダーが試着室に搭載されているため、顧客が商品を試着室へ自ら持ち込んだとしても、スクリーン上に持ち込んだ商品を自動で表示される。ここでも、顧客のオンライン上での行動データを基に、顧客が気に入りそうな商品をオンラインスタイリストが紹介してくれる。
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Glossy+ Briefing: Rebecca Minkoff’s new loyalty program rewards Instagram followers
https://www.glossy.co/fashion/glossy-briefing-rebecca-minkoffs-new-loyalty-program-rewards-instagram-followers
参考
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