プレゼンテーション1

お祭りのお金事情…話しちゃいます…(1/2)

こんにちは!お祭り専門会社・オマツリジャパンでお祭り主催者の支援を目的としたチーム、オマツリサクセスパートナーチームのディレクターをしている、けんのすけです!2019年は日本列島を古今東西駆け巡りまして、100近いお祭りの主催者の方とお話しをしてきました。

今回はタイトルの通り、みなさん気になる「お金」の話をしちゃいます!

全2回に分けてお届けするこちらのテーマですが、初回はお金に関するお祭りのイマをお伝えします。

警備費高騰で支出増!しかし収入は伸び悩み…

みなさん、お祭りの予算内訳や決算報告ってみられたことはありますか?

これがまた味わい深い…
社会の課題が如実に反映されていることが分かります。

例えば、記憶に新しい「渋谷ハロウィーン」!
日本にも定着しつつある新しいお祭りですが、毎年迷惑行為などが社会問題となっています。昨年2019年は渋谷区が対策予算を組んで対処に当たりました。

その予算内訳は下記の通り

渋谷区によるとハロウィーン対策費として約1億300万円が本年度一般会計補正予算に計上されたのは、9月の区議会中間本会議。内訳は、警備体制関連に約9000万円、駅周辺でのマナー啓発フラッグ関連に約500万円、仮設トイレ関連に約700万円となっている。

ニュースサイトで読む: https://biz-journal.jp/2019/10/post_125846.html
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ハロウィン”対策”と渋谷区が言っていることから、費目内容は納得できるのですが、それでも予算に占める警備費用の割合の高いこと…

この背景には、年々高まりをみせる警備費用の高騰も要因として考えられます。

そして、警備費用の高騰が原因で、日本各所のお祭りでも警備費用が予算を圧迫しているのです。安全上の理由から警備人員の拡充を迫られるものの費用を賄えず中止に追い込まれる花火大会のニュースも話題になってますよね…

一方で、収入面ではどうでしょう?

昨年これまた話題になったのは、徳島県で毎年8月に開催される「阿波おどり」です。

総踊りが復活を遂げ非常に感慨深い昨年の阿波おどりですが、台風の影響もあり観覧席のチケット販売が伸び悩みました。

主催者(キョードー東京共同事業体)の発表している2019年度の決算見込報告書によると、収入の柱として期待されていた入場料収入は当初予算額の54%にとどまり、全体として1.17億円の赤字を計上しています。

図1

<引用>2019阿波おどり事業決算見込報告書http://www.city.tokushima.tokushima.jp/kankou/awaodori/taisei/hyoka/2019/hyouka2.files/siryo1.pdf

ここから言えるのは、祭りに関しても収入を一つの事業に依存することのリスクです。収入事業のポートフォリオを構成し、リスク分散を行っていくことの重要性を感じます。

しかし、日本を代表する「阿波おどり」ですら直面している収入の課題。多くのお祭りも同様の課題を抱えているのです。

これまでのお祭りのお金の集め方

ここまでみてきたように、開催にかかる費用は増えている一方で、収入は伸び悩んでいる。そういった状況の中で、多くのお祭りで行われている資金調達の方法は昔からあまり変わっていません。

例えば、
・観光客向けの観覧桟敷席販売
<現状>
パイプ椅子を所狭しと並べただけのところが多い印象があります。座席数やレイアウト、座席クラスなどについて検討の余地あります。
<解決の方向性>
国内シニアや訪日外国人向けの高単価桟敷席の開発など、高付加価値化の余地はまだまだあると考えています。

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・個人・企業等団体からの協賛募集
<現状>
提灯、パンフレット、場内看板への氏名・企業名掲出などメニューが画一的な印象です。
<解決の方向性>
こちらも祭りの特徴・資源を活かし、企業の広告・販促的な観点に立った新しい協賛メニューの開発が考えられます。

画像3

なぜお祭りのお金集めの方法は変わっていかないのか?

ここまで読んでいただくと、「なぜどんどん儲かる仕組みに変えていこうとしないのか?」という疑問が浮かびます。

しかし、主催者の方のお話を伺っていると、ここに難しさがあります。

そもそもお祭りは企画・運営を主催者がボランティアで行っているケースが非常に多いのです。

観光・旅行や広告・販促等のノウハウを持ったプロがいる訳ではありませんし、どういったことを行うべきか検討し実行していくリソースが足りないというのも現状なのです。

次回、お金集めに成功している事例など紹介していきます!

お金の課題を解決するのも、オマツリジャパン!

ここまで説明してきた様な課題を解決するために日夜オマツリジャパンは奔走しています。

”お祭り”の”変えてはいけない”大切な部分を守りながら、変えるべき部分を変えていく。そのお手伝いをさせていただいております。ぜひお困り事がありましたらお気軽にお問い合わせください。

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