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億の近道note版

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#為替

日銀&FOMC

日銀&FOMC

ビッグイベントのダブルヘッダーが終了した。

 日銀は追加緩和とはいえないが、長短金利操作付き量的・質的金融緩和を導入した。

 今回マイナス金利を維持したまま10年もの国債の利回りをゼロ%に維持するように国債を買い入れイールドカーブをコントロールする。

 オーバーシュート型コミットメントとして2%のインフレ目標が達成されるまで金融緩和にコミットメントすることが決定された。これは短期金利を低いま

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為替市場動向~日&米の同日金融政策決定、どちらも何も出ない?~

為替市場動向~日&米の同日金融政策決定、どちらも何も出ない?~

 米国の利上げ観測は、8月中旬に急浮上し、その後26日で行われたイエレンFRB議長講演を後方支援するようなフィッシャー副議長の利上げへの強いメッセージから盛り上がり期待が高まりました。

 そんな中、昨日発表されたISM非製造業景況指数の数字が予想外の6年半ぶりの低調さを示したことから急速に後退。一時は104円台乗せまであったドル円相場は今朝の東京市場で101円台前半まで戻してきました。

 ドル

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世界経済の展望

世界経済の展望

 今回は、私が定期的に参加をしている ブーケ・ド・フルーレット 馬渕さんのセミナーに参加して聞いてきたことを読者の皆様にフィードバックいたします。

 ブーケ・ド・フルーレットの馬渕さんのお話と分析は、主にファンダメンタルズを丁寧に追ったうえでの、マーケット分析景気分析を主にしていますので、皆様も参加されるとお役に立つ内容だと思っております。

詳細はこちらから
http://bd-fleuret

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円リスク

円リスク

 いよいよ日経平均株価などの指数動向がETF買付けを増額した日銀の売買動向に大きく依存する状況が明確になってきました。

 東証1部時価総額約500兆円に対して6兆円の買いと言われてもピンときませんが、実際の浮動株ベースでのインパクトとしては、市場に流通している指数採用株式の7~8%もが一年間で吸い上げられてしまうとイメージしていただければ、その凄さが分かります。

 何故そこまでして株高を演出し

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為替市場動向~9月になれば動く?~

為替市場動向~9月になれば動く?~

 世の中的には、オリンピック、高校野球などのイベントも終了し、今年も夏休みが終盤となりました。薄商いが続いていた市場も、そろそろ参加者回帰で活気づくか?と期待したいところですが、いやいや、薄商いは夏休みのせいだけじゃない、のが本当のところかもしれません。

 そんな中、目先の材料は、再び(性懲りもなく?)米国の追加利上げ。そのヒントになる発言が出るかもしれないFRBイエレン議長のジャクソンホールで

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米雇用統計と労働生産性

米雇用統計と労働生産性

 7月の米雇用統計は、非農業部門雇用者数が25.5万人と予想の18万人を上回る強い数字となった。6月分は29.2万人、5月分は2.4万人に上方修正され2ヶ月で1.8万人の増加となった。

 失業率は4.9%と予想の4.8%を上回ったが、労働参加率は62.8%と前月から0.1%上昇した。パートタイマーを含むU6失業率は9.7%と前月の9.6%から上昇した。

 時間当たり平均賃金は25.69$となり

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為替市場動向~円金利の底は見えた?~

為替市場動向~円金利の底は見えた?~

 期待過熱で迎えた7月末の日銀の金融政策決定会合。

 出たら仕舞い? 出なければ売り?との声も聞こえていましたが、出てきたのは日銀によるETF買い入れ額6兆円へ(これまでの約倍額!)という株価支援策でしたが、市場は、「次回の決定会合でこれまでの経済、物価動向や政策効果に『総括的な検証を行う』」という部分に大きく反応しました。

 この『総括的検証』に対する解釈により、Brexitショックの緩和と

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英国の金融緩和

英国の金融緩和

 BOEは予想通り政策金利を0.25%引き下げて0.25%とした。2009年以来7年ぶりで過去最低となった。

 国債買い入れを3750億ポンドから4350億ポンドに拡大。8日から6ヶ月にわたり買い入れを行う。3~7年、7~15年、15年以上を均等に購入、8~10月の間は各年限に11.7億ポンドの予定。

 国債に加え投資適格の社債を100億ポンド買い入れる。18ヶ月かけて英国経済に多大な貢献をし

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為替市場動向~政策へのアツい期待の先は?~

為替市場動向~政策へのアツい期待の先は?~

 Brexitは当初のショック症状がおさまり、今後の動向と影響を見ていくというプロセスに入りました。その後の市場の関心事は、日本の参院選後の景気対策大規模化への期待に移り、株安や円高の修正へと繋がりました。

 参院選で自民党が公約に掲げた「アベノミクスの加速」は、自民党大勝により、大規模な景気対策、日銀追加緩和政策を具現化していくという連想を呼び、市場での憶測は徐々に景気対策規模もエスカレートし

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為替市場動向~政策期待で楽観?~

為替市場動向~政策期待で楽観?~

英国のEU離脱を決定した国民投票直後の混乱は一旦沈静化したかに見えましたが、先週、マーケットは再びリスクオフの動きになりました。きっかけは、英国で不動産ファンド解約が続いていることや企業マインドの悪化が起こっていること、加えて、イタリアの銀行の不良債権問題がクローズアップされたことでした。

 先週末の東京市場は、リスクオフ再びの株安、円高で米雇用統計待ちになりました。

 8日夜発表の6月米国雇

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為替市場動向~Brexitショック、とりあえずは収束?~

為替市場動向~Brexitショック、とりあえずは収束?~

6月23日に行われた英国のEU離脱か残留を問う国民投票の結果は「まさか」のEU離脱派の勝利でした。

 翌日24日金曜日アジア時間に開票が進み、徐々に離脱派が優勢になるにつれ一気にリスクオフの動きで相場がパニック的な動きに。

 投票日直前から開票開始頃までは残留予想が優勢になり、リスクオフの緩和の動きが起こっていたので、離脱優位の報に、為替市場ではポンド・ドルが始値1.50台前半から1.32前半

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今日(2016/6/24)の為替市場

英国はEUからの離脱を決定。市場は朝方のリスクオンからリスクオフに転換。円高、株安の流れとなった。

 ポンドドルは1985年以来の1.4ドル割れ。ポンド円も2012年以来の133.20付近まで下落した。

 ドル円に関しては99円は一旦行きすぎ。ただ最初の安値103円がレジスタンスになっている。99~103でしばらくレンジになるのではないだろうか。

 1990年代に英国がERMを離脱したときは

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為替市場動向~Brexitリスクだけではない?世界的な空模様~

為替市場動向~Brexitリスクだけではない?世界的な空模様~

重要なイベントが続く6月。欧米の年半期決算直前でもあります。

 そんな中、世界の債券市場では長期金利が下げ、金融市場ではリスク回避の動きが主流になっています。ドイツの10年国債もマイナス利回りになり、日本国債もマイナス幅を広げていて、マイナス金利は見慣れてきたものの異常さを感じます。

 長期金利下げの背景には、5月に再燃した米国の利上げ期待が予想を大きく下回る5月の雇用者数への失望から萎んだこ

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為替市場動向~5月のドル円相場、GWの波乱からの戻りは本物?~

為替市場動向~5月のドル円相場、GWの波乱からの戻りは本物?~

5月はゴールデンウィークのドル円波乱相場から始まりました。

 日本の金融追加和期待の肩透かし、その直後には、米国の財務相による為替報告書で「監視リスト」掲載といった材料も追い打ちとなり、一時は1年7か月ぶりの105円台(105.55)安値に急落。大型連休中で薄い東京市場をもて遊ぶように投機筋が暗躍、下げを加速したようです。

 連休明けの麻生財務相の再三の介入発言による相場反発。また、中盤には米

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