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【雀魂】雀傑より高みへ 東四局〜南二局【提供牌譜検討】


昨日に引き続き@HelloJansoさんの牌譜検討を行っていきます

今回は東二局について取り上げます

見出しの頭についている★は以下のような意味です

★★★ とても重要 自分の手牌に関する基本的なこと
★★☆ ちょっと重要 より良くするための考え方など
★☆☆ あまり重要ではない 他家の動向を含めた考え方や、微差の判断など



東四局


★★☆ 字牌の切り順

詳細は一昨日の記事にて

北家に鳴いてもらうために、あえて北家の風牌を残すという戦術も存在しますが、2着目の北家にはどちらかというとあがられたくないですね



★★★ 嵌張の牌理(と昇段条件)

🀏切り

この🀏切りはおすすめしません
まず、自分の手牌は両嵌+両嵌+両面の二向聴です
5巡目で23枚受けの二向聴はそれなりに強いです
🀎引きで両嵌両面の一向聴に取れるルートがなくなってしまいますし、🀈引いた後も両嵌に取れていた部分がただの嵌張にしかとれませんし、🀊引きでは搭子不足になります

上段🀃切り
下段🀏切り

🀎引き
🀇🀉🀋🀍🀎🀏🀝🀟🀟🀑🀒🀔🀕🀖
🀇🀉🀋🀍🀎🀝🀟🀟🀑🀒🀔🀕🀖🀃

🀈引き
🀇🀈🀉🀋🀍🀏🀝🀟🀟🀑🀒🀔🀕🀖
🀇🀈🀉🀋🀍🀝🀟🀟🀑🀒🀔🀕🀖🀃

🀊引き
🀇🀉🀊🀋🀍🀏🀝🀟🀟🀑🀒🀔🀕🀖
🀇🀉🀊🀋🀍🀝🀟🀟🀑🀒🀔🀕🀖🀃



ただ、昇段戦だったということで昇段条件によっては決して悪いとまで言えません

昇段条件が2着条件の場合は、2着目の対面がいくらあがろうと親にさえ振り込まなければ2着以上はほぼ決まったようなものなので、親に通せそうな1枚切れの🀃は確保しつつタンヤオや567の三色に寄せていく🀏切りはアリだと思います
(前項の🀃残し🀁切りも戦術としてOKになります)

🀏切ってタンヤオに一気に寄せていくというアイデアはとても良いと思うのですが、基本的には🀃切りが良いでしょう

搭子に手をかけるのはロスが把握できてからにすると、うっかり大損することが減って更に勝ちやすくなると思います
(🀎引き戻しは振聴を残して平和を付け直せるし、🀊引きによる搭子不足は🀝のくっつきの強度に頼ってそこで解決する、というような段階まで思考が及んでいるなら🀏でもOKです)




★★★ 先切りと牌理

🀟切り
三色がかなりはっきり見えているので、この危険になりそうな牌の🀟先切りはアリだと思います

ただ、🀟切りによって平面的には🀇🀈🀟の3種8枚損ということは覚えておきましょう

🀃切り
🀇🀇🀇🀉🀋🀍🀝🀟🀟🀑🀒🀔🀕🀖 打🀝で両嵌両面
🀇🀇🀈🀉🀋🀍🀝🀟🀟🀑🀒🀔🀕🀖 打🀇🀝で嵌張両面
🀇🀇🀉🀋🀍🀝🀟🀟🀟🀑🀒🀔🀕🀖 打🀝で両嵌両面

🀟切り
🀇🀇🀇🀉🀋🀍🀝🀟🀑🀒🀔🀕🀖🀃 雀頭行方不明
🀇🀇🀈🀉🀋🀍🀝🀟🀑🀒🀔🀕🀖🀃 雀頭行方不明
🀇🀇🀉🀋🀍🀝🀟🀟🀑🀒🀔🀕🀖🀃 やりなおし



★★★ ベタオリ手順

現物の🀍を切りましょう


🀈の外側だからといって、はじっこアタック1枚通れば作戦安牌が無い時や押し返すときにやるものです

※はじっこアタック 19牌の放銃率は低めなので、とりあえずはじっこ切る作戦
※1枚通れば作戦 1枚切ってそれが通れば次巡はその牌が現物になるので対子や暗刻を落としていく作戦

3着目があがってくれる分にはラス目が飛んでくれるかもしれませんし、2着目と僅差になることで2着争いが激しくなって他家がトップを諦めてくれるかもしれません

下家にあがってもらいましょう


終局

ツモられOK



南一局


★☆☆ 隠れた安牌

🀙切り
今回の安牌🀅キープはとても良いですね

🀙が上家と下家に通るので、全体に危険な🀓を🀙より早めに手放しておくという戦術もアリかなと思います(下家にチーされるリスクはありますが、放銃牌になるよりマシですし、安手で上がってもらう分には構わないため)


★☆☆ 枚数カウント

双碰待ちは最大4枚、亜両面は最大6枚なので基本は亜両面にとるのが正解ですが、なんと河に🀇が4枚切られているので双碰待ちの方が枚数が多いです

そのため🀈切りが正解になります

枚数カウントをサボっているとうっかり🀉を切りそうになりますが、ここで🀈を切って聴牌したのは素晴らしいですね

(そういえば雀魂は残り枚数表示機能があった気もしますが、思い出さなかったことにしましょう)

終局

NICE!


南一局一本場


★☆☆ 副露者への字牌の切り順

1巡目に🀂を切ったのだからここも重ならない🀄を切りましょう
とはなりません

上家が🀄を既に鳴いているので、これ以上役牌を鳴かれてしまうと役役混一や役役対々といった高打点の手を作られてしまうおそれがあります

そのため、役牌副露者がいる場合には役牌はさっさと切って重ねられる前に処理してしまった方がよくなります

ということで、ここの🀅切りはとても良い一打でした


終局

短い一局でも取り上げるところはあるものです


南二局


★☆☆ 微差の1牌

🀐切り
ブロックは足りているので🀙🀐の好きな牌を切りましょう

とはいったものの、”3”牌引きで🀙と🀐に差がでます

🀐切り🀛引き
🀙🀛🀜🀟🀡🀓🀔🀕🀗🀗
🀙はいりませんので結局🀙切りになりますね

🀙切り🀒引き
🀜🀟🀡🀐🀒🀓🀔🀕🀗🀗
ここから🀜切りによって🀑だけではなく🀖の受入れも増えます

🀙の方が使われうるパターンが僅かに少ないので、一応🀙切りの方がいいです

🀐は上家の現物でもありますしね


★★☆ タンヤオ意識の理由

巡目が早いので嵌張を外してタンヤオに寄せていくのは大いにアリだと思います

しかし、ドラ1あって先制立直を打てそうなこの一向聴を外すには、ただタンヤオにしたいという理由でだけでは若干不十分なので、どういった理由で🀡を切ったかが非常に重要です

・下家が立直タンヤオドラの5200で飛ぶため、打点アップのためになんとかタンヤオをつけに行きたい
・トップ目につき絶対に立直したくないのでタンヤオの役ありにしたい
上のどちらかの思考をして🀡を切れたならOKです
素晴らしい一打だと思います


愚形残りが嫌という気持ちからの🀡切りは、この嵌🀠を外したところで好形になると決まったわけではありませんのであまりよくありません

🀂を持ちたいという気持ちもわかるのですが、上家にも下家にも🀡が安牌として使えますので、安牌を抱えて安牌を切って手を狭くしている行為になってしまっています
🀂を持ちたいという気持ちだけで🀡を切るのもあまりよくありません


🀡切りそのものは良いので、それに付随する思考を是非大切にしてあげてください




★★★ 向聴戻し

🀑切り

麻雀は自由なゲームなので切ってはいけない牌なんてものはないのですが、勝ちたい人が切ってはいけない牌というのは存在します
この🀑がそれです

🀜切りましょう

🀑があれば待ち望んだタンヤオの一向聴です

🀉🀉 🀋🀋🀋 🀑🀓 🀔🀕🀖 🀗🀗 🀂



★☆☆ 迷走

🀗切り

安牌の🀂と🀁をキープしておこうという意図は理解できるのですが、ちょっとこねくり回しすぎな気がします

振聴受けは残しつつも🀒🀕でタンヤオにできますし、🀜周りで両面を作っていこうというような構想なのかなと予想しましたが、それにしてもちょっと無理があります
まず、前巡の🀒切りが矛盾してしまいますし、そもそも🀜は聴牌チャンスこそ増えますが、両面になるのは🀛🀝の2種だけで🀚🀜🀞は愚形にしかなりませんので、大分不安定です

そして、この🀗切りでは既に上家対面への放銃抽選を受けています
手を崩しながら放銃抽選を受けるのはかなり損だと思います

🀁を切ってほしいですが、どうしてもというなら対面が切っており上家はスルーしている🀓や🀖切りあたりがよいのではないでしょうか


★★★副露判断

上家の🀕スルー

チーしましょう

振聴解消して役あり両面聴牌です

🀕が振聴ではなく打点の必要な局面であればスルーしても良いのですが、今回は打点は不要ですし何より振聴です

いざというとき🀖のワンチャンスで🀗を切っておりたりできるように🀓🀔で鳴くのがオススメです



★★☆ 立直判断

聴牌したので立直!

でも良いのですが、今回は2着目と離れたトップ目なので、アガって局を進めることが非常に重要です
基本的には和了率の高さがトップ率に直結するためダマにしましょう

しかし、今回はかなり例外で、上家が立直タンヤオドラの5200で飛ぶため、飛ばしてトップ確定できるという条件があります

飛ばすチャンスがあるなら積極的に狙いに行って良いと思います

良い立直ですね



NICE!

これを良い結果と捉えるかはお任せします


あとがき

昇段戦ということとダントツのトップ目ということで過剰な安牌確保が全体的に目立ってしまっていますね

普段からそうなのか、慣れない安牌確保をしているのかがちょっと気になるところです

光る打牌もあったので、そのセンスはそのまま持っていてほしいなと思います

それでは今回の記事はここまでです

また明日の記事でお会いしましょう😉

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