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#46 レック(7874) 2020/02/12

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       山本潤監修「グロース銘柄発掘隊」 第46号

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 山本潤氏率いる「株の学校」で、山本氏をはじめとする講師陣の薫陶を受けた精鋭アナリスト達が、成長株を発掘し、その内容を詳細にレポートします。

 毎週火曜日配信、1回に1銘柄の深掘りレポートです。


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               【目次】


■はじめに
■レック(7874) 客員アナリスト 宇佐 聖
■フォローレポート イーサポートリンク(2493)客員アナリスト 小月陸
■モデルポートフォリオ


※本メルマガの一部内容を、億の近道へ抜粋の上掲載することがございますので、あらかじめご了承下さい。


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■はじめに


 NPO法人イノベーターズ・フォーラムのご協力により、客員アナリスト
たちのレポートの有料メルマガを提供しております。

 グロース銘柄発掘隊の隊長は東京2期生です。
 彼の指揮下、隊員たちは、週に一本のフルレポートをディープに発表します。
 どれも個性あふれるレポートです。

 投資家のみなさまにおかれましては、ぜひ、グロース銘柄発掘隊の客員アナリストたちへのご支援をよろしくお願い申し上げます。

(山本潤)


【発掘隊より】

 グロース銘柄発掘隊は、5年から10年以上の長期投資に耐えると思われる銘柄を発掘し、調査分析するものです。配信した銘柄は短期的に株価調整する場合もありますが、対象企業の前提条件が変化しない限り、問題ないと考えます。
 配信した銘柄は定期的にチェックしております。もし、前提条件が変わったりビジネス環境が大幅に変化した場合には、あらためてフォローコメントを配信致します。

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レック(7874)

【会社概要】

 ◆概略

  同社は1979年、静岡県焼津市に誕生した。日用品等の生活雑貨を中心に開発から製造までを手掛け、同社の製品は百円ショップダイソーやホームセンターで売られている。

  直近の売上高は421億円、売上高営業利益率は9.7%。生活雑貨用品メーカーとしては国内No.1の規模を持つ。
  同社の特色は開発型企業であるというところだ。設立以来、特許と実用新案を合わせおよそ530件、さらにそれを上回る意匠の出願数を持つ。

  創業者は現会長である青木光男氏。
  同氏は1948年生まれの現在70歳。
  1972年、23歳の時に旧レック株式会社の子会社に入社。根っからの発明好きであった青木会長は、社会人となったその年、初の実用新案を個人で出願。その後も電話機用カバーや物干しなど、生活用品に焦点を当てた発明をコツコツと続け、勤務する傍らおよそ15年の間に50件弱程の実用新案や特許を自身で出願している。

  1983年 社会に出て11年目に旧レック子会社を退職、独立を果たして駿河工業株式会社を設立。
  1985年 設立3年目に初めての工場を建設。
  1987年 商品開発専門部門を設立。
  と会社を順調に成長させていく。
  2001年 東証2部に上場。
  2003年 東証1部に市場変更。
  2009年 かつて勤務先の親会社であった旧レック㈱を吸収合併、同時に商号をレック株式会社に変更。
  2018年 ライオンからバルサンブランドを譲受。
  と、今後の可能性を秘めている。

  現在の社長は2012年に同社へ入社した永守貴樹氏。
  日本電産会長の永守重信氏の長男である。同氏は三菱東京UFJ銀行でキャリアを築いてきたが40歳を越す頃に昇進コースから逸れ、社内で居心
  地を悪くしていた頃、友人であった青木氏(当時社長)から入社の話を持ちかけられたと言う。
  人当たりがよくいつも社員と言葉を交わすムードメーカーという青木氏。
  同氏を中心とし創業時からのメンバーが率いる同社に、斬新な試みを好むアイディアマンだという永守氏が加わった体制。それが今の同社の軸となっている。その社風は、中心に経営陣が、その周りを社員が囲うといった円型組織、分け隔てない発言が許容される雰囲気だと言い、新商品のアイディア出しには全社員が関る権利を持つ。
  社員は開発と営業で100名ずつ。統計を取っていないため正確には分からないが女性社員の比率も高く、発明型企業としてアイディアが湧き出やすい組織体となっている。

【成長ドライバ】

 同社の基軸理念には、幼い頃から貧困にあり、家計や学費を自分で稼ぐという苦労を乗り越えて歩みを進めてきた青木会長の人生そのものが反映されている。

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