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ひとり症例発表会 運動器編


前書き


先日のnoteひとり症例発表会。
なるほど、副腎疲労に倒れたのは長い長い時間、人生の積み重ねの結果なのねとわかったし、改善するヒントは背景にあるってこともよくわかった。

人の体は簡単に壊れたりはしない。
たくさんセーフティネットが張られていて、ご主人様の無茶振りに必死に応えて頑張っている。
えらいぞ、体。



さて、その、ひとり症例発表会の最後に運動器の不具合に四苦八苦していると書いたが、運動器の不具合もやっぱり長い長い時間の積み重ねの結果であったことが判明しつつある。
運動器よお前もか!という感じだけど、妙に納得している私もいる。
ということで、ひとり症例発表会 運動器編。

【運動器】
運動器とは、身体運動に関わる骨、筋肉、関節、神経などの総称です。
運動器はそれぞれが連携して働いており、どのひとつが悪くても身体はうまく動きません。
(日本整形外科学会)


治療と結果


運動器の不具合に困るようになったのは主に副腎疲労に倒れてから。
なので、6年前から現在までの不具合と治療と結果を順を追って書いてみる。


鵞足炎(がそくえん)

倒れてから1年くらい、スーパーなどに行けるようになった頃、歩くと膝の内側がヒリヒリと痛むようになった。
接骨院に行くと鵞足炎とのこと。
ハムストリングスや内腿の筋肉が痩せて硬くなり、筋肉の付け根である膝の内側に負担がかかって炎症が起きたということだ。

テーピングなどで歩行の負担を減らしつつ、ストレッチで柔軟性を戻していく。
痛みが出たり引っ込んだりして、鵞足炎は今も時々お出ましになる。
どんだけ硬くなってるねん。


五十肩(右肩)

最初にあれ?と思ったのは肩。
副腎疲労に倒れて2年くらいだったか、洗濯物を干そうと腕を上げると右肩がチクリと痛い。
自己流でストレッチなどして騙し騙ししていたところ、ある日突然右肩がガチリと固まり腕が90度以上は上がらず、後ろへも回らなくなった。

これが五十肩というやつか。
洗濯物も、服を着るのも脱ぐのも、お風呂も、何をするのも制限がかかる。
うっかり動かしてしまうとウウッ!となるほど痛い。
接骨院に通院し半年ほどで改善。


大腿四頭筋の炎症(?)

倒れてから3年目くらい、片付けの手伝いで30分以上中腰で屈んだり立ったりしていたら太ももの前がガチガチになり膝が90度までしか曲がらなくなった。
この時、3センチほどとは言えヒールのある靴を履いていたのもまずかった。
頼りない筋肉で大腿四頭筋に負担をかけてスクワットし続けたようなもので、完全なオーバーワークだった。

この時は最初に鍼灸、次に接骨院。
季節が冬だったこともあって良くなるまで半年以上かかった。
筋肉が硬直しているような状態は暖かい季節の方が治りが早いと、初めて知った。
確かに、寒いとそれだけで筋肉は縮こまるもんね。


腰痛

倒れてから5年目、自宅の引越し時に腰痛に。
25歳、42歳と左の仙腸関節をぎっくりやっているが、今回は左の多裂筋付近。
ぎっくりとまではいかないが、鈍い痛みが地味に辛い。
引越し後に鍼灸院で8割改善したが完治はしておらず、今も時々鈍痛がでる。


五十肩(左肩)

右肩の痛みが治ってから2年後くらい、今度は左肩に不具合が。
右肩とは違って後ろには回るが、腕を斜め上方にあげようとすると肩から少し下が引きつれるように痛む。
鍼灸院で治療してみるも、なかなか良くならない。
その後、良くなるきっかけが見つかるのだが、それは後ほど。


膝痛

昨年の夏の終わり、今から8ケ月前になるが、出かけて1日歩き回ったら両膝がガクガクになり、さらにお皿付近を中心に鈍い重さがまとわりついて、ちょっとマズイ感じになった。

接骨院に行ってみると変形性膝関節症の初期と。
あー、変形性膝関節症、年配の女性に多い疾患ね。
やっとやっと太ももの不調が治って散歩の量も増やしてきていたのに、がっかり。
接骨院で指摘されたのが、歩き方のクセ。
どうやら私の歩き方は膝に衝撃を与える歩き方だったらしい。
(誰も歩き方なんて教えてくれなかったじゃないのよ)と愚痴りつつ、体に優しい歩き方を習い実践。
また足指も十分に使えてなかったらしく、足首や足指の体操も行う。

が、1ヶ月しても2か月しても膝は良くならず。
先生も頭を傾げて、整形外科受診をおすすめされてしまった。
整形外科でレントゲンをとってみると、異常なし。
診断名は「変形性膝関節症の疑い」。

接骨院に結果を持ち帰り引き続き治療するも、やっぱり良くならず。
先生からは、整形外科でのさらに詳しい検査をおすすめされる。
また整形外科に行って必要ないと思うけどとおっしゃる先生にお願いしてMRIを受ける。
が、やっぱり異常なし。
ここで整形外科の先生から一言「筋肉の問題でしょう」。
(えー?筋肉ですか??初めて言われましたけど)と思ったけれど、そういえば筋肉のハリと膝の痛みは連動している。。。

ここまで約半年。
もっと早くわからなかったのか。
治療は整形外科のリハビリステーションでお願いすることにした。

整形外科のリハビリはのんびりした治療(個人の感想です)で、もう少しできることはないかと思い筋膜調整を試してみることにした。
筋膜調整は人生初体験だったが、思ってたんと違って超痛かった。
ちなみに悪いところのみが痛いのであって、悪くないところは痛くない。
1、2回で改善する人もいるそうだけど、私はもう少し回数がかかりそうとのことだった。

予想外だったのが、筋膜調整で左肩の痛みが改善してきたこと。
あの引きつれるような痛みは筋膜のせいだったのか!?
筋膜を調整すると、膜と隣り合っている筋肉や臓器にも影響が及ぶと聞いて、なるほどと納得。


内反小趾(右足)

そうこうしているうちに右足の小指側に痛みが出るようなった。
内反小趾だ。
もともと軽い外反母趾と内反小趾の自覚はあったのだけど、見るとなんだか急に右足の内反小趾が進んでいるような気がする。
整形外科で相談してみるも、「そうですか」と。
少し痛みがあるくらいでは整形外科の範疇ではないらしい。

接骨院(前回とは違う)で診てもらうと、ここでもやはり足首と足指を指摘された。
足指がきちんと使えてないと巻き爪になるそうで、はい私、若い頃から巻き爪ぎみです。
それから背骨の自然なS字カーブがなくなっていて、それが腰や太ももに負担になっていると。
これも、ものすごく納得。
背中のストレッチと筋トレを教えてもらい実践中。



背景


・膝に衝撃を与える歩き方。
 →膝や腰に負担がかかる。

・足指をしっかり使って歩けていない。
 →膝や腰に負担がかかる。巻き爪ぎみになる。

・左の仙腸関節ギックリ腰。
 →骨盤の歪み。左の卵巣嚢腫の手術の影響があるかもしれない。

・座って前屈みでする仕事が多く、体幹、特に背面の筋肉を使っていない。
 →巻き肩、猫背、背骨S時カーブが弱くなる。体幹、下半身の筋肉が衰える。

・副腎疲労でしばらく寝たきりのようになった。低血糖も強かった。
 →全身の筋肉の柔軟性、筋肉量が落ちた。



考察


長年にわたって負担のかかる体の使い方をしていたところへ、手術や仕事などでさらに負担が増えた。
そこへ副腎疲労になり筋肉量と筋肉の柔軟性が落ち、負担をカバーできなくなり体のあちこちに痛みが出ている。

改善するには、体の使い方を見直しつつ、筋肉の柔軟性と筋肉量を戻していくことが必要。
痛みが出ない程度に少しづつ取り組むことが大事。


独り言


長年の負担に引き金となる負担が重なって痛みが出る。
今回の痛みは、副腎疲労と同じ構図で起きていた。

それに気がついた時、これはもう仕方ないなと腹を括りましたよ。
弱っている運動器で運動をすると怪我をする。
信じられないくらい弱い運動でも痛みが出て、それはもう悲しくなる。

副腎疲労に倒れた時に、その自分を受け入れるのに長い時間がかかったけれど、この頼りない運動器を受け入れるのもなかなかに葛藤があるなぁ。
もともと体を動かすのは好きなので、体調がよくなってきて体を動かしたいのに思うようにいかないのもストレスだし。

けど、希望はある。
ひとり症例発表会の最後に
「体は、正しく(気持ちいいように)働きかければ、ちゃんと応えてくれる」と書いたけど、これは運動器だって同じはず。

そのことを忘れず、焦らず諦めず、必ず自由に動ける体になるのだ。
がんばれ、私。


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