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変化の中を生きるためのキャリアを考える

本当に世の中の変化が激しくなってきたように感じます。僕がインターネット世界にいるからかも知れませんが、ニュースを見ていても莫大な情報は急速に広まっています。その中で、考え方も変化し、僕らの仕事にも影響を及ぼしつつあります。必然と、自分はどうやって生きていくのかを考えることが増えてきたのではないでしょうか。ほとんどの人にとって、生きていくことと仕事は切っても切り離せません。僕が最近考えるキャリアについてを書き起こしておこうと思います。

キャリアについて考え始めたキッカケ

仕事を通して多くの方にお会いし、話をさせていく中で、労働者の目線で仕事の対価として賃金をもらう資本主義の社会の仕組みが徐々にわかるようになってきました。それを一言で言い表すと「自分を上手く売ることができる人は自分の能力以上の賃金と機会を得ることができる」です。僕自身は様々な人の話を聞く中で、この現象に気が付いていたのですが、まさにそれを言ってる本がありまして、わかりみの連続でした。

当たり前だと思いますが、その人の実力が同じだったとして自分を上手く魅せることができる人の方が、多くの仕事や賃金を獲得しやすいと思います。この現実に直面して、それを体現している方々とお会いしていく中で、「はて、自分はどうやって生きていきたいのか」を考えるようになりました。自分はお金が欲しいのか、地位を得たいのか、大きなことを成し遂げたいのか。様々な生き方に晒される中で答えが見なくなっていました。

キャリアアンカーという考え方

そんな中、メンバーとの話を通して「キャリアアンカー」という考え方を知りました。

上の記事の中で、キャリアアンカーについて概要が書かれています。

マサチューセッツ工科大学ビジネススクールの組織心理学者、エドガー・シャイン氏が考案した言葉である「キャリアアンカー」。

これは仕事をする上で「船の錨」のような役割を果たし、キャリアを選択する際、これがなければその仕事を円滑に続けていけないほど重要な(絶対、犠牲にしたくない・譲れない)価値観や欲求、動機、能力を指します。

キャリアアンカーは、周囲の環境や年齢が変化しても、いったん形成されると変化しにくく生涯にわたりその人の重要な意思決定に大きな影響を与え続けるといわれます。

噛み砕くと、自分の価値観に従って生きることだと解釈しました。つまり、お金や自由、地位が欲しいと思う人はそれを求めればいい。そういう生き方もある。当たり前かも知れないですが、自分は自分で他人は他人だと改めて認識することができました。では、自分の価値観とは何か。深掘っていきたいと思います。

自分のキャリアについて振り返る

自分のインターネット界隈でのキャリアは以下の通りです。

2012 ~ 2016 : 受託会社でエンジニアとしてアルバイト (学生)

2016/9 : クラシルの立ち上げ期から2人目のエンジニアとしてジョイン

2017/12 : サーバサイド一人でクラシルの1,000万ダウンロードを達成

2018/2 : 開発部プレイングマネジャーになる

2018/5 : クラシルのプロダクトマネージャー (PdM) になる

2018/10 : 開発部の責任者として経営にコミットする

2019/2 : 現在も同じ (開発部責任者 & PdM & サーバーサイドエンジニア)

2019年2月時点で25歳なのを考え、今までのキャリアをこう並べてみると、普通なら30歳半ばまでに経験しそうなことをこの数年で一気に体験してしまっていそうで、自分のキャリアが急激に変化していることを実感します。様々な役割をいただいて嬉しいですが、僕はこれを組織最適化の結果として組織やプロダクトを成長させるために自分に与えられた役割だと考えています。そのため、僕の役割を僕以上に果たせるあるいはその見込みがある人が現れたら、すぐにでも渡したいと思っています (コードを書くことが至極好きなので、エンジニアだけは譲りたくない) 。

これらのキャリアの中で、今では休日以外はコードをほとんど書いていないのですが、プレイヤーからPdMなど役割がマネージメントになったのには理由があります。組織とプロダクトのフェーズが変化してきて、良い意味で組織化してくると意思決定と責任はセットで誰かが担うようになります。その中で、自分がより良いと思った未来をある程度実現したいと思った時に、その権限の役職になる必要があります。もちろん、ボトムアップのアイデアもプロダクトに反映されますが、意思決定に携わるためにはレイヤーを変えていくのが手っ取り早いと思いました。このキャリアチェンジはプログラムを書くことが目的ではなく、より良いプロダクトを創ることが目的だからできたと思っています。それは、開発部の責任者になっても同じです。良いプロダクトを創るためには、良い組織が必要だからです。

自分の価値観を定める

自分の中のアンカーとは何か。組織や役割が変わっても自分の中に残り続ける価値観は何なのかを考えました。考えに考えて出した結論が以下の通りです。

・より多くの誰かを幸せにしていること
・寝食を忘れるくらい熱中していること
・心の底からワクワクしていること

学生の時にエンジニアとしてサービスを立ち上げたり、delyにきてプレイヤーからマネージャーになってもこれだけは変わらずあるなと確信しました。これがなくお金をもらったり、大きなプロダクトを創れたとしても、心にシコリが残ると思います。この価値観が僕を突き動かす原動力であり、絶対に譲れないものなんだなと思います。これらが整理できた時、心が晴れ渡るようでした。

変化の中を生きるためのキャリアを考える

変化の中で生きるために、必要なことは何か。僕の結論は、課題発見と優先順位決め、解決策の提案とそのドライブだと思います。課題と解決策の橋渡しが技術であり、僕はそこに趣向性と強みを持っています。変化が激しい世の中において、様々な情報をインプットして、課題を見つけ、少ないリソースでも成果があげられるように優先度を決める。そして、解決策を提案し、それを実行する。当たり前のようですが、これができている人とできない人では、生きた時間に対する成果が圧倒的に違うと思いました。

では、このキャリアアンカーという考え方を踏まえて自分はこれから何がしたいのか。まずは、30歳までに誰にもわかりやすい大きな実績を持ちたいと思いました。それは、人生をイージーモードにしたいのではなく、自分がより大きなユーザーに価値のあることを成し遂げるための実力や人脈を確立し、熱中できること、ワクワクすることに近くために必要だと思ったからです。最初に紹介した錯覚資産の本の中で、大きな実績はさらなる成長機会を得るために周りに自分を錯覚させるために必要という内容があります。僕と一緒に働いてみないと僕の本当の実力や何ができる人間なのかを知る術はなく、肩書きや実績でしか判断することができません。だからこそ、30歳に誰がみても明らかな実績を作りたいと思いました。

様々な人とみて思うのは、若くして幅広いスキルと実績の両方とも手にしているスーパーマンも中にはいます。しかしながら、僕は全くもって天才ではないので、運を味方につけて、ひたすらに実行するのみだと思っています。そこで大事になってくるスタンスがあります。僕の好きな言葉でもあります。

Chance favors the prepared minds.
by Louis Pasteur

チャンスは用意された心のみに訪れる。フランスの細菌学者ルイ・パスツールの格言とされています。この言葉の意味を僕なりに解釈すると、準備をしていないとチャンスがきた時に掴むことができないという意味だと思っています。日々過ごしていると、チャンスがゴロゴロ転がっていることに気がつきます。それを掴むか掴まないかは自分次第で、それはしっかりと準備してきたかどうかで決まると思っています。スキルで言えば、声がかかってdelyに入社したのも大学時代にひたすらプログラミングをしていたからです。毎日ひたすら準備して、チャンスの手綱が舞い込んできたら、躊躇せず掴みとって、ひたすら走り続ける。人生そんなことの連続だと思っています。

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