男二人で

梅雨らしい天気になって、これから雨が続きそう。これまでは降っても晴れてさわやかな朝になって、みたいな感じであんまりジメジメしてなかったから、いよいよってところ。

梅雨は梅雨らしいほうがたぶんいい。

金曜の仕事のあと、息子とスポーツ店に行った。運動靴が欲しいってことで。ステイホーム継続中の大学生、自主練でランニングして、ハンドリングの練習を家の前でやってたらシューズがボロボロになってしまう。

雨の中、車で出かけた。

うわあ、車に乗るんめっちゃ久しぶりや、言うてた。高校時代はほぼ毎日車で駅まで送り迎えしてたもんな。

車内で息子と過ごす時間は父と息子の大切なコミュニケーションのひと時だった。

大学には行けてないけど大学生になった息子はリモート講義などでそれなりに大学生らしくなっている。30年前の大学とは違っててちょっともう想像できないんだけど、この状況でもちゃんと大学生してる。

グローバル・イシューについてのプレゼンのテーマをどうしよう、なんてことを話してる。

自分たちの反省を踏まえて、子どもらには大学のうちはバイトはどっちでもええからちゃんと勉強してもらいたいと思っている。応援はするから。

自分がやりたいことを見つけて、道を進んでいってほしい。

たまに話を聞かせてくれたらうれしい。

男二人で車で息子が欲しいものを買いに行く。わずかな時間だけど、そういう時間は楽しい。

背丈はほぼ同じだけど、足のサイズは息子のほうが大きい。体形は親子でもちょっと違う。息子のほうが今どきの体形でうらやましい。

シューズを選んだあと、ウエアも物色した。閉店間際の店は客もまばらでディスタンス十分だった。

息子と一緒にこれいいんちゃう、とニヤニヤしながらTシャツを選んだ。

よし、これ買ってやろうって言ったときのうれしそうな顔は小さい時から変わらない。こういう時、親でよかったと思う。

娘に甘いのはもちろんだけど息子にも甘い。そして自分にも甘い。甘さと同じくらい厳しくもありたいとは思うけど、どうなんかな。できてないかな。

今や家の中で最もだらしないのがぼくかもしれない。

店内にぼくら二人と似たような父と息子のペアを見かけた。このお父さんも息子のこと大好きなんやろなあって思った。自分も周囲からはそう映ってるんかな。

うざい親かもしれないけれど、まだしばらくはこうして一緒に買い物に行こうな。

帰宅して女性陣に買ってきたものを見てもらう。あんまり相手にしてもらえないんだけどね。晩ごはん遅くなってスミマセン。

抜かされたシューズのサイズは28でっかくなって見下ろしてくれ

G.ZUIKO AUTO-W 28mm F3.5 / OLYMPUS PEN-F