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煮詰まる制作作業のその先に...

秋の公園は散歩と相性がいい。ビールを買って孤立したベンチを探してべらべらと他愛もない話をするわけです。ちょっと歩いたお陰で酔いが回るのが早い。だからベンチでの会話の時間もタイムコードを延ばされたスローテープのようだ。満足度の高い会話に一区切りがつくと僕は沈黙する。だけど心地よい沈黙が耳に聴こえる。ちょっと風が強いから木の葉の揺れる音が秋っぽい。やはり公園はベストだぜ。


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ここ最近長らくお友達として仲良くさせてもらってるアツキタケトモさんとのんびりと... 最強の見方であり、先輩であり、心強いファミリー。今回も新曲を聞かせてもらってまたくらってしまった...(お互いのインスタライブ を見ていた読者はその様子を容易に想像できるだろう....)

彼も宅録をメインに活動する音楽家な訳だが僕と違ってこのトラックどうやって作ってるの?と相当えぐい編曲をしていたり、突き刺す詩曲を幾度となく生み出していたりするので本当に尊敬と羨望の眼差しが入り乱れている。


やっぱ宅録アーティスト同士が集まると、音楽に対して真摯であればあるほど孤立しがちだよね...という話になる。一人で成熟させて何かを生み出しているわけでその苦労は形は違えどお互い耐えない。

昔と違って毎日スタジオに通い音源を作り込まなくても今は自宅でパソコンの前で作業ができるわけだから、終わりのないゴールのようなものでそれは多かれ少なかれ苦心する材料の一部となる。

傑作を書き上げたと思ったらその先のネクストレベルを見出したくなるしむしろ技術レベルが上がれば上がるほど孤立したところへ行ってしまう気もするのだ。作り込めば作り込むほど前のものでは満足が行かなくなる。そうして細部にこだわり出す。そうなるとトータルのバランスが実は見えなくなっているということもある。そのせいで自分のネガティブなマインドと向き合えなかったり。

そんなこんなでやっぱり人と会うことはそこからの脱却であり、パワーなのである... そしていろんな人の意見に寛容になって出来る限り受容したいね。趣味の闘争の中でできるだけ主張しすぎずでもそれに寛容でいたいと思うこの頃。この話はまた今度。では


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okkaaaの感じたことやパースペクティブを、風景、写真、詩とともに散文調で綴るエッセイです。音楽では伝えきれない自分の視点や内的自省を届けたいと思い執筆しています。月5回~更新。

気紛れ

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