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お寺でビブリオバトル オンライン⑫

第12回 お寺でビブリオバトル オンライン(報告)

2021年12月25日(土)20時30分~22時

参加者7名

5分で本を紹介。5分で感想戦。

最後にチャンプ本を決める。

【今回の紹介作品】

『ブータンで本当の幸せについて考えてみました。「足るを知る」と経済成長は両立するのだろうか?』

本林靖久・高橋孝郎(cccメディアハウス)

GNHを提唱するブータンの昔話『ヘレヘレおじさん』は、逆わらしべ長者!?「利他とは何か」「本当の幸せとは何なのか」考えずにはおられなくなる。

『ヤミツキの力』

廣中直行・遠藤智樹(光文社新書)

やみつきのポジティブな側面に焦点を当て、人間の成長にはやみつきが必要だと説く、”健全な“やみつきのススメである。

『写楽』

皆川博子(角川文庫)

江戸の町に忽然と現れた謎の浮世絵師・写楽。天才絵師・歌磨の最大のライバルといわれ、名作を次々世に送り出すと、たった十ヵ月で消えてしまった“写楽”とは、いったい何者だったのか。

『おもかげ復元師』

笹原留似子(ポプラ文庫)

ご遺体の損傷が激しくても、さまざまな方法で「復元」される納棺師のお話。亡き方の死に向き合うことは残された者の生きる力になる。家族葬や一日葬など葬儀の形態が激変する現代社会において、大切な方の死を受容していくことの意味についても改めて考えさせられる一冊。

『とむらう女』

ロレッタ・エルスワース

代田亜香子(訳)(作品社)

19世紀のアメリカ。母を亡くした家族の家にやって来た叔母さんは、死んだ人を清めて埋葬の準備をする おとむらい師。反発していた11歳の主人公が、葛藤しながら死者を送る仕事の大切な意味を見いだし、母の死を受けとめていく。

『東京千夜』

石井光太(徳間書店)

ハンセン病、HIV、津波、日本の悲しみの現場を歩く中で作者が見つけた16の人生の結晶。

◎『日本の島ガイドSHIMADAS(シマダス)』

(日本離島センター)

日本全国の離島データを1700頁に集約。すべての島に物語。現代の玉手箱。

◎は今回のチャンプ本

今回は「死と向き合う」というテーマの本が3冊続き、1冊では分からなかったことが、皆の意見を通して見えてきたという得がたい経験をしました。

ビブリオバトル始めて1年続きました。これまでの自分では選ばなかった本と、紹介された人の言葉を通して出あう。

選んでいなかったけれど、共通して考えていること抱えていることがあったのだと気づいた。

本屋や図書館に行く回数が増えた一年です。来年もよろしくお願いいたします。

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