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インターネットがもたらしたもの

ミイラ展に行ってきました、

ミイラはエジプトの王というイメージが強かったのですが、南北アメリカ、ヨーロッパ、そして東アジアといった世界中で作られていています。ミイラの作り方には特徴があって、民族の死生観が反映されているのですが、ミイラを作る手法も長期のPDCAの末に、それぞれ発展をしていたようです。

ミイラの話はここでおしまいで、ミイラを見ていて「インターネットがもたらしたもの」について考えました。結論から書きます。

インターネットがもたらしたものは、グローバルでの情報の均質化と経験 (失敗と成功) の共有による技術の発展の超高速化だと思っています。

もちろん、他にも様々な観点があると思いますが、今回は上記について考えたいと思います。

例えば、ミイラが作られた時代にインターネットという、本質的には瞬時に地球の裏側の情報も何かしらの媒体を使って共有することができる仕組みがあったとすれば、ミイラを作るための技術のアップデートがさらに高速に行われていたと思います。〜族ではこういう方法を試したらしいから、我らの民族はそこに〜という要素を加えて試行してみようというような感じに情報が役立ちます。もちろん、物流の問題もあるので、今のようにどこでも同じものが手に入らないことを加味するとエジプトでできることと東アジアでできることがことなってくると思いますが、基本的な考え方や手法などの伝達は有効に作用すると思います。

ミイラ作りに限らず、インターネットによる情報共有がもたらすものは強力に世界を動かしています。例えば、NetflixのABテストの記事が彼らのテックブログに書いてあったり (すべて本当のことが書かれているのかはわかりませんが) 、Facebookが作ったフレームワークが無料で使うことができたりします。それは科学の世界でも顕著です。ずっと前は海外の学会で聞かないとわからなかったことが、今やインターネットを介して瞬時に共有されて、日々人類の思考がアップデートされています。このように、世界の誰かが人類を前に進めたことを共有することで、同じような失敗をすることが減り、成功の方法が次々に編み出されています。

このインターネットを介した情報共有と教育の発展による論理的思考術をほとんどの人にインストールされ、均質化された情報から同じような考えに行きつくことで、プロダクトのコモディティ化とプロダクトライフサイクルの高速化がもたらされました。これからもさらに人間が考えることが瞬時に共有され、世界中の人々の思考がアップデートされ続けるでしょう。これは、止めようがありません。この世界において、どうに生きるかということが問われていると思いました。

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