女性リーダーがいるから、コロナ対策が成功している?いや、データは見ようよ。
数日前から、下のような変な情報がちょくちょく出ているし、ちょうどテレビでも同じような怪情報が流れているので、ちょっとそれについて注意喚起としてこの記事を書かせていただきたい。 その前にまずは怪文書が書かれている記事の一部を紹介しよう。
こんな時に何をやっているのか?といいたくなるのだけど、どうも火事場泥棒的に女性の政界進出でも推し進めたいのか?こんな謎の記事やニュースをちらほら見ることがある。(この記事書きたいなと思ったのも、報道ステーションで同じことを話してたから。)
もちろん、これは意図的なプロパガンダであり、データ比較のずさんさやチェリーピッキングも甚だしいのだが、まずはデータを参照しよう。
上記のデータはグーグルが管理しているコロナウイルスの感染者を日々更新しているサイトであるのだが、ここからちょっと現在の数値を参考にしよう。(2020年5月7日収集)
必要なところだけ赤線を引いておいたのだが、一つ一つ見ていく。
とりあえず、わかりやすいところから行こう。まず、ドイツであるが、そもそも感染者数は世界的に見ても高いし、人口比率的にも100万人あたり2000人台とかなり高めの数字である。
上から数えた方が明らかに早いほどの感染者数を出しており、そもそもこの時点でうまくいっているとか、へそで茶を沸かすとはこのことかと思うもので。死者数は医療崩壊を起こしている国に比べれば少ないのだろうが、7000人台と相対的に見れば明らかに高い。選ぶ理由がわからない。
次に紹介するのは、もっと酷い。ベルギーに関してである。5万人超えの感染者数、人口比率的に見ても4000人台、8千人以上の死者と小国レベルの国家でこの数字は医療崩壊レベルと考えられるが、ここの現在の首相はソフィー・ウィルメスさんという女性です。
ベルギーに関しては何か言われているのか?都合が悪いので省かれてます。最初に紹介した記事群にてみられる部分の範囲では名前すらほぼないです。チェリーピッキングです。自分の都合のいい話を作るためにこういうことするのはやめてほしいですね。
デンマーク、ノルウェー、フィンランドも100万人あたり1000人台、死者数も、同じくらいの感染者数を出している国と比べても特筆するほど抑えられているわけでもないです。
後、アイスランドもあげられている記事もあったけど。
比率的にはかなりやばいですね。はい。
ニュージーランドとか台湾が残るけど、ニュージーランドは元々中国系の移民などが多く来ているから、いち早く制限かけないといけない事情がある故だったろうし、台湾は元々中国を警戒していることもあればSARSの経験もあるなど、全然違う事情も考えられる訳なんですよね。
端的に女性だからとかいう理由だけで考えられない事情なんて、素人が適当に考えただけでも、思いついたり調べたりできるんですよ。
で、結論なんですけど。
データは見ない、意図的に都合の悪い情報を抜く、他国とまともに比較しない、他の事情を考慮していない。
結論ありき過ぎて話になりません。こんな時に火事場泥棒的なプロパガンダを垂れ流すのはやめてください。迷惑です。
ちょっと考えれば、その国々で色々な事情があるのだから、簡単に誰々のおかげだったなんて推し量れるわけがないのくらい、わかるはずなんですがね。
今後、似たようなという人がいたら、遠慮なくこの記事を出してください。デマ情報といわれても差し支えがないので、デマを流すマスコミや有名人は逐次撃破しましょう。パニック時のデマはよく問題になっていますからね。
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