勝手にパケデザ!Vol.2 「新規酒蔵のスタートにふさわしい日本酒デザイン」
架空の案件からパッケージデザインを制作する「勝手にパケデザ!」第2回目は「日本酒のラベルデザイン」です。
実は前職の印刷会社で、焼酎のラベルデザインを数多く手掛けてきました。
お得意先の醸造所さんはすべて遠方のお客様。直接お会いしてお話を拝聴できる機会にはほとんど恵まれませんでしたが、制作のやり取りの中で感じたのは、どの醸造所さんも本当に「我が子」のように慈しみながらお酒を育てられていること。その熱意に日々感化されながら携わらせていただいておりました。
クライアント様の熱い「想い」はどのようにすれば消費者の皆様に「届く」のか。消費者目線の「売れる」デザインも非常に大事なことですが、生産者側の「想い(ストーリー)」が付加価値として機能するデザインとはいかなるものか。その課題がデザインを通じて達成できた時に、やりがいと達成感を感じていました。
そして独立後もいつか、地域の、ひいては日本各地の地酒デザインに携わりたい!
クライアント様とともに、大切な「我が子」を育てていきたい!
お酒……大好き!!
ということで
日本酒の架空依頼を立ち上げ、サンプル商品を作りました。
ぜひ以下を御覧ください!
依頼内容
上記、架空の依頼内容を踏まえ、作成した3案がこちらです。
コンセプト:「純米大吟醸」の持つ、米本来の芳醇さを表現するため、紙種をちぎり和紙に箔にはシャンパンゴールドを採用。ふわっとした香りの印象を与える効果を狙っています。柔らかく水に浮いたような書体も「船が舵をきって揺らめく水面」や「日本酒を注いだ時に揺れる水面」の上で、ゆらゆらと広がっていきそうなイメージで作成しました。
続いて2案目
コンセプト:荒々しい大海原へ漕ぎ出す船のイメージです。スタートアップの酒蔵としての「新しい門出」にふさわしい記念となるようなデザインにいたしました。両端上部の稲のイラストと下部リボン内の文字を白く抜くことで、ひと目で「純米大吟醸」であることがわかるような工夫も施しております。
最後に3案目
コンセプト:「パール紙×パール箔」で、一粒の真珠のように輝く純米酒の白さと輝きを表現。日本酒らしさが損なわれないよう、モダンなデザインながらほんのり和のテイストを意識。また日本の漁船をイメージしたイラストを採用することで、「新たな出発」と「海の幸(=日本酒と合う)」の双方を無意識に思い起こさせる狙いがあります。「新しい門出」を迎える大切な人へのプレゼントにもぴったりな商品デザインです。
以上になります。
今回のデザイン課題は
門出を想起させるもの
純米大吟醸の特別な味わいを可視化すること
贈り物としても喜ばれるもの
の3点。ベクトルの差はありますが、それぞれ別の角度から盛り込んでデザインを仕上げました。
このように「商品に掛ける想い」が手に取る人に魅力として「伝わる」ようなデザインを心がけております。
熱い想いを叶えたい皆様からのご依頼、心よりお待ちしております!!
お仕事のご依頼は、公式Webサイトのお問い合わせフォームまで。
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