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私の世界

最近サブスクを始めて、聴く音楽の幅が広がった。ジャニーズ、アイドル、バンド、ラップ、懐メロ…探せば探すほど聴きたい曲が増えて、アルバム別で二重にダウンロードしてる曲とか何個もある。シャッフルで連続で流れてきちゃっても、毎回削除するのを後回してしまう。おかげで次にそれを探すのが億劫になって、ずっと残ったまま。片付けが苦手なのがここでも出るのか…

その膨大な曲たちをイヤホンから流して、夕方ごろに知らない道を歩くのが大好き。特に秋の涼しい平日が最高。好きな曲たちを流して、その曲の主人公になりながら、ゆっくり目的地を目指して歩く。人があんまりいない時、口ずさんだりなんかしちゃったりして。

カタツムリくらいゆっくり歩いて、見つけたお店の写真を撮る。可愛い景色の写真を撮る。公園に咲く花の写真を撮る。そしたらカメラロールが新しい写真でいっぱいになる。それを消さずに繰り返すもんだから写真がすぐにいっぱいになる。それでまた消すのが億劫になる、最初と一緒やん、

流れてくる音楽と、新しい風景と、その曲の気持ちで歩く私。その瞬間私の映画が始まる。私が主人公で、世界の全てが新しく見える。悲しかったり、嬉しかったり、楽しかったり、怖かったり。誰かになりきってる私はとても良い。誰にも侵されない私だけの世界。人目を気にせず、感情をありのままに表現する。自分の中だけでね。

だから、遠くから来る人が見えた時は萎えてしまう。その途端に現実に戻っちゃうから、夢から覚めた気持ちになる。

自分の世界が大好きなんだ。一人カラオケも一人映画も家で大声で歌うのも。誰にも邪魔されない、誰の目も気にしなくて良い。自分の表現を恥ずかしがらなくて良い。自分の世界の中だけど、自分じゃない何かになることが気持ちいい。

昔から絵を描いたり歌を歌ったり、表現することが好きだった。将来も、そんな自分の好きなことを仕事にしたいと思っている。自分の世界を表現して、評価を受けたい。てことは、自分の世界の中だけで表現してるんじゃダメなんだろうな。人前で表現することに慣れないと、下手くそでもそれを続けないと。私みたいな性格の人は、ずるずる殻を破れないでいるんだろうから。そうして、自分の世界が誰かの「好き」につながれば嬉しい。

私の世界の「素敵」や「キラキラ」や「可愛い」はどんどん膨れ上がってる。だって小さい時からずっとなんだもん。そりゃそうだ。その中にはきっと、もう要らないものとか消す必要のあるものもあるんだろう。それはもう今では探したって見つけられない。だけど、たまにひょっこり出てくる時がある。「これはもう私のキラキラでは無いな」って思う。それでも消したりない。これは億劫とかじゃなくて、「自分を作るもの」だから。もうキラキラしてなくても、残しておいてあげないと。それも含めて自分だから。全部自分を表現した上で、「私の世界」をどこかの誰かに好きになってもらうんだ。

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