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たい和ん成人式を終えて

初めて運営したイベント「たい和ん成人式」が終わった。

今日はこのイベントの起から結まで、全てをレポートしておきたいと思う。

そして、「私も何かやってみたい」と思って欲しい。

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レオが私に声をかけるとこから物語は始まる。

顔は知っていたが話したことはない彼が11月某日、私に「台湾で成人式を開きたい」と言ってきた。

何でも一口で飲み込んでしまう私は、すぐに返事をし、まずは台湾全土から人を集めることにした。

私はストーリーで「挑戦者」に呼びかけ、台北から4人、台中2人、高雄1人、嘉義1人、台南1人の計9名が集まり、うち5人が女性という、とても多様なチームができた。(初期は日本から1人いたが、途中離脱を選択した。)

初めてすること、先が見えないワクワクで胸がいっぱいだった。


学生だけでは手が至らない部分があるので、台中で語学学校の経営しているにゃもさんという社会人の方がサポートしてくれることが決まった。

しかし、この時に学生が!主導で企画から契約まで、ほぼ全てを自分たちで成し遂げることに決めた。

住んでいる場所が離れているため、連絡はすべてラインとzoomで完結させた。

本当に何からすればいいかわからない状態だったので、

成人式を成功させる上で、まずは、「成功」の定義から始めた。

式の内容だけでなく、大まかにでも役割分担を最初に行ったことは割と良かったと思う。

役割は変化があったけど、それぞれが責任を持った瞬間でもあった。

1回目の会議はこちら。

それにしても二ヶ月前とは思えない幼なじみ感が、今はもうある。

余談だが、マット・リドレーさんはヒトが大成功を収めた要因が分業と交換であると言っていた。


いろいろな案が出ては、それが実行可能かを調べ、改善したり、消えたり、新しい案が出たりした。

このチームが素晴らしかったのはやはりバランスだった。

女性から出る意見と勤勉さには驚かせられることが本当に多かった。

それから台湾にいる学生の総数を知らないまま「300人を集める」ということを決めた。

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毎週、それぞれが自分のタスクを設定し、遂行し、報告をした。

私が会議をファシリテートしていたのですが、最初より、後半の方が上手になった。何が上手くなったのかというと、みんなの個性がわかったし、得意・不得意、話軸をブラさないことや、zoomの使い方が理由に挙げられると思う。

スポンサー集め、振袖の準備、場所、食事、ゲスト、ビンゴ、花火、カラオケ、就活、運動会、地域対抗のゲーム、パーティー、ドレスコード、ビデオ、クラブ貸切、カメラマン、カメラマン、SNS、移動手段、ファイナンス。

昼or夜にやるのか、企画書作り、スポンサー・ゲストの依頼文作り、投稿の画像と文章の作成、ロゴ作り。

これらのことが11月11日から2週間以内で提起され、手を動かし始め、

23日にはホテルが決まっている。

今振り返ってみると、0を1にするまでがめちゃくちゃ早かった。

意見が出たら、次に各人がそれらの可能性を検証して、報告連絡相談をし、どんどん前に進んでいった。

ぼやけていたビジョンの解像度が日に日に増し、それぞれの脳内にある「成功」が徐々に一致していく。

全員が全体を理解し、自分が何をすべきかを俯瞰し、役割をまっとうしようと、自分だけでなく、全体を奮起させていた。

これ以上ない志の相乗効果を目撃した。

③の会議はこんな感じだった

これを観ていただけると、本当に非営利集団だということと、にゃもさんの利他主義を改めて認識できる。

今過去の会議を振り返っていて、「じゃあ、二回目、同じイベントを一人でやってください」って言われても無理だ。

このメンバー、でないとこのイベントは成立しなかったに違いない。

一人でも欠ければ、2度と再現不可能だ。

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ほぼ時系列で書いていますが、この辺は本当に「転(事態がどんどん変わり、進んでいくこと)」が多かった。

2週間後、メンバー各位の忠誠心が高くなり、意見が食い違い、摩擦が多い時期があった。

これは避けられない問題なので、どう回避するのかではなく、どう解決するかを決める必要があった。問題が起きた際にスムーズに全員が納得するためのルール作りをした。

それは多数決だ。

1番の衝突はあれだ。日本人のみ参加のイベントにするか、外国人を許容するかだ。全く水に油と火を注ぐような議論だった。

フラットな関係を重視していた私たちだったが、にゃもさんから「責任者」がいないことを指摘されたので、私が責任者という権利でなく、一役割を担当することにした。

4回目の会議

これは本当に危機感のある会議だった。


12月中旬。

緊急事態への対応、コロナ対策、会場設営、垂れ幕の準備、ホームページ作成、オープンチャット、トートバッグ、クラファン、応募フォーム、入金の仕組み。


スポンサー様からの支援も徐々に集まり、参加者の前払いも始まり、

参加者の管理のお金の管理がとても大変だったと思う。私はこれにはあまり関わっていなかったが、とても大変だったことだろう。

しかし、1月、残り一ヶ月にもかかわらず、人数の増加がイマイチだった。最後の週までマーケティングのやり方や、申込方法は変わり続けていた。

人数がまじで、本当に、ヤバかったし、

なんだかマンネリ化、中弛み、正月ボケ、危機感の消失、が起きた。

16回目の会議。1月3日、ここまではまだ赤字の可能性についても触れている。

危機感はあったものの、チームの一体感はかなり高い。

人数に対する不満がとても大きく、集客をしないといけない一方、残り20日でコンテンツを固めないといけないというプレッシャーも指数関数的に増加していく。みんな大好きだ。あ、急に関係ないこと言っちゃった。


イベント当日の上で、それと、スポンサー様を集める上で、人手が不足しており、ボランティア、企業管理を集め始めていた。組織構造が少し複雑になったが、彼らを管理する担当も決まり、彼らと実行委員会は混ぜないという決断もとても良かった。


成人式、交流、立食パーティー、ビンゴを売りにして人を集めていたが、資金不足すぎてビンゴはできないかもしれないかと思う時もあった。

赤字は避けられそうだ、となったのは、1月25日の10日前くらいだ。

外国人をターゲットに絞り、集客を始めると、最終的には応募数は288まで上がった。

久しぶりににゃもさんが参加した18回目の会議

イベントの手触り感がある議論になり始めた。

名簿作り、入場手続き、ホテル内でのコロナ対策、写真撮影の許可、注意事項。

スムーズにリハーサルをして。

イベント前日、初めて現実でみんなに対面した。

初めてあったのに、小さい頃から一緒にいたみたいな感じがした。

しかし、残り1日とは思えないくらいタスクが残っていた。

しかしなんとかなるだろうと思っていた矢先。

当日ホテルに支払うはずの現金が引き落とせないという問題が、大問題が発生した!

これには焦った。

すぐにその場で会議をはじめ、にゃもさんに電話をし、現状理解をし、解決策をいくつか出した。スポンサーからいただいたはずの金額と、現在ある金額にも誤差が生じていた。ここにきて金銭トラブル!

女性を中心に金額の照合と、当日の支払いの問題を、

前日から当日の昼までに解決してくれた!!!

パンフレットもビンゴの商品も買って、スライディングで会場に前入りし、諸々の準備と直前リハーサル。

あとは参加者を待つだけとなった。

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いよいよ、入場を手続きをした参加者が続々と会場に入ってきた。

私服の方、スーツの方、ドレスの方、着物の方。

みんなの表情は清らかな期待でいっぱいだった。

式が始まると、さまざまな予測不能な事態が起きたが、チームのみんなが臨機応変に対応した。

例を挙げると、三原ジャパンさんのファンがやってきたり、ビンゴをする時間がなくなったり。

ボランティアの方々も企業管理責任者の方々も、

ホテルの方々も、スポンサーの方々も、参加者も、カメラマンさんも、

もちろん実行委員のみんなも、最後まで本当に集中して式のために尽くした。

どうあらわしても足りないくらい感謝しています。


本当に嬉しかった、参加者の皆さんが前から席についてくれた時、拍手をしてくれていた時、いい反応をしてくれた時、幼なじみと盛り上がっていた時、一生懸命にジャンケンをしていた時、イベント終了後にも帰らず余韻を楽しんでいた時、ストーリーに撮った写真を上げていた時、楽しかったよと言ってくれた時、ありがとうと言ってくれた時、次は幹部としてやりたいと言ってくれた時、、、

でも、不安なことが一つあるんです。感染者が出ないかどうか。

2週間が経つまではやはり気が抜けない。

私は面白いメタファーを思いついたのだが、今はなかなか言いづらい。けど言いたい。

幸せのパンデミック/感染爆発、って言いたい。

マスクしてるのに幸せは感染するんですね、って言いたい。

獲得した免疫で社会に溢れる細菌から身を守ってね、って言いたい。

予防不可能な幸せ、って言いたい。

感染不可避な致死量の幸福、って言いたい。

あなたと出会った副作用、って言いたい。

猛威を振るった幸せなウイルス、って言いたい。


実行委員総会議時間:約1690分(28時間)

企業管理責任総会議時間:約270分

会議をしている時間以外にも、スポンサー様と話している時間、メールをしている時間、画像を作っている時間、個人間で話し合っている時間、集客している時間などなど。

ボランティアには現場で本当にお世話になりました。

にゃもさんも、本当にお世話になりました。

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学び

やればできる、やらないとできない。

1番の収穫は人脈、2に経験値。

学生は無敵。

女性の意見大事。

社会はドライだ。

マルチタスクは案外やれる。

拝金主義はダサい。

本で読んだ理論は社会で応用できる。

過程で費やした努力+結果=便益。

圧倒的な情念が成功につながる。

チームへの愛。

交わらない意見はルールで解決。

誰か一人にぐさっと刺さればいい。

意識高い系はオワコン、手を動かせ、今できることやれ。

ニッチでトップになって横展開。

リーダーは無力でいい、リーダー2.0だ。

リスクを取れ!


反省

トートバッグは全然売れなかった。

コンテンツ詰めすぎて時間なかった。

最後の最後までバタバタ感があった。

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これから

これから、アンケートの結果を見始めます。

それをもとに反省と改善について書きます、続く。

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