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おもてなしくん2世の滋賀散歩・三井寺

こんにちは。今日は、おもてなしくん2世が住む滋賀県の見どころをご紹介します。(写真が22枚と多いですが、かなりデータは軽くしています。)

第1回目の今日は「三井寺(みいでら)」です。数え切れないほどの国宝や重要文化財が点在するお寺で、見どころのオンパレード。詳しくは公式サイトや観光ガイドにおまかせして、これは絶対見てほしいというところを中心に紹介します!(三井寺の所要時間は1時間から2時間です)

■アクセス ※詳細は時刻表検索サイトで確認してください。
(1)「京都」駅から JR湖西線「大津京」駅下車 京阪石坂線乗り換え「三井寺」駅下車 徒歩10分
(2)「三条京阪」駅から 京都市営地下鉄東西線(直通)京阪京津線「びわ湖浜大津」駅下車 京阪石坂線乗り換え「三井寺」駅下車 徒歩10分
=京都方面からのモデルスケジュール(休日ダイヤ)=
(1)9:16「京都」駅発 9:26「大津京」駅乗換え 9:43「三井寺」駅着
(2)9:31「三条京阪」駅発 9:53「びわ湖浜大津」乗換え 9:58「三井寺」駅着

note三井寺駅

最寄り駅としては、ひとつ隣の「大津市役所前」駅からも行けますが、ぜひ「三井寺」駅で下車してください。その理由はこちらです。

note疎水

こちらは「琵琶湖疎水(そすい)」です。明治時代に琵琶湖の水を京都に送るために作られた水路(入ることはできませんが京都につながっています)。「三井寺」駅で下車すると、この疎水沿いを歩いて三井寺に向かうので景色がいいのです。

案内図note

駅に設置された案内図では「総門まで徒歩7分」と書かれていますが、観光する時は総門を通り過ぎて、黄色で丸をした「仁王門」から入ってください。

note仁王門

こちらが、その仁王門です。お寺の北側の門で、ここから入って南側に進んでいくと、ほぼ見どころを見落とすことなく拝観でき、上り坂もなだらかでおすすめです。門の右側の石碑には「園城寺(おんじょうじ)」と書かれていますが、このお寺の正式名称は「園城寺」です。ただ、お寺のパンフレット含めて「三井寺」の名で広く知られています。

note仁王門2

仁王門は、ぜひ近くで下から見上げてください。屋根の裏側の直線や曲線が大変美しいです。この仁王門から先に入るには拝観料600円(2020年3月現在)が必要です。境内は大変広大で、建物が点在しています。ここから先は、特に見逃してほしくないところを中心に紹介します。

金堂

金堂

こちらが一般的なお寺でいう「本堂」にあたります。屋根を見てください。瓦ではなく「桧皮葺」(ひわだぶき・ヒノキの皮で葺いた屋根)となっています。上品だなあと思いますが、皆さんはいかがでしょうか。
この金堂は国宝に指定されています。国宝の絵画や仏像を美術館や博物館でご覧になった方も多いと思いますが、建物の国宝は数が少なく、また現地に行かないと見られないので、関西以外ではなかなか目にする機会がないと思います。
ぜひゆっくり見ていってください。金堂は中も上がって見られますが、写真は撮れないので割愛します。ただ、金堂からぜひ見てほしいのがこちら

■閼伽井屋(あかいや)

note阿加井屋

金堂の向かって左側の軒下にある建物です。この中に小さな泉があって「霊泉」として大切にされています。この泉を天智、天武、持統天皇が産湯に使ったことから「御井寺」と呼ぶようになり、さらに仏教的な行事の由来と合わせて「三井寺」と呼ぶようになったと、パンフレットに書いてあります…。お寺の名前の由来になった霊泉ですので、ぜひ見てください。(中には入れませんが外から泉を見ることはできます)

■三井の晩鐘(ばんしょう)
びわ湖周辺の美しい8つの景色を紹介するものに「近江八景(おうみはっけい)」があります。(江戸時代の浮世絵なんかでも人気があったそうですが、開発が進んだ現代では見られないものもあります)。三井寺にはその八景のうちの一つ「三井の晩鐘」として知られる鐘があります。こちら。

note鐘楼

夕方に響く三井寺の鐘(かね)「三井の晩鐘」です。(景色の中に音が含まれています)三井寺の中で最も知名度のあるものだと思います。しかも…

note鐘楼2

なんと1回300円(2020年3月現在)で、鐘をつくことができます。こちらは「日本三名鐘(さんめいしょう)」としても全国に知られる鐘です。思い出に、ついてみてもいいのではないでしょうか。

■孔雀(くじゃく)
パンフレットには載っていないのですが、このお寺では孔雀が飼われています。お寺の拝観順路の中に入っていますので、矢印を見落とさなければ孔雀に会えます。

孔雀note

note孔雀2

仏教的な由来で飼われているとのことです。日によってアクティブに動くときと、そうでないときがあるように思います…。

■弁慶の引摺り鐘(ひきずりがね)
ここまでなんとなく高尚な感じで進んできましたが、すこしカジュアルな表示が出てきます。

note引きずりがね

「弁慶の引摺り鐘」この建物の中に大きな鐘が置いてあって、こちらは源義経の家来の武蔵坊弁慶が、怪力で一人で持ち運んだという伝説がある鐘です。中の写真は撮るのを忘れました。伝説なので、カジュアルな感じですが、この鐘も重要文化財に指定されています。

■一切経蔵(いっさいきょうぞう)
ちょっと読み疲れさせているかもしれませんが、こちらもなかなかの美しさです。

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この輪蔵(りんぞう)と呼ばれる八角形の蔵の中の、区切られたスペースにお経が収められているそうです。ちなみにこの八角形の蔵は回転式だそうです。回しているところは、まだ見たことありません。この蔵を収める建物を外から見るとこんな感じです。

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なんとか閣と呼んでも差し支えなさそうな存在感。


■三重塔
三井寺は本当に見どころが多いですが、さらに畳みかけるように写真撮影スポットが現れます。

note三重塔

この景色だけでも、見に来る価値十分にあるお寺だと思います。
見どころが多すぎて、写真に撮っておかないと、思い出せなくなると思います。この三重塔エリアから出ると、こんな坂になっています。(本当はこちらが入り口かと思いますが)

柘榴坂の仇討note

映画のワンシーンに出てくるような景色。実際に「柘榴坂の仇討」という映画でロケに使われたそうです。三井寺は、よく映画のロケに使用されるそうで、境内のあちこちで「ここでこの映画のロケが行われました」という立札がありました。どんなロケが行われてきたかは、こちらのサイト(三井寺公式サイト)をごらんください。

■茶店
けっこう歩きますので、休憩したくなります。そんなときはこちら。

note茶店

note茶店2

名物「三井寺 弁慶 力餅(ちからもち)」。お餅2本で360円(2020年3月現在)でした。お茶が無くなったらすぐに入れていただけます。そこは茶店。
この「三井寺 弁慶 力餅」とは別の会社が「三井寺 力餅」というお餅を製造していて、これは結構お土産屋さんで見るのですが、この茶店の「三井寺 弁慶 力餅」はあまり見かけないので、もしかしたらお寺の中の限定なのかなぁと思います。どちらの「力餅」も緑色のお餅なのですが、味や柔らかさが全く異なり、またどっちも美味しいので、とりあえず三井寺のこの茶店の「三井寺 弁慶 力餅」は食べておきましょう。

■収蔵庫

note収蔵庫

この茶店の向かい側に「文化財収蔵庫」があります。300円(2020年3月現在)払うと中に入れます。この300円は絶対に払って中に入ったほうがいいです。重要文化財の仏像や貴重な書状などが並んでいるのと、最大の見どころは桃山時代の絵画の最高傑作と言われる豪華な障壁画が、その絵が飾られていた建物の配置で並べられているのです。
なお、展示スペースに入る扉は、銀行の金庫室のようなものすごく分厚い扉で…「あ、ここ美術館じゃなくて”収蔵庫”なんだ」と思わせてくれます。収蔵庫に入る機会ってそんなにないですよね。

■観音堂
この収蔵庫を出て、坂を上っていくとクライマックスです。

note観音堂

西国三十三所 第14番札所「観音堂」。
三井寺は、西国三十三所の霊場にもなっているのです。もう、それだけで、十分参拝する価値があると思うものが、最後に出てくるのです。そして、ここでお参りして、そのまま帰らずに、もう少し上がりましょう。

note階段

この「大津そろばんの碑」と「便所」の間の階段(段差は5センチくらいしかない)を、一般的な人の煩悩の数ほど上ると、この景色になります。

note眺望

これです。三井寺…いや大津市を代表するいい景色です。びわ湖越しに見る近江八幡の山や、写真には写っていませんが「近江富士」も見えます。高層マンションが増えたので、びわ湖が少し見づらくなりましたが、なかなかの景色です。

俳句で有名な松尾芭蕉は、近江(おうみ・いまの滋賀県)が好きで「行く春を 近江の人と 惜しみける」という俳句を残しているのですが、この俳句で私が思い浮かべるのはこの三井寺から眺めるびわ湖の景色です。松尾芭蕉は、こんな感じのびわ湖周辺に広がる、山やお寺や橋や行き交う帆船の景色を思う浮かべてこの句を詠んだんじゃないかなと。


次回の「おもてなしくん2世の滋賀散歩」は、近江を愛した松尾芭蕉ゆかりの地「義仲寺(ぎちゅうじ)」を訪れたいと思います。

お読みいただきありがとうございました。

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