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内省捨てよ町へ出よう

こんにちは。コーチングを提供しているプロコーチのお松と申します。

突然ですが、お元気ですか? 僕はさいきんお腹の調子が悪く、かるく下痢です。でも元気です。これを読んでいるあなたが元気ならいいのですが、元気じゃないとしたら心配です。

落ち着いてきたかのように思えるコロナ禍の生活も、実はそうでもないのかもな、と思いはじめています。新しい生活様式に慣れてきたが、少しづつ何かに蝕まれている。そんな気がしています。

というのも、著名人やアーティストの悲しいニュースを目にしたり、僕の周りでも調子を悪くされる人がちらほら。そしてその原因は「内省をし過ぎているからなのでは?」と考えています。

コロナ禍で出社がなくなったり、あらゆる移動時間が減少した結果、何かを考える時間が増えました。その結果「自分の本来目指すべき将来を考えるようになった」とか「より自分の求めるものにフォーカスするようになった」など、前向きな見解があります。

でも、誰しもがこんなに前向きに思考はできないですよね。僕なんかは「ああ…なんであの時なにも言えなかったんだろう…」みたいなネガティブな振り返りに終始してしまうことがあります。このように、ネガティブな内省をする時間が増えた結果、調子を崩してしまう人が増えているのではないでしょうか。

「よし!では内省やめましょう!」と言われてもやってしまうのが人間。つい考えてしまいますよね。内省は捨てられないし、町に出てもやってしまう。そこで、プロコーチとしてクライアント(コーチングを受けてくれる方)の内省のお手伝いをしている身として、その解決方法をいくつかピックアップしたので、よかったら参考にしてみてもらえると嬉しいです。

①内省の「Why」を「How」に変える

内省がしんどくなるのって、過去の自分の行動を悔いてる時ですよね。「なぜ○○してしまったんだろう」「どうして君のことを好きになってしまったんだろう」みたいに。つまり、「Why」で内省すると辛くなります。そして、この「Why」がトリガーとなって、ずっと自分の至らなさを思い出す「負のスパイラル」に陥ってしまいます。

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▲こういう感じ


では、どうすればこの負のループを断ち切ることができるのか。答えは簡単です。「Why」を「How」に変える、これだけです。内省を「なぜ」からはじめず「どうしたら」からはじめましょう。

上の図を例にすると最初の

「なぜあんなこと言ってしまったんだろう」

を、

「どうしたらあんなことを言わずに済んだんだろう」

に変えるだけです。とても簡単。こうすることによって、行動をネガティブに振り返っていた思考が、どうすれば今後うまくやれるか、という未来のための思考に変わります。笑っちゃうぐらい変わるのでぜひ試してみてください。

②頭の中を書き出す

とはいえ、すぐにこの思考になるのは難しいと思います。僕もそうだったので。気を抜くとつい「なぜ…」と自分に投げかけてしまいます。なぜかと言うと、「Why」で内省してきた人は、ネガティブな情報を脳から引き出しやすくなっているからです。つまりクセになってるんですよね。

▲以前そのことについて書いたのでよかったら

そのネガティブ思考をほどくために有効なのが、考えを書き出す、です。書き出すことによって得られるメリットは下記2点。

①考えを客観視できる
②考えが整理される

自分の頭の中だけで考えてる時って、同じことを何度も考えてしまうんですよね。何回も同じことを考えてしまうが故に、考えが整理されずに堂々巡りになってしまう。

書き出すことによって、まず何度も同じことを考えることがなくなります。たくさんの悩みがあるように感じていたが、書き出してみると悩みの数は1個しかなかった、みたいなことはよくあります。

そして書き出すことによって、考えが可視化され、それによって思考が整理されます。真っ黒い巾着に入ったブロックを手で探っていた状態から、巾着をひっくり返してブロックを全部出した感覚といいますか。やるときはPCのメモやアプリなど使ってもいいのですが、個人的には紙に書き出すのがおすすめです。

③人に話す

紙に書き出すのがめんどくさい方は、人に話すのもおすすめです。そして話すときのポイントが1つあります。

うまく伝えようとは考えず、ただ話したいことを話す

これだけです。

人に悩みを相談するときって、「自分の中でも整理されていない話をするのは気が引けるな…」とか考えたりしませんか?  僕は結構あるんですよねえ。話したいけどうまく話せない自分を想像して諦める、みたいなこと多々あります。

少し話を脱線させてください。普段プロコーチとしてコーチングを提供しているのですが、その活動を通して「話す」ことは「選ぶ」ことだなあと感じています。

言葉を出すためには、頭の中にある膨大な情報の中から、ほんの一部を選択する必要があります。目が眩むようにたくさんある脳内の情報から、「これは話すべき内容だ」と取捨選択するプロセスを通して、思考が整理されていく。つまり、話すことは考えを整理することでもあるんです。

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逆に言えば、話す前に話したいことがまとまってなくても当たり前なんですよ。だから安心して「ただ話す自分」を肯定してください。「うまく話したい自分」を手放せるとぐっと楽になります。

④コーチングやカウンセリングを受ける

とはいえ、そういう話ができる相手ってなかなかいないですよね。話したとしても「で?」って返す輩もこの世には存在していると聞きます。

そんな時におすすめなのが、プロに依頼する、です。まあ当たり前なのですが…。

でも、こういうのって一歩を踏み出すのが億劫なんですよね。そもそも、お金を払って人に話を聞いてもらうってどういうこと?と思ってしまいますよね。僕もコーチングを学ぶまでそう思ってましたし。正直、怪しいですもん。あと、結構高い。

これに対しては「信じてください!」としかお答えできないんですよね…。でも、コーチやカウンセラーってざっくり言うとコミュニケーションのプロなんですよね。マーケターがマーケティングに詳しく、プロサッカー選手がサッカーがうまいのと同じように。

コーチングはクライアントの正しい内省(あえて正しいと言いたい)のお手伝いを行い、思考を良い方向に導くことができます。気になっている方は一度「えいや!」と飛び込んでみるといいことがあるかもしれません。

⑤セルフコーチングをやる

ただまあいきなりコーチングを受けるのって心理的ハードル高いのも重々承知しております。であれば、自分で自分をコーチングする「セルフコーチング」を行うのがおすすめです。

セルフコーチングのやり方は、コーチが星の数ほどいるのと同じように人によってやり方が様々なのですが、僕のやり方をまとめたものがあるので、そちらを参考にしていただければと思います。

▲こちらです。

本気でやろうと思うと結構脳のカロリーがかかるので、甘いものを準備してやってもらえると。完成したら自分のことをぜひ褒めてあげてくださいね。

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以上です! 何かしらの気づきがあると嬉しいです。また何か思うところがあったらメモりたいと思います。ではまた。

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