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最近のバズりごと

世界はまさに脱炭素一色!
動力のほとんどを担っていた化石燃料から、自然エネルギーへの転換期。
レジ袋削減なんて謎の施策に加え、これほどまでにEVがもてはやされるなんて誰が予想したでしょうか。
まさに今までの前提を覆して次の世代へと向かう渦中ですね。

さすがに学術論文を読み漁ることはなくとも、何かで特集されていれば目を通す程度にはもやしの好きな話題の一つです。
そこでいろいろ思うことがあったので、少し語っていきたいと思います。


1:その目的に手段は合っている?

まずは大前提から。
手段(行動)は、目的(成果)のために起こすものです。
けれど、手段(行動)が主体となってしまうことがよくあります。

たとえば最近話題の太陽光発電。
天体の自転・公転・活動が止まらない限り、設置さえすれば無尽蔵に電力が得られる優れもの。
けれど太陽光パネルを設置するために森林伐採するならばどうでしょう?
光合成で二酸化炭素を減らす木々を切るって、どう考えてもおかしいですよね。
目的はあくまで『二酸化炭素を減らしたい』わけですから。

また、森林伐採は今も昔も問題に上がる治水に大きな影響を及ぼします。
よく見かけるのは、茶色い地面と黒い太陽光パネルでボーダー柄になった山間部でしょうか。
基礎をしっかり作れば回避できるのでしょうが、土砂崩れのリスクにしか見えません。
因果関係は不明ですが、熱海の地滑りを想像してしてしまいますよね。

そういえば何年か前に鬼怒川が決壊したことを覚えていますか?
あの時も太陽光パネルの敷設が問題に上がりましたが、実はそれよりもヤバいことが発覚しました。

そう、パネルが生きていれば、たとえ『水没しても発電してしまう』のです。

それはそうですよね。
耐久性が求められる発電器官であるパネルと、電気が流れる送電線は別物です。
通電性の高い水に断線したケーブルが沈んでいるとなれば、電気が垂れ流しされるのも頷ける話。
陽がある内は生き残っているパネルがせっせと発電し続けるわけで、これでは撤去しようにも近付けません。
夜の間にやったのでしょうか?


ともあれ、そもそも天気に左右される太陽光は、日によって発電量に波があります。
夜はもちろん、日中でも雨や曇りで発電量が大きく落ち込むので頼りになりません。
安定的な電力供給が不可能なんですよね。
にも拘わらず、わざわざ利用するのは二酸化炭素の増加を止めるためです。

だというのに、二酸化炭素を減らす一番大きな味方である木々を伐採しては本末転倒。
目的は達成させられないばかりか、このような新たな問題を増やしてしまいます。
まさに目的(二酸化炭素を減らす)と手段(太陽光パネルを増やす)を見間違った好例でしょうね。

けれどそれが実は目的通りだとすれば?

実はもなにも最初から目的は『環境問題』ではなく『投資』だからです。
周囲に文句を言いそうな人の居ない、安く買った土地を拓いてパネルを設置し、高い売電利益を得る。
そう、事業化・資産化を目的にするならば、資産価値の低い山や森を切り開くのは理に適っています。

目指す『目的』が違えば、当然のように最善の手段も変わります。
盲目的に『太陽光だから』『再エネだから』と安易に乗っかることがどれだけ危ないかがわかっていただけると思います。


2:そんなもやしのバズりごととは

一見すると環境に優しい施策でも、実はそうでもないことは山ほどあるのは分かっていただけたかと思います。
何事においてもいきなり飛びつかず、一度深呼吸をして『本当に?』と疑問の目を向ける必要はありそうですよね。
知らなかったとはいえ、良かれと思った行動で害悪をまき散らしていた、なんて目も当てられませんからね。

こんな玉石混交の脱炭素にも、やはり技術革新は進んでいます。
日進月歩で進む新技術や新施策の情報を解説してくれているのが――

脱炭素を面白く【エナシフTV】

であり、もやしの最近のバズりごとなのがパーソナリティの一人の『ゆーだい』さん。
まくし立てるように早口で喋る声が心地よくて、思わず開いてしまうチャンネルなんですよね。
しかも興奮すると変に声が高くなったりと、『世界一脱炭素に熱い男』の肩書は伊達ではありません。
いや、ほんとあれだけすっきり喋れるようになりたいものです。

体感では『日本の技術すげー』、『世界の動きが早いぞ! 日本政府の動き悪くない?』の主張が多め。
けれど同時にあくまで技術や施策・政策の説明なので、わりとフラットな知見だと思います。
技術の評価が日本と海外で違う可能性は否めませんけどね。


3:もやしの考える最大のエコ

突然ですが、自然破壊の主な原因って何だと思います?

なんて話を切り出しても困りますよね。
たとえば水槽(アクアリウム)のような閉じた世界を維持する労力を思い浮かべるとわかりやすいかもしれません。
餌を入れなければ飢えてしまい、ろ過装置がなければ水は濁り、ポンプがなければ酸素が不足します。
小さな水槽の環境を整えるだけでさえ、非常に手間が掛かるわけですね。
もやしもアクアリウムやってみたいけどハードル高いんだもんよ。

しかし同時に。
人と動物で大きく違うのは、こんな風に好き勝手に環境に手を入れられるところです。

森に火をつけ、川の流れを変え、山を削って金属を錬成する。
化石燃料を掘り起こし、多くの化合物を垂れ流し、火を焚いて動力を生産する。
流通網は生息域の横断を許し、最適化された狩猟によって生態系をぶち壊す。
何なら生体兵器や大量破壊兵器なんて、殺すためだけの道具を日々研究し続けている。

軽く考えただけでもこれだけ出てくるって、人の業の深さヤバくありません?
これだけ自然に敵対行動を取っていて、何を今更感は否めませんよね。
そりゃ地球さんもブチ切れるってもんですよ。


さて、そんな冗談はさておき。
エコな生活を目指すのであれば、こうした経済活動をしないのが一番です。

たとえば工具を買わなければ鉱山を掘り起こしません。
自動車を使わないなら石油はただの臭くて汚い水で、掘り返す価値はありません。
電気を使わなければ発電による二酸化炭素の増加は止まります。
今まで蓄積したすべての科学を手放して原始時代の生活に戻れば、これ以上悪くなることはないでしょう。
少なくとも『人の手で』は。

なんてことを言ったところでゼロにするのは無茶な話。
文明の利器に毒された現代人が、手作業の農業や狩猟生活に耐えられるわけがありません。

だからこそ『節約』が一番手っ取り早いエコなのです。
物やサービスの値段とは、受け取るまでに携わった労働力と、様々な材料を加工する費用を積み上げたものです。
逆に言えば、動く金額を小さくするほど、環境への負荷は小さくなっていくわけですね。
まぁ、環境に配慮しないことで価格を抑えている場合もあるので一概には言えませんけれど。

そんなわけで。
『エコだから!』と免罪符のように、物を買い替えるのはNGです。
こうして考えるとどんなことでも『コスパ』って結構重要なんだなって感じさせられますね。

あ、今回いいたいことは脱炭素を面白く【エナシフTV】楽しいよってところだからねっ!

是非一度見てみてねっ!

#もやしいため #再エネ #新技術 #脱炭素 #エコ

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