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休むも相場

3週間ぶりですが、この間だけでマーケットの雰囲気は大きく変わりました。
 先週からの変調は中国での新型肺炎の拡大が主な理由ですが、識者によって影響度合いへの見方は様々なものの、私見では、まずは伸び切っていたマーケットの調整と受け止めています。

 今月初旬~中旬頃は強気の意見が増えるなど随分と楽観的と感じていましたが、実態は何も変わっていない中に新型肺炎のニュースがきっかけとなりマーケットの調整を促した格好です。


 昨年は米国利下げによりリスクマネーの活動が活発化したことで米国株式を約1割以上押し上げたとみていますし、利下げにより10年物市場金利も、ここ10年近く2.0~2.5%を中心としたレンジから、恐らく今後は1.5~2.0%のレンジへと下がり、当面このレベルが続くものと予想しています。

 しばらくは世界的な低成長は避けられないと考える故です。


 主要国の市場金利も再び下げトレンドに入っているように見えますから、今後の金利動向からは目が離せません。
 昨年10~12月期が景気のボトムになりそうだと解説する市場関係者が多いと感じますが、果たしてそうなのか?

 米国大統領選ではトランプ大統領が依然として優位な状況であり、世界的なサプライチェーンの再構築にしてもそう簡単に収まるとも思えません。何故なら、米中貿易戦争を理由としてだけではなく、独裁が進む習近平政権から距離を置きたいと考える経営者は着実に増えているはずですから。


 市場は逃げませんし、これだけボラティリティーがあれば年に数回は投資のチャンスが巡ってきます。少なくともスーパーチューズデー(3月3日)が近づく頃までは、しばらく無理はせず静観しようと決めています。


 それにしても・・・、トランプ大統領にジョンソン首相、プーチン大統領にベネズエラのマドゥロ大統領、ブラジルのボルソナロ大統領と言った我儘なトップも増え、安倍晋三政権の驕り(緩み)も目に余るようになってきました。

 12月決算の発表が始まっていますが、期待ほどの実績や強気予測も見られません。あれやこれやと、今年は何とも強気になれません(汗)。


(街のコンサルタント)


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。また、当該情報は執筆時点での取材及び調査に基づいております。配信時点と状況が変化している可能性があります。)

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