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私にとって仕事を考えることは教育を考えること同じかもしれない

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書いているといつの間にか仕事のこと、それすなわち教育のことが多くなっていることに気づきました。せっかくなので、マガジンにまとめていきます。
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記事一覧

何かをしてもしなくてもいいという自由

何かをしてもしなくてもいいという自由

約1年前、仕事を1日半くらい休ませてもらって、遠く岩手は陸前高田の「箱根山テラス」に行ってきた。

3泊4日のワークショップに参加したのだけれど、一言で言うと、誰かと一緒に過ごしているときにも、はたまた誰とも直接関わっていないときにも、そこに居場所がある不思議な空間だった。
関わっていなくてもそこにいる人たちの存在は感じられる。何もしていない自分もそこにいていいと思える。そこでの体感や一緒に過ごし

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自分がここにいる意味を探しに、ここではないどこかへ。

自分がここにいる意味を探しに、ここではないどこかへ。

「自分の感性を殺さないようにしたいよね」

その人は言った。正確な一言一句は覚えていないが、1年近く経った今になってもそのシーンは私の頭の中にたびたび現れる。

公開できずに下書きに眠っていた、去年の夏の旅の記憶。次の誕生日を目前にした今、改めて書いてみる。

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この夏、久しぶりに細かい旅程を決めずに旅をした。一人で。

毎日が慌ただしく過ぎる中で、あっという間に誕生日を迎え、30歳に

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問いも語りも関係性の中にある

問いも語りも関係性の中にある

高校生向けと大人向けの授業の話。

同じ問いを設定したはずなのに、高校生の反応は当然ながらそれぞれ。
なぜそれに答えるのかから考える子もいれば、まずは自分なりの答えを書いてみるかと書き始める子もいる。
答え方の例として枠組みを与えることで答えやすくなる子もいれば、その枠がしっくりこなくて逆に答えにくくなる子もいる。

どれがいいというわけではないその子の個性でもあるのが、誰がどういう状況で問うたか

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高校生の言葉に気付かされることがたくさんある。

投げ出したいくらいしんどい気持ちも本物。
こんな場を作りたい、何とかやり切りたいっていう想いも本物。

本気で向かおうとしているからこそ、どっちもあるのが紛れもない事実。きっとそれは大人も一緒。
ちゃんとどちらともに寄り添いたい。

【コトに向かえているか】

目の前の仕事がうまくいくために全力で試行錯誤しているか。
目の前の人のために本気で考えられているか。

そうそう、最近の私に足りなかったのはこの感覚だ。

自分の評価とかキャリアとか、そういうことの方に思考が寄っていたかも。

夏の島は景色が眩しい!

頑張らない生き方ってどんなだろう?

頑張らない生き方ってどんなだろう?

私はこれまで、努力することを良しとしてきた。
大変なことも我慢しながら頑張る。
何かを得るためには何かを我慢する。
「取捨選択」が大事だと教えられた。
このおかげで得られたものも多いと思っている。

ある人が「自分は努力とか我慢をしたことがない」と言った。
大変なのはやり方が合っていないだけだから、大変になっている原因を分析して対処するのだと。
そうすれば頑張らなくても済むんだと。
「楽しみながら

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過去の自分からのアドバイスが届いた朝:居心地よくいられるかどうかは、自分が周りの人のために何をするかによって決まる

過去の自分からのアドバイスが届いた朝:居心地よくいられるかどうかは、自分が周りの人のために何をするかによって決まる

今日読んだ本の中に、「あなたにとって居心地のいい場所は、まわりの人があなたに何をしてくれるかによってじゃなくて、あなたがまわりの人のために何をするかによって決まるの。」って言葉があった。
そうだったと思い出した。

まずは今の状況の中で、自分が何をできるか、それをやっていくところから。

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実は上の文章は、4年前、島に来たばかりの自分が書いたもの。
Facebookの「過去のこの日」の

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朝活での学び:学習の定着率


Lecture
Reading
Audio-visual
Demonstration
Discussion Group
Practice by Doing
Teach Others/Immediate Use


教える側も学ぶ側も意識できる。

失敗から学ぶために必要なことを考えてみた

失敗から学ぶために必要なことを考えてみた

「失敗から学べばいい」、「失敗したけど、結果的には学べたからよかった」という話はよく聞く。

ただ、同じ言葉を使っていても、私が意図することとは、違う意味で使っている人がいることに最近気付いた。

特に、外の人も巻き込みながら、人を育てるという文脈において。

ある人は言った。

「失敗から学べばいい。だから、好きにやらせるのだ。」

でも、私は思う。

「学べる失敗にするには、結果までの過程と失

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高校生が企画したイベントを手伝う三連休。

企画を始めた子だけでなく、スタッフとして関わる子たち全員が、「私たちの」イベントだという当事者意識を持てているだろうか。

そして、そのイベントは提供する相手や、手伝ってくれる大人のものでもあると思えているだろうか。

自戒も込めて。

正論の応報は時に心を疲弊させる。それよりは感情をそのままぶつけあった方が、結果的には理解し合えるのではと思うくらいだ。
目の前の相手は自分の鏡とよく言うけれど、相手との会話がどういうやりとりになるかは、結局自分のあり方に関わっているのかも。

本当の意味で、人に優しくありたい。

誰かに言った言葉は自分に返ってくる。そして、それはかつて誰かが自分に言ってくれた言葉だったりする。

誰かに言った言葉は自分に返ってくる。そして、それはかつて誰かが自分に言ってくれた言葉だったりする。

最近、高校生と話していると、相手に向かって言った言葉がそのまま自分の胸に刺さることがある。

たとえば、次のようなこと。

・全部自分でやろうとするのは、「チームの仲間を信頼していない」ってことを態度で表しているようなもの。それでいいチームってできるのか。役割がある方が、チームメンバーにとっても居心地がよいこともあるんじゃないか。

・自分のやりたいだけで、周りを巻き込むのはエゴじゃないか。自分の

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「私が仕事にしたいレベルで好きなことって何だろう?」と考えた今のところの答え

「私が仕事にしたいレベルで好きなことって何だろう?」と考えた今のところの答え

ビフォーアフター企画に乗っかって、下書きでお蔵入りになっていた記事を、若干加筆して更新するシリーズです。

今日は、1週間のやる気を出すべく、3月下旬に書きかけだった仕事の話。

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3月は、島の外の方々の話を伺う機会がたくさんあり、インプットの多い月でした。
話を伺ったのは、全然違う分野の方々だったのですが、不思議とインプットしたこと同士がつながる感覚がありました。noteを書く

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