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リュウジさんのレシピに思うこと。


この夏、バズレシピでおなじみのリュウジさんがnoteのイベントに登壇されていました。


そんなイベントがあることは知らず、たまたまスマホを手にした時にnoteのポップアップのお知らせで偶然それを目にして「あ、あのちょっとふざけた感じで簡単な料理のレシピで話題になってる人ね(今思えば本当にごめんなさい…という思いでいっぱいですが)」といつものように流そうとしていた私。

ところがその日はなぜか気になり、そのままそのイベントにアクセスしてリュウジさんの語りを聴いてみることにしたのです。

思えば母からは家庭料理は家族を支えるもので、全て一からなるべく手の込んだものを時間をかけて手作りするべし、と教わってきた私。

お菓子作りも大好きで、若い頃にはヨーロッパにお城を持つお菓子研究家さんや、有名シェフのお教室に足繁く通ってライセンスをいただいたり、また持っているレシピ本といえばそういった方々やニューヨーク帰りのセレブなマダム、あるいは元CAのお菓子研究家さんなどがこぞって出版されていたものばかりでした。

それが自分のステイタスであり価値観になっていたのかもしれません。

おそらく今までリュウジさんのレシピに興味も持たなかったのはそんな自分が培ってきた固定概念がかたくなに受け付けなかったからかも。


けれどもnoteイベントで語られたリュウジさんの言葉はそれまで自分が彼に対して持っていた持っていたイメージを大きく覆すもので、あのいい加減な感じ(ほんっとごめんなさい)とは正反対の、料理や料理家さんたちに対する熱い思いに満ち溢れていているものでした。

「人のために、誰かのために、自分がやらないと」

「自分は人の役に立つための存在でいたいから、生活レベルは絶対変えない」

あれだけ著名になりどれだけ稼ぐようになったとしても自分軸がぶれない。

それは世の中のために新しいレシピを開発する感覚を鈍らせたくないからという向上心が彼を支えているからです。

あのふざけた感じはあくまで彼の伝え方だったんですね。

よし!ならば彼の提案するお料理を一度作ってみよう!

そう思った時、自分の中でなにか心のブロックのようなものがスッと外れたような気持ちになったのは今でも不思議です。

さて、早速Youtubeを覗くと酔っぱらいのリュウジさんはたしかに面白い。

そして最初に作ったのはこれ。
↓↓
『鶏胸肉のレモン漬け』

あっという間出来上がり、家族にも大歓迎される一品となりました。

その時すごく感動して書いたnoteの記事がこちらです。
↓↓


そして実際のリュウジさんが配信しているYoutubeのレシピ動画はこちらです。


その後いくつか作ってみましたが、どれも簡単でどれも本当に美味しいのです。

こちらは『信じられないほどうまいナスそうめん』

レシピ動画はこちら。

茄子が本当にトロトロになり、そうめんと共に頬張ると感動するほど美味しい♡

こちらは『生ピーマンの肉詰め』

生のピーマンを氷水に浸けてパリッパリにしたところで熱々の炒め肉そぼろと一緒にいただくやつ。


レシピ動画はこちらです。

これはおつまみにいいねーと、だんなから。


そして最近のイチオシはこちら。

『世界で一番美味しい悪魔の目玉焼きごはん』

なんと目玉焼きを作る時に出来上る、あの絶妙なコゲの部分を生かしたご飯です。

私にとっては幼い頃の朝、忙しく朝食を作っていた母が目玉焼きを焼き過ぎてほんの少し焦がしちゃった白身の、あの端っこのカリジュワ部分をわざと作ってご飯に混ぜ込むという、もう禁じ手のような一品。

料理動画はこちらです。


いったいどこからこういうアイディアが湧いてくるんだろう?

私の「料理はこうあるべき」は完全にひっくり返されました。

マリーアントワネットが愛したお料理より、リュウジさんのお料理のほうが今の自分にはとても近い笑。

話はすこしそれますが最近スーパーのお惣菜やお弁当、あるいは冷凍食品のコーナーでお買い物をされている年配の方を多く見ます。

きっと子育てが終わったりして家族状況などが変わり、長年のお料理に疲れちゃったのかな、なんて思ったりするのです。

でも、あれ?私はその世代に「家庭料理とは?」を習ったんだよね?

そして教えを守ってきたんだよ?私。
(子供を育てながらも頑張って、結果ノイローゼにもなったことあるよ?笑)

どうしちゃったの?外食やテイクアウトばかりして。

でもそうよね、きっと料理は頑張らなくちゃいけないと考える世代。

家族構成も変わり、たとえば自分だけのためなら料理なんてめんどいことしたくない、そういうことなのかな。

いや、ちょっと待って。

料理、めんどくさくないよ、リュウジさんを見てみてよ!

リュウジさんのお料理は一見若い世代向けに配信されているようにも見えますが、オール世代にとって必要なのではないでしょうか。

冷たいお弁当や添加物だらけの惣菜ばかり食べてないでぜひ絶品バズレシピ作ってみてーと言いたくなりました。

柔軟に色々な考えを取り入れた方が、ずっと生活は楽になるし楽しくもなる。

私にとってリュウジさんのバズレシピは人生観を変えるほどの出会いと言っても過言ではありません。

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