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ぼくが「打ち切り漫画家」を名乗ってみた理由

どうも、硬派でロックな漫画家だった男・松井勝法です。

今日もどこかで誰かが打ち切られている世界で生きてます。

✿✿✿

さて、この平成最後の夏にぼくは思い切って自分のことを「打ち切り漫画家」と名乗ることにしました。

おそらくこれを目にしたほとんどの人が「は?」ってなったと思います。
「打ち切り漫画家なんて、自分を下げる肩書き名乗ってどうすんの?」って。

全くもってその通りですよね。
そう思われるのも当然です。

だって「打ち切り」なんて漫画家にとって不名誉なことだし、口にすることすらおぞましい、子どもに絶対つけたくない名前No.1ですから。

それでもぼくは名乗ってみた

ぼくの打ち切りヒストリーです。

『ロケットでつきぬけろ!』2000年10週打ち切り 全1巻
『NUMBER 10』2002年10週打ち切り 全1巻
『ハナカク』2013~2015年 全4巻
『天竜牌』2016~2017年 全3巻

どうですか、他の追随を許さないこの打ち切られっぷり。

なんといってもぼくを伝説たらしめたのは、週刊少年ジャンプでの2回連続10週打ち切りでしょうか。

早くも訪れたぼくの打ち切り人生のハイライトです。
これでぼくは「打ち切り漫画家」の称号を不動のものとしました。

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もちろん当時のぼくは、そのことを真正面から受け入れることができませんでした。
いつか払拭してやるんだと、ひたすら漫画の創作に没頭していたと記憶しています。

しかし、どれだけ過去を拒否しようと「打ち切られてきた自分」も「自分」です。
そこは変えられないし、打ち切られた自分がいて今の自分がいます。

そして、そのおかげで10数年経った今でもぼくのことを覚えてくれている人たちもいるのです。

これってすごいことなんじゃないかなって。

もちろん漫画は描き続けるけど、その一方で
そんな「自分」も発信しよう。

そう考えるようになりました。


これからは“個”の時代

プロとアマの境界線も溶け落ち、メジャーもマイナーもフラットになりつつある「1億総漫画家時代」

これからは順番を待つこともなく、枠を取り合うこともなく、比べ合うこともなく、それぞれがそれぞれに見合ったプラットフォームやコミュニティで作品を発信していくことになります。

“個”の時代です。

ゆるやかに競争は終わり、これからはいかに自分という“個”をたくさんの人たちに知ってもらえる存在になれるか。
インフルエンサーであるかどうかが、コンテンツの認知に大きく影響していきます。

ただ作品を作っているだけでは届かなくなってきていることも、すでに皆さん感じているところだと思います。

作品を届けたいなら、作家自身も多くの人たちに知れ渡ったインフルエンサーになった方がいい。

横並びの漠然とした「漫画家」でいるより「〇〇漫画家」と名乗って、より具体的に自分が「何を描く人間なのか」「何者であるのか」を発信した方が、多くの人たちに伝わりやすく自分を知ってもらえるきっかけになります。

“作品”から知ってもらうのではなく、“作家から作品”を知ってもらうのです。

こんな話を名古屋の焼肉屋でしていたら、同席していた漫画家の棚園正一先生がさっそくぼくと同時期にこれを実践し始めました。

棚園先生は、自身が小~中学校の9年間不登校であったことを肩書に加え「元不登校マンガ家」と名乗りました。

ただの「漫画家」が不登校を題材にした漫画を描くより、「元不登校マンガ家」とバックボーンも名乗った人間の描いた漫画の方が断然真実味があり、どんな現実が描かれているのか、全く「棚園正一」を知らなかった者にも興味を持たせてくれます。

彼は今『マジスター〜見崎先生の病院訪問授業〜』という「病院訪問教育」を題材にした漫画をビッグコミックスペリオールで不定期連載しています。

「元不登校マンガ家」が描く病院訪問教育の現場、気になりますよね。

SNSでは上記のような不登校だった経験を元にした漫画も投稿し始め、この10日ほどでさっそくTwitterはフォロワー数も100人近く伸びたようです。

今後、彼のもとには不登校で悩みを抱える子どもたちや親御さん、教育関係者、支援団体など共感・応援してくれる人たちがたくさん集まると思います。
講演会などのオファーもたくさん来るのではないでしょうか。

なぜなら彼は「元不登校マンガ家」のブランドを掲げたから。


✿✿✿

ぼくの話に戻ります。

そんなわけでぼくも「打ち切り漫画家」を自分のブランドにするため、パンツを脱ぎ捨て、全裸の自分をさらけ出すことにしました。

打ち切り漫画家100%の誕生です。

でも、「打ち切り漫画家」を名乗って誰が支持してくれるの?
って思いますよね?

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打ち切り漫画家であることは圧倒的マジョリティ

この業界は打ち切り漫画家である人間の方が圧倒的大多数(マジョリティ)です。
そしてそうではない、ヒット作を飛ばしている漫画家はごくごく限られた少数(マイノリティ)です。

漫画業界以外の世界も、そんな多数派と少数派が存在していると思います。

ということは「打ち切り漫画家」であることを発信すれば、そんなぼくに共感してくれる人は多いのではと思いました。

“打ち切り漫画家だけど、なんとか生き残ろうといろいろあがいてるよ”

ぼく自身が主人公になって、挑戦や失敗を繰り返して成長していく姿を見せる。
そんなストーリーを発信して、同じ状況にいる人たちの参考や勇気や希望やに少しでもなれればと思ったのです。

そして、そんなぼくがこれから描いていく漫画にも興味を持ってもらいたい。
そうやって作品を届けていこうと。

そう考えて「打ち切り漫画家」を名乗ることにしました。


でも単純にまずは「なんだコイツ?」って思ってもらえればオッケーです☆

他にもいろいろ理由はあるのですが、それはまた次の機会に。

✿✿✿

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【松井勝法/まついかつのりコンテンツ】
いろんな“自分”をいろんなカタチで発信しています。


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コメント (4)
ジャンプに育てられた世代なのでなんだかワクワクします!マジョリティ応援します^ ^
ありがとうございます😊見守っていただけたらうれしいです(*^_^*)
「ロケットでつきぬけろ!」読んでましたし、当時レビューサイトで(打ち切りが)話題になってたことも覚えております。
そしてnoteで再開してフォローさせていただいております。
麻雀漫画、楽しそうなので興味がわきました。
wikiでかなりストーリーが出てますね……。

今後とも、「個の発信」楽しみにしております!

メイキングでマネタイズだ!!
キムコウさん

noteで出会ってくださりありがとうございます!
もっとたくさんの人たちに作品が届けられるようがんばります!
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