夕陽

電車とバスとボートを乗り継いで、朝の９時半にタオ島に着いた。
ファランポーン駅から10時間の旅。

タオ島に来るのは三度目なので、土地勘も少しあってちょっとした安心感がある。
今回は海の見えるプールがあるホテルでゆっくりしたいなぁと思ったので、割とお手頃でかつ一番心惹かれたプールの写真が乗っていたホテルにした。

ちなみに心惹かれた理由はクッションです。笑
こういう、海が一望できるプールのあるホテルは他にもあるけど、検索した時クッションが浮いてたのはここだけだった。

プールで散々遊んでお昼寝して、夕陽を見るために起きて。

残念ながら曇ってたけど綺麗だった。

光の柔らかくなった太陽は、どんどん赤くなって雲の隙間にするすると吸い込まれていった。
昼間はじりじりと何時間も空にあるのに、あっという間になくなるんだなぁと思った。

本当に魅力的。

夜ごはんはお散歩がてら、一度目と二度目に泊まったホテルのレストランまで、夜のビーチを歩いて行った。
サンダルを脱いで波打ち際を歩く。
タオ島は満天とは言わずともバンコクよりもずっとたくさんの星が見えるので、夜のお散歩も楽しみのひとつ。

食事をしていると見覚えのある巨体が目の前に立って、元気？と声をかけてきた。
ホテルの受付にいつもいるでっかい女性で、去年から変わらないように見えた。
元気？と返したら、元気だけど暑い！と笑ってて、よく見たらずっとうちわで仰いでいるしひとりだけ汗だくで、うふふとなった。

何日いるの？どこに泊まってるの？から始まって、
上の子はおっきくなったね！
今ね他の社員とね覚えてる？って話しして、覚えてるけど下の子は女の子だと思ってたからびっくりした〜！
お母さんは綺麗になったね！
って言ってくれた。
いい人だね〜！って返したら、本当のことしか言わないよって。

多分家族でやってるホテルなんだけど、奥にいたおばあちゃんもにっこり笑って挨拶してくれて、やっぱり次はまたここに泊まろうかなと思った。
旅行での出会いって一度きりが多くて、旅先で子供が大きくなったねなんて言われることなんてないから、こういうのもいいなぁって。
本当、タオ島以外になかなか行けそうにない。

綺麗な海と夕陽が見たくて来たけど、来て良かったなと思った滞在一日目。

残り二日も楽しみます。

(95/100)

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