女子力とは 〜頑張る母ちゃんは美しい〜
「女子力」とは何か。
Wikipedia にはこのように書かれている。
「女子力(じょしりょく 英語: Joshiryoku)は、輝いた生き方をしている女子(一部の男子)が持つ力であり、自らの生き方や自らの綺麗さや戦闘力、センスの良さを目立たせて自身の存在を示す。男性から魅力的だと捉えられる力。主に料理ができたり、化粧能力が高い女子のことを指す。」
これまでの私は、女子力を高めるために、ジェラピケのパジャマを着る、スチームを当てながらパックをする、髪は細めのハイライトを入れて透明感をアップさせる、時々おしゃれなカフェでお喋りや読書、マラソンをしたり、やりたいことや夢を友達と語り合う等々をしてきた。
しかし、子どもが産まれてから激変した。そんな「母ちゃん」になった私の女子力は、高くないのだろうか。
元々がさつな私だが、おしゃれが好きだったし、外に出かけることも好きだった。大学の頃はなぜか女子力が高いと言われていたし、「女子力が高めるためには?」みたいな内容の本を友達と読んでいた。
2019年、私は母ちゃんになった。つわりはひどく、約2か月毎日吐いていた。仕事には行っていたが、ほとんど記憶がない。水分も摂れず点滴も受けていた。その頃より、美容室に行かなくなった。化粧もしなくなった。というか、する余裕がなかった。毎日その日を生きることで精一杯だったから。
産後も体型はだらしないまま。最初はそんな自分にげんなりしていたが、毎日やらないといけないことに追われ、ゆっくり鏡を見ることもなくなった。
育休に入り、人に会う頻度がめっきり減り、身だしなみを気にすることもなくなった。
おしゃれの楽しみ方がわからなくなった。
人に見られる意識がどこかへ消えてしまった。
けど、
毎日ご飯を作るようになった。
毎日掃除と洗濯をするようになった。
お菓子作りをするようになった。
離乳食の本を買って、何度も読み直している。
離乳食の準備をして、着替えさせて、朝から子どもの汚れた服を洗って。
子どもと歌って踊って本を読んで。
家や保険のことを調べたり、かわいい雛人形を探したり。
家のこと、お金のこと、保育園のこと、家族の健康のこと。
自分のことばかり考えていた私が、少しだけ家族のことを考えた生活を送るようになった。
外見は、髪もぼさぼさで、毎日すっぴん眼鏡、授乳しやすい前開きの服ばかりで、ひどいありさまだけど。
内面は、人のことを大切に思ったり、家族のために尽くそうという気持ちが強くなった。
前の私より、少しだけパワーアップしてると思うんだけどな。
これって女子力じゃないの?
と言いつつも、来月は美容室へ行ってきます。
楽しみすぎるぜ!!
サポートしていただけたら嬉しいな…くらいで。まだまだ勉強中の身です。