顔面神経麻痺(ハント症候群)⑤ 入院4日目
3/25 朝
治療の有無に関係なく、麻痺は10日くらいかけて進むと聞いていたが、強くなった感じはない。
ただ、良くもなっていない。
シムビコート(喘息の吸入薬)が、咥えられなくてうまく吸えない。
この頃からか、朝の点滴タイムに下の売店まで散歩して、じゃがりこを買って帰って食べるという習慣が。
隣の空きベッドに、人が入ってきた。
でも、別のベッドに移動していった。
午後
リハビリ科の先生と話をした。麻痺についてはゆっくり焦らず、と、担当医と同じことを言われる。
姿勢がよくないから、せっかく入院で時間もあるし、ストレッチしてもいいんじゃない? みたいな話をされた。ですねーと返事したが、結果はお察しです。
わたしの先天的なもののひとつとして、マーカス・ガン現象というのがあるのだけど、それを病的共同運動で抑えられないか、と思っていた。
マーカス・ガン現象:
あくびや水を飲むなど顎の運動に伴って上眼瞼がピクピクと上方に不随意に動く病態。
上眼瞼挙筋と咀嚼筋である外側翼突筋のそれぞれ支配神経が、先天性に異常な連絡を持っていることが原因である
(ちなみにわたしの場合は、口を閉じている時は普通で、口を開けるとまぶたが上がり、目を見開いたようになる)
http://www.japo-web.jp/info_ippan_page.php?id=page01
病的共同運動:
ある表情をすると意図しない表情筋まで不随意に収縮してしまう現象で、口を開けると目を閉じてしまうといった形で口輪筋と眼輪筋の間に生じることが多くあります。
https://www.juntendo.ac.jp/hospital/clinic/keisei/about/disease/ganmenmahi.html
担当医に話した時は、「それは神経内科の分野だなー(だから答えられない)」と返されたのだけど、同じことを療法士さんにも話してみた。
初めて知ったーとのこと。目を閉じて口を大きく開けるリハビリもあるから、ちょっとやってみよっかーという感じ。
リハビリのプリントをもらった。
基本は無表情でいてね、それが一番だから、とのこと。
顔のリハビリは、実際は顔のマッサージという感じ。
指2本くらいの狭い範囲で、気持ちいいくらいの力加減で、筋肉に沿って指圧していく。1日3回1セット程度、がんばらないこと。
あまり広くやったり、低周波治療器のようなものを使うと、病的共同運動が出てしまうらしい。
ちなみに後日、鍼についても聞いてみたら、正直、よくわからない。とのこと。確かに、同じ病状の同一人物を2人は揃えられないと、効果の有無は検証できないよなあ…。
顔の筋肉は他の筋肉と違って、紙みたいに薄いんだよーとのこと。
また、神経の回復スピードの目安は、1mm/日と言われているから、時間はかかると思うけど、ゆっくりゆっくりね、と。
オットが見舞いに来てくれた。
昨日の色々を話したり、子のムービーを見せてくれたり。飲み物やコロロなどの差し入れもしてくれたり。
Amazonで買ったアイパッチも、さっそく持ってきてくれた。
このあと、平日は毎日見舞いに来てくれた。ありがたい。
病院のご飯は見た目しょぼいけど、麻痺により唇が動かなくて食べづらいのもあって、このくらいでちょうどよかった。
ご飯小盛りにしてもらってるけど、それでも多い時があった。
朝食
食パン
スクランブルエッグ
ほうれん草のソテー
サラダ
オニオンスープ
牛乳
昼食
米飯
魚のマリネ(かったい)
粉吹き芋
昆布とえのきの佃煮風
桜大根
りんご
夕食
米飯
豚肉味噌だれ
キャベツのソテー
漬け茄子
澄まし汁