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ネガティブな人が失敗した時の対処法


何かに失敗した時、「ああなんて自分はダメなんだ」となって何も手につかなくなる時ありませんか?


僕はあります。


コーチングをゴリゴリにやっているのですが、同じような状況に陥ってしまう他者へのコーチングを通して、この「全自分ダメモード」の対処法がわかったのでシェアしたいと思います。


結論からお伝えしておくと

「なぜ」を「どうしたら」に変える。

これだけです。


記憶の情報はリンクする


具体的な対処法について理解するために、脳の情報がどのようにとり出されるかを見ていきたいと思います。


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○が情報で、○と○をつなぐ線を「リンク」と呼びます。

私たちの記憶の中にはたくさんの情報があり、それらは独立して存在しているのではなく、関連する情報がリンクで繋がっていると考えられています。


あ、この話は僕の知識ではなく

​この本を元に書いてますので「素人が何言っとんねん」と思われた方ご安心くださいね…。


例えば、道を歩いていて可愛いイッヌを見かけた時は、イッヌの情報が記憶から取り出される。


知識が取り出された状態、また、取り出されやすくなっている状態を「活性化」と呼びます。


イッヌを見ると人類は心からの喜びを感じるとともに、記憶の中でイッヌの情報が活性化されます。それとともに関連する情報(リンクで繋がった情報)も活性化されます。


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▲色がついたところが活性化された情報


ここで大切なのは、リンクは活性化されたらされた分だけ強くなり、広がっていくという点。


上記の記憶を持つ人が繰り返しイッヌと接していくと、


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このように活性化の範囲が広がっていきます。

視点をもう少し引いて人にフォーカスすると次のようになります。


<イッヌ歴2年>

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⬇︎

<イッヌ歴7年>

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(さんぽする女性は変わってね〜怖え〜)


このように、活性化を繰り返すとリンクする情報が多くなり、同時に処理できる情報も多くなっていきます。


「全自分ダメモード」の正体


ここからが本題です。ネガティブな人が失敗をした時に陥る「ああ、自分はなんてダメな人間なんだ…いいとことが一つもない…」という状態、つまり「全自分ダメモード」。


仕事でミスをした時、

「なんでミスしちゃったんだろ」
「そういえば前も同じようなミスやったな…」
「注意力が足りないんだ」
「ああ、またすぐに気持ちを切り替えられない」
「うじうじして本当いやだなあ」

とぐるぐる考えてしまう状態です。辛いっすよねえ…。


その時に頭の中は、

・過去の失敗
・自分の嫌いなところ

で埋まってしまいます。こういう体験ありませんか?


視点を記憶に移すと、


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こうなっています。


つまり、「全自分失敗モード」は、失敗をした時に「過去の失敗」情報と「自分の嫌いなところ」情報が広く活性化されることによって引き起こされているのです。


では、なぜネガティブな人は、失敗によって「過去の失敗」情報と「自分の嫌いなところ」情報が広く活性化されてしまうのでしょうか?




一度スクロールを止めて考えてはくれぬでしょうか…?



考えると、





これになれるんで是非…!





そろそろ良いでしょうか。



ありがとうございます!



ネガティブな人は、なぜ失敗によって「過去の失敗」情報と「自分の嫌いなところ」情報が広く活性化されてしまのか。前述した「リンクは活性化された分だけ強くなり、広がっていく」に答えがあります。


もうお分かりでしょうか。そう、ネガティブな人は、これまでの人生において、ずっと失敗の情報を足しては活性化させ、リンクを強化し続けた結果、失敗の情報のリンクがめちゃくちゃ強固で広範囲なものになっているからです。


<ネガティブな人が学生時代に失敗をした時>

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⬇︎

<ネガティブな人が大きくなって失敗をした時>

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視点を記憶にずらすと、


<ネガティブな人が学生時代に失敗をした時>

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⬇︎

<ネガティブな人が大きくなって失敗をした時>

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▲こちらはすでに出した図ですが


このように、ネガティブであるがゆえに、失敗をしたら過去の失敗を考えて(活性化させて)しまい、その結果、リンクを強化してしまってさらにネガティブな情報を記憶から引き出しやすくしてしまっているのです。


「なぜ」を「どうしたら」に変える。


膨大に膨れ上がった失敗リンクのネットワーク。私たちネガティブヒューマンはどうすれば良いのか。残念ながら一度繋がったリンクをなくすことは厳しい。


「え…じゃあこのまま失敗に怯えながら生きていくのか…」と心配になりますよね。


大丈夫ですよ。ポイントは「なぜ」を「どうしたら」に変える。これだけです。



何か失敗をした時、ネガティブな人は「なぜ」失敗をしたんだろうと考えます。先ほどお伝えした、ネガティブヒューマンがミスをした時の思考をもう一度見てみると、


<仕事でミスをした時>

なんでミスしちゃったんだろ」
「そういえば前も同じようなミスやったな…」
「注意力が足りないんだ」
「ああ、またすぐに気持ちを切り替えられない」
「うじうじして本当いやだなあ」


まず最初に「なぜ」と自分自身に質問しています。コーチングをやっているとわかるのですが、質問は強力な思考誘導装置です。つまり、ネガティブな人は、自身への質問を通して、思考をネガティブな方向に誘導しているんです。


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▲「なぜ」がネガティブのトリガーとなっている


失敗をした際に、「なぜ」をずっと繰り返し質問してしまった結果、ネガティブ情報リンクが強固になってしまっているのです。


「なぜ」がネガティブな思考のトリガーになっているなら、そのトリガーを変えればいいだけの話。新しく装備するトリガーが「どうしたら」です。


例えば、大事な会議に遅刻してしまったとしましょう。その時にこれまで通りの「なぜ」の思考だと次のようになると思います。


<なぜ遅刻したのか>

・昨日緊張して眠れなかったんだよなあ
・そもそもこの程度の会議で緊張するなんてだめだなあ
・そういえば以前も同じような遅刻したなあ
・部長怒ってるよなあ
・同期の〇〇はいつも時間通りにきてる…それに比べてワイは…

こんな感じでしょうか。他者の目を気にしちゃいますよね…。


これを「どうしたら」に変えると次のようになるはずです。


<どうしたら遅刻しなかったのか>

・前日の緊張をなんとかしないとなあ
・遅くまでPCを開くから眠れなくなるんだろうな
・不安でもPCを開かずに目を閉じてみるか
・サウナに行くのも良さそう
・そういえば同期の〇〇がサウナに詳しかったな。聞いてみよう!

こんな感じでしょうか。


「どうしたら」を思考すると、過去の失敗ではなく、失敗に対する解決策について思考を転がすことができます。そして「サウナ好きの同期がいる」といったような自身のリソースにも気づく可能性もあります。


つまり、「なぜ」は思考をネガティブな過去に飛ばし、「どうしたら」は思考をポジティブな未来に飛ばします。


学生の例でいうと、

<なぜ>

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⬇︎

<どうしたら>

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このようになります。


記憶に視点をずらすと

<なぜ>

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⬇︎

<どうしたら>

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となります。


本当に些細なトリガーの違いなのですが、そのトリガーによってこんなにも思考が変化していきます。そして思考が変わると行動が変化する。もっと早く知りたかった…。と思ったので、noteに書きなぐった次第です。


ポイント

失敗した時は、「なぜ」を「どうしたら」に変えるだけで救われる

これだけです!



以上です!


いや〜本当にそんなに変わる〜?と思っちゃいますよね。でも本当に変わるんでぜひ試してみてください。それでもなんだかな〜と思われる方は、コーチング受けてみると何かヒントが得られるかもしれませんので、気になったかたはぜひ!


ありがとうございました!

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