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子供にお金のことを教える時のコツ

 億近読者の皆様こんにちは。

 小学生の親御様のために、お金の教育論について寄稿させていただいております遠藤です。


 私は、セミナーなどでお金や投資について小学生や中学生にお話する機会があります。
 私たち大人にとってはお金の話は興味深いですが、子供達にとっては退屈だったり難しく感じたりするものです。

 子供にお金のことを伝える際には、体験をもって教えるのが一番です。

 例えば、10円玉が10個で100円という話をする場合、数字だけで説明すると子供にとっては退屈なものです。
 子供がお手伝いをした時などに10円ずつお駄賃をあげて10個貯まったら100円に両替してあげる、ということをするだけで子供はお金の概念を理解し始めます。
 10円玉10個と100円玉では数は10円玉10個の方が多いのに、価値は100円玉と同じ、というのはよく考えると不思議なものです。

 このような、お金の不思議なルールに対して子供が興味を持ち始めるとお金の教育は楽になります。興味を持っている子は理解も早いからです。


 また、小学校高学年以上の子には投資の話をし初めても良いでしょう。
 しかし、大人に話すように投資の話をしてもなかなか理解するのは難しいものです。

 私は投資の概念を伝える時に柿の話をします。

「柿の実を増やすためにはどうしたらよいでしょう」

というクイズを出すのです。

 答えは、柿の種を埋めて実らせ、収穫するということです。
 柿の木が実を実らせるまでには8年程度がかかるそうです。

 投資も長期投資が原則です。


 子供に投資の話をする際には、

「投資はお金を増やすことを目的とする行為だけど、すぐに儲かるものではありません。根気強く続けることが大事です」

と伝えています。

 ここ数年、株式投資をすれば簡単に儲かる相場になっていますが、過去を振り返るといつもそのような時代だったわけではありません。

 痛い目と良い目を両方味わって初めてまとまった投資の利益が得られるのだと、子供達には理解して頂きたいと思っています。


(遠藤)


[遠藤 功二氏 プロフィール]

 日本FP協会認定CFP
 1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)
 MBA(経営学修士)

大学時代に借金に追われた経験からFPの資格を取得し、金融機関に就職。
証券会社と外資系銀行で延べ1,000人以上の顧客を資産運用アドバイザーとして担当した経験上、日本には金融教育が足りていないことを確信する。
自己責任が求められる社会で、子供たちが自立して生きていけるよう、お金の教育講座を実施している。子育て世代の親たちと子供たちに、金融の知識を届けるため教育特化のFPとして奔走中。

子育て世代のための金融教育サービスFP君
web:https://fpkun.com
メッセージ:koji.endo@fpkun.com


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。また、当該情報は執筆時点での取材及び調査に基づいております。配信時点と状況が変化している可能性があります。)

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