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#73 ナカニシ(7716) 2020/08/18


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       山本潤監修「グロース銘柄発掘隊」 第73号

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 山本潤氏率いる「株の学校」で、山本氏をはじめとする講師陣の薫陶を受けた精鋭アナリスト達が、成長株を発掘し、その内容を詳細にレポートします。

 毎週火曜日配信、1回に1銘柄の深掘りレポートです。


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               【目次】


■はじめに
■ナカニシ(7716) 客員アナリスト 鈴木無一郎
■モデルポートフォリオ 8/11追記あり!


※本メルマガの一部内容を、億の近道へ抜粋の上掲載することがございますので、あらかじめご了承下さい。


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■はじめに


 NPO法人イノベーターズ・フォーラムのご協力により、客員アナリスト
たちのレポートの有料メルマガを提供しております。

 グロース銘柄発掘隊の隊長は東京2期生です。
 彼の指揮下、隊員たちは、週に一本のフルレポートをディープに発表します。
 どれも個性あふれるレポートです。

 投資家のみなさまにおかれましては、ぜひ、グロース銘柄発掘隊の客員アナリストたちへのご支援をよろしくお願い申し上げます。

(山本潤)


【発掘隊より】

 グロース銘柄発掘隊は、5年から10年以上の長期投資に耐えると思われる銘柄を発掘し、調査分析するものです。配信した銘柄は短期的に株価調整する場合もありますが、対象企業の前提条件が変化しない限り、問題ないと考えます。
 配信した銘柄は定期的にチェックしております。もし、前提条件が変わったりビジネス環境が大幅に変化した場合には、あらためてフォローコメントを配信致します。

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■ナカニシ(7716)

【会社概要】

 ◆沿革と経営体制

 1930年、現在の社長、副社長である英一、賢介兄弟の祖父敬一氏が千代田区神田豊島町で起業した「(有)中西製作所」に始まる。
 創業以来、2代目崇介社長時代を含めて、歯科医療分野において、超高速回転技術をコアとした様々な革新的な製品を歯科業界に送り出してきた。歯科機器業界では、長らくトップの座にあったドイツ企業があり、その背中を追い続けてきたが、約10年前にエアタービンとコントラの歯科用ハンドピース販売本数で世界トップに上りつめた。

 世界中135か国以上への供給は、拠点を移した栃木県鹿沼市から、14の子会社と代理店を含め、築き上げてきた販売ネットワーク(2020.6現在)によっている。

 2000年ジャスダック上場。これは、3代目の中西英一社長が30台半ばの就任時期にほぼ重なる。3代目の英一社長が就任後、この20年で売上は4倍に拡大し、グローバルニッチトップ企業として認識されるようになった。

 それは、単に売上を伸ばしただけでなく、「製品力」「格調の高い洗練されたデザイン」「絶対的な高品質」「コスト競争力」、「強固なグローバル販売網」、「スピーディーで独創的な開発力」、「FIRST CLASSの顧客サービス」を掲げ、全社を挙げて持続可能な体制を構築すべく質的な改革を進めてきた結果であり、極めて高い営業利益率が物語るものでもある。

 従業員はほぼ地元出身。そして、彼らを大切にする企業である。
 リーマンショック前後を含めても、従業員数は右肩上がりで、平均年齢・勤続年数・平均給与も安定した状況が続いている。

 「迎える庭」「繋ぐ庭」「おもてなしの庭」とならんで、本社敷地に隣接して「活動の庭」にはサッカーのできる運動場やテニスコートも配置されている。また、管理厚生棟には、社員食堂の他オープンテラスを配置し、働きやすい環境が整い、ナカニシ大学と称する技術者の研修プログラムもかなり以前から組まれている。技術の流出を避けるヒトへの投資を行っている。従業員1400人(非正規260人程度)のうち設計・開発者は約150名以上である。

 現在、経営を担う社長・副社長兄弟は64年、65年生まれ。専務と社外取締役1-2名を加えて4-5名のコンパクトなボードで歩み続けている。
 主力の歯科機器の営業利益率は40%と高く、ほぼ外部借り入れを行わずに現預金を増やしている。バランスシートに計上されている約290億円の現預金は、12月決算に変更した2005年末対比で4.6倍である。

 2000年の株式公開以来ジャスダック登録で、東証1部上場に拘泥する様子はないが、企業理念などに鑑みればわかるが、ありがちな地方の殿様、同族中小企業ではない。しっかりとしたコーポレートガバナンス体制がみてとれる。


 Corporate Valueは
 ミッション:革新的「削るテクノロジー」による「美しい進歩」の創造
 スタイル:EQOH(エキサイティング クオリティ オープン オネスト)
 モットー: 自分の価値を高めましょう「とびましょう」 「のせましょう」


 ESGについてもしっかりとした取り組みを見せている。
 2014年度までに産業廃棄物のリサイクル率99.7%を達成している。
 産業廃棄物を捨てるという発想そのものを捨てさっている。
 一例として、鹿沼の工場内に真鯉がゆうゆうと泳ぐ澄んだ水をたたえた池がある。この鯉の泳ぐ池の水は浄化された工場排水であり、環境保護の番人役の真鯉が泳ぐ池を経由して河川に放流しているのだ。


 ◆蓄えたキャッシュを利用した創業100年への備え

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