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心のやわやわ

思春期かよ!と言われるかもしれないけれど、昨年から精神的にしんどさを感じる機会が多くなった。ある種の生きづらさ的なやつだ。

しんどいと感じるようになったのは、感性を開くことが上手になったからかもしれない。

大人になるにつれて、うまく落とし所を見つけてオフにできるようになっていた感覚を、どうやらオンにしがちになっている。
「ここはスルーすべし」みたいなものを、そうせずそのまま受け止めてみるようになった。

オフする力って社会で暮らしていくために大事な能力だ。だけど、それって本来感じられたはずのものを手放してしまうことでもある。

オンの時間が多くなって以来、日常のちょっとしたつっかかり- 良いものであれ、不愉快なものであれ - に対して以前より敏感になった。

以前から感じやすくはあったけれど、「これってなんていうんだっけ?」とか「なんで引っかかったんだろう」とか「これってあの時の感覚ににている」とか受け止めた後に色々考えるようになった。

エネルギーがいるからしんどいのだけれど、受け止めた先の広がりが楽しいのも事実。

ちゃんと受け止めて感じる。

私はこっちがしたい。
今はまだ、受け止めた感覚に負けて潰れてしまうことが多いけれど。
(寝込むことすらある)

この「感じる自分」と身体のコンディションのバランスを取ることを考えていくことが今年のテーマになるような気がしている。


なんで子供の時のように感覚がオンにもどってしまったのかなぁと考えていて、きっとこの講座がきっかけだなと思った。

一昨年から何度も参加している、「身体を使って書くクリエイティブ・ライティング講座」だ。


次回は2月16日、横浜で開催されるこの講座。
せっかく地元での開催で自分も参加するので、気の利いた紹介文でも書いてみようと思って、文章を書き始めたのだけれど、冒頭でいきなり「精神的にしんどい」なんて近況を書き始めてしまったので、これは逆効果になったら申し訳ないとひっそり書くことにした。(そして書き出したものの一部を昨日のnoteに投稿した)
ううむ、全然気が利かない・・・。


バランス感覚という名の世渡り力を鍛える必要が出てきたけれど、それでも感覚開き上手になれたことは結構気に入っている。

なんなら、こっちの方が自分らしいんじゃないかと思っている。

「信用に足る」ちゃんとした大人をやりながら、やわやわな感触を味わえたら人生素敵じゃないか。


・・・・・・・・・


始めて講座に参加したときのことを少し振り返ってみる。

講座の前半は、人と一緒に体を動かすワーク。他人と触れ合うのに、私はどうしてこんなに怯えているんだろう。めっちゃ怖がってる!という感覚に驚いた。

自分の中にある、普段気づいていない恐怖心や心の中でブロックしているものを見つけて、まずはそれをやさしく解きほぐしていく(というか否応無くほぐされる空間が用意されている)。
そして子供の頃のことを思い出すワークや参加者でゲームのように文章を作るワークが続く。
小さい頃好きだったものを思い出したり、理屈は考えず感覚で相手に委ねて書いてみたり。自分がやわやわにふやけていく感覚が面白い。

少しずつ、言葉を紡ぐ力が目覚めてくる。
文章を書くことだけでなく、世界を味わうことにもきっと影響があるんじゃないか、そんな気がしてくる。

じわり、じわりと感性が開いく感覚、それを日常に持ち帰る術を少しずつ身につけられる。この講座はそんな場所だと思っている。
(そしてそういうやわやわを一緒に扱える仲間ができるのがとても嬉しい!)


そういえば、noteで「わたくしごと」な文章を書き始めたのもこの経験がきっかけだった。ピシッと表の顔(というほどでもないけれど)で仕事のことも書いてたブログとはちょっと違う位置付けの文章。

見られることを気にしすぎない、自分のための文章を書くこと。そういうことをしても良いのだなと、勝手に禁止していたことが許す気になれたのだ。
そして不思議なもので、ただただ自分の好きなように書いた文章に反応をいただけることが何度もあった。不妊治療の話なんかは「わたしも苦しかった」というお声や「実は不妊治療で悩んでて・・・」という告白のメッセージをいただいたり、「励まされた・ほっとした」と声をかけていただけた。(むしろ私がその声に励まされた)
著名人でもなんでもない一個人の、ごくごく個人的な文章にそんな反応がいただけること、誰かとつながれることがあるのかと不思議な経験だった。書くことをあたたかく受け入れられたようでホッとした。
すくいあげた感覚をこれからも書いていきたいなと思う。


※初めて講座に参加したとき、興奮冷めやらぬまま送った感想がそのままこちらのページに掲載されています。正直、説明や予習より「まずは参加してみて!」って感じの講座ですが、どんな感覚になるのかな?っていうのをなんとなく覗いてみたい方がいらっしゃったら参加者の一感覚としてご覧くださいませ。


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