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2021年によく聴いた邦楽アルバム10枚

今年 よく聴いた邦楽アルバム10枚をご紹介します。洋楽ももちろん聴いたんですが、邦楽のみで選ぶのも良いかなと思って。
... て、なんだか洋・邦 分けてる時点で時代錯誤な気がしてきた…。あと書き終わったあとで、EPが1枚混ざってることに気がついた。ぐぬぬ。

どれが1位とかはないです。
アルバムに収録されている好きな曲のYouTubeも貼っておくので、よかったら聴いてみて〜。


カーネーション / Turntable Overture

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カーネーション / Turntable Overture

『SUPER RIDE』

4年2ヶ月振りとなる通算18枚目のアルバム。
先行で聴いたリード曲の「SUPER RIDE」がめちゃくちゃ良かったので、否が応でも高まる期待感。
その期待を軽々と飛び越える素晴らしいアルバムでした。

還暦を過ぎて、ますますポップでグルーヴィでカラフルな曲を届けてくれるカーネーション、感謝しかないっす。ライブも最高でした。


折坂悠太 / 心理

折坂悠太 / 心理

『トーチ』

3rdアルバム。
最初に聴いた時、腰が引けてしまった。
あまりにも美しすぎて、やさしすぎて、強すぎて。
薄汚れた自分なんかが聴いていていいんだろうかと、最初の1ヶ月ぐらい聴くのをためらってました。

紅葉を見に行った帰りに、美しい山々を見ながら ふと聴きたくなって車の中でかけてみたら、めちゃくちゃ心に染みた。

このアルバム、聴く人の心理状態に 寄り添うように色を変える不思議な力を持っているのかもしれない。
今では大好きなアルバムです。


BREIMEN / Play Time Isn't over

BREIMEN / Play Time Isn't over

『赤裸々』

TempalayやTENDREでベーシストとして参加している、高木祥太さんがフロントのミクスチャーファンクバンドの2ndアルバム。

遅れて1stアルバムも聴いたんですが、こちらもすごく良いです。
なんせかっこいいし、曲が素晴らしい。
ていうか、ベース弾きながら歌うってめっちゃムズイと思うんだけどホントすごいな。

この2ndアルバムも本格的なファンクありサイケありポップあり、そしてあちこちに美メロが散りばめられてます。
一時期ずっと頭の中で「赤裸々」がグルグルしてました。


Mega Shinnosuke / CULTURE DOG

Mega Shinnosuke / CULTURE DOG

『兄弟 feat.クボタカイ』

今年のフジロックの配信で初めて見た瞬間、これは…!って思った。調べたらまだ20歳とな(2021年12月時点で21歳)。こわ。
で、その Mega Shinnosuke さんの1stフルアルバム。
フジロックの配信ライブで見てかっこいいなと思った「桃源郷とタクシー」や「O.W.A.」は入ってないけど、ポップでキャッチーで楽しいアルバムです。

ライブも行ってみたんですが、来ているお客さんの年齢層がかなり若くて(ライブに行き慣れてない人 多数…?)、絶対もっと幅広い年齢層にもウケると思うんだけどなーと思いました。
全然関係ないけど「O.W.A.」のイントロめちゃくちゃ好き。


Yogee New Waves / WINDORGAN

Yogee New Waves / WINDORGAN

『White Lily Light』

約2年半ぶり4枚目のアルバム。
アルバムとしては良い具合に肩の力が抜けていて、ちょっと物足りないかなという感じもしたけど、ライブへ行って底力を見ました。

コロナ禍になってからいくつかいろんなバンドのライブを見てるけど、マスクをしてソーシャルディスタンスを保って声出しが禁止されていることもあってか、どうしても空気が硬いというか…。でもヨギーのライブは、このアルバムが醸し出すリラックスした空気感がライブでも再現されていて、お客さんもそれに呼応するように楽しんでいた。

「そうそう、ライブってこうだったよね」と感じた瞬間でした。



DYGL / A Daze In A Haze

DYGL / A Daze In A Haze

『The Rhythm of the World』

DYGL(デイグロー)の3rdアルバム。
今回もオルタナロックをベースに、キャッチーなメロディが満載です。

Weezerのようなザクザクしたギターロックや、BMXバンディッツを思わせる可愛らしいポップスなど、とにかくシンプルに曲がよかったらそれが一番よね、という楽曲の素晴らしさを再確認するような1枚。
「The Rhythm of the World」のギターのヘロヘロフレーズ好き。


踊ってばかりの国 / moana

踊ってばかりの国 / moana

『Twilight』

8枚目のアルバム。
2018年から毎年1枚ずつアルバムを出してて、ものすごいペースですね。

今回もポップでサイケで、何よりメロディーの完成度がやばい。
さらにアレンジの重厚感も増していて、聴くたびに新しい発見がある1枚です。

自然に抗わないで生きていく。
もともとそうなんだけど、今回のアルバムからもそんなメッセージを強く感じます。

本当はアルバムの中で一番好きな曲は『Lemuria』なんだけど、静止画しか上がってなくて、バンドのかっこいい姿も見て欲しいので『Twilight』を貼っておきます。


KIRINJI / crepuscular

KIRINJI / crepuscular

『再会』

2020年末にバンド体制を終え、2021年からソロプロジェクトになって初のアルバム。

前作「cherish」や前々作「愛をあるだけ、すべて」のようなアルバムを期待してた人は物足りないのかもしれないけど、個人的にはこちらの方が好きです。
私の好きなKIRINJIテイストが増していて、これこれ〜!ってなった。

ザラザラしたポップ感というか。うまく言えないけどとにかくうれしい。


BROTHER SUN SISTER MOON / Homesick

BROTHER SUN SISTER MOON / Homesick

『Birthday』

AppleMusicで初めて聴いた時、完全に洋楽だと思った。
というか、Beach House好きなので、この感じめっちゃ好きだわ〜アメリカかしら…などと思いながら調べたら日本人でびっくり。

時代が変わったというか世代が変わったというか、ここまで来てるんだなと思った。
あらためて、洋楽とか邦楽とか時代錯誤ですね…(反省

追記:こちらアルバムではなく4曲入りEPです。すいません。


Tempalay / ゴーストアルバム

Tempalay / ゴーストアルバム

『GHOST WORLD』

2020年11月29日、ワンマンツアーのファイナル公演配信ライブを見終わった時に、画面に映し出された『メジャー第一弾シングル「EDEN」』の文字。

え!?メジャーデビューすんの??って思わず声が出て、そのあとうれしさと同時にものすごく不安になった。
メジャーになることで音が変わってしまうんじゃないかという、よくある不安。

数ヶ月後、このゴーストアルバムを恐る恐る再生して、2曲目の「GHOST WORLD」が始まった瞬間、不安になっていた自分が恥ずかしくなった。
やってくれた、っていうかやられた。Tempalayなめんなよ。(自分に対して)

独特のひねくれとサイケとユーモアを残しつつ、その先にある最高に美しくて心わしづかみのメロディがパズルのように組み合わさって、何度も何度も聴くうちに心と体にジワリと染み込んで離れられない。

これまでのファンの期待にも応えつつ、新しいファンをも取り込む。そのバランスたるや これ以上ないほど絶妙で、しびれるまでに完璧なメジャーデビューアルバムだった。

次は45分1曲だけ、みたいなアルバムを作ってほしい。「さすがにこれはついていけないわ」とか言ってニヤニヤしながらヘビロテしたい。


というわけで、「2021年によく聴いた邦楽アルバム10枚」でした。
来年も良い音楽ライフ、そして良いお年を〜。


omni-berry (オムニベリー)
アミグルミ作家をしています。短大の美術コースを卒業して10年ほど中古レコードショップで働いていました。音楽とライブとビールが大好き。
https://omni-berry.com

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