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弱い自分と向き合う

自分の弱さと向き合う。向き合い続ける。

インターネット系の会社は在宅ワークがほとんどになって、外出も控えていると思うので、必然と外部とのコミュニケーションが減り、内在する自分と話す時間が増えているかと思います。

自分自身と向き合うにはちょっとした勇気が必要です。さらには自分の弱さに向き合うことを、こんなの自分ではないと無意識的に避けてきた人もいるかと思います。しかしながら、このご時世だからこそ自分の弱さと向き合うことで、少しでも優しい世界が増えたらと思います。

自分の弱さの正体を知る

自分の弱さの正体とは一体なんなのか。それを知ることが最初の一歩です。

「弱さ」とは抽象度が高い言葉なので、シーンで具体化すると以下のような状況を想定しています。

・仕事で失敗して、自分なんて...と自己嫌悪に陥っている
・SNSに流れてくる知り合いの投稿を見て、羨ましいと思ってしまう

様々な場面で、自分の弱さが顔を出してきますが、その感情に心がザワザワしている時が向き合うチャンスです。臭い物に蓋をして寝て忘れようとする前に、その正体を見つけてみましょう。

例えば、仕事が上手くいかない、よく失敗してしまって自己嫌悪に陥ってしまうことは多いかと思います。僕も多いです。その時には、なぜ上手く行かないのか、なぜ失敗してしまったのかということにしっかりと向きあうことが大事です。そして、それを誰でもない自分はどうすべきかに焦点を当てることです。他責にしてしまうことは簡単ですが、それでは何も成長しません。

仕事が上手く行かないこと、失敗を繰り返してしまうことを因数分解していくと、実は自分に改善点が見えてくることは多いです。自分に改善点が見つかれば、これ以上のチャンスはありません。その改善をしていくためには、次から何をすべきかを考えて注視していけばいいのです。

僕は自分に改善点が見つかると、slackの自分へのDMにひたすらと書いて、それが脳内に染みつくまで振り返ります。書き出してトイレに貼ったり、スマホの待ち受けなどにしてインプレッションを増やしてもいいと思います。

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もう一つ厄介な自分の弱さは「劣等感」です。言うまでもなくSNSが発達してから、僕たちは情報の渦の中を溺れそうになりながら泳いでいます。必要なニュースがすぐに届く、情報が瞬時にグローバル化され、民主化されたというような側面がある一方で、知り合いが海外旅行に行ったり、世界一周にいったり、転職したり、起業したり、昇進したり、結婚したり、幸せな生活を送っていたりなどのSNSがなかったら知らずに生きてこれた情報までもが脳内に流れ込んでくるようになりました。僕もひしひしと感じることですが、SNSで流れてくる知っている誰かの成功や幸せ、それを見る度に自分はこのままでいいのかと、自分では誰かの幸せと比較して、自分の無能さに絶望する時には、自分の中に「劣等感」という弱さが表出している状態です。

悲観することはありません。それは自分自身の弱さと向き合う絶好のチャンスです。まずはその感情の正体を知ることです。大体が空虚な欲望です。なぜ、SNS上のコンテンツを見ているだけで、劣等感という感情が出てくるのか、その裏にある欲望を丁寧に冷静に見つめていくと、「あれ、実はそんなに羨ましくないわ、隣の芝生が青いだけだ」という考えに到ることが意外と多いです。自分自身の中にある、不安なこと恐怖の正体を知り、向き合うことが大切です。

本当に自分が望むことだった場合は、どうすれば近づけるのか、理想な状態とのギャップは何か、学ぶべきことはあるかなどを考えるチャンスです。自己啓発の源流であるアドラー心理学では劣等感を以下のように捉えています。

健全な劣等感とは、他者との比較のなかで生まれるのではなく、「理想の自分」との比較から生まれる。

誰かの成功や幸せと単純に自分を比較して、ないものねだりをするのではなく、正解 (会社や事業の規模やロールモデル等) は自分で定義をして、その正解とのギャップを把握し、それに向かって走ることにフォーカスすれば自然と肩の力が抜けて良いと思います。大事なことは、正解は人それぞれ違うという大前提をしっかりと認識すると、いきつくと最後は自分自身と戦うことになるということです。

弱さと向き合うことは、打ち勝つということではない

自分の中の弱さと向き合うということは、打ち勝つということではありません。常に向き合い続けることです

成長し続けるということは、自分の中の価値観や思考をアップデートし続けていくことであり、その過程において、未だ知らない経験したことがない物事と衝突していくと思います。数年感同じことを繰り返しているならば、それは維持ではなく衰退を意味していると思います。

つまり、自分の中の弱さも常にアップデートされ姿形を変えて自分の前に現れてきます。打ち勝つのではなく、自分の弱さという感情を飼い慣らす、向き合い続ける、その方法を自分の中に持っておくとまた一つ先に進めると思います。それらを否定して、逃げ、虚勢を張り続けて生きるという道もあると思いますが、弱い自分を認めて向き合い続けた先に、また面白い未来が待っていると思います。

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