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Beyond 2020, Beyond Fintech

2020年は、世界にとっても私にとっても激動の一年でありました。
大晦日なので、1年を振り返り、来年に想いを寄せてみたいと思います。

コロナの影響とニューノーマル

今年を語る意味で、コロナ禍は避けて通れません。
春節の前までは、漠然として恐怖だけが先行していたCOVID‐19ですが、本日時点で、全世界では1億人近く、日本においても20万人超の方々に感染が確認されています。

幸い、私の家族や親類・社内には感染者はいませんが、皆さんの中にも影響を受けられた方々はいらっしゃると思いますし、医療従事者をはじめとして感染拡大防止にご尽力されている方もいらっしゃるかもしれません。お見舞いと深い感謝を申し上げます。

コロナは私たちの生活を通じて、経済にも大きな影響を与えています。
飲食店や観光地は言わずもがなですが、会社員の多くも残業が減り、給与総額は大きく下がりました。
一方で、世界的な金融緩和政策により、日経平均の終値は2万7444円とバブル後の最高値を更新し、3月後半の1万6000円台から急回復しています。

これまでとは異なる新たな生活様式が求められる中、ニューノーマルな生活・働き方が一般化し、非接触型経済への移行も加速しています。
NIKKEI Financialのインタビュー対談でも触れましたが、脱ハンコに代表されるように、合理性を超えた「慣習」の壁を打ち破るきっかけになったのは間違いなく、この流れは2021年以降も間違いなく続きます。

Fintechエコシステムの拡大と挑戦

DX(デジタルトランスフォーメーション)については、耳にしない日はなくなりました。デジタル庁にも期待が集まっています。

元来、金融はデジタルとの相性が良く、Fintechを取り巻くエコシステムは多くの角度で多面的に拡大しています。
ただ、提供者・利用者ともに従来の専門家ばかりでなくなる過程で、ドコモ問題のような問題も発生しており、セキュリティは依然として「古くて新しい」テーマです。

私自身は、「次世代資金決済システムに関する検討タスクフォース」のメンバーとして、金融インフラの改革議論に継続参加できましたが、議論に参加した割販法の改正については、国会中継も手に汗握り見つめていました。
法制度面では、資金決済法改正や新仲介法制など、今年も大きな前進があった1年でした。

今年10月に、Fintech協会の会長に就任しました。幾つかのインタビューでも取り上げていただいていますが、「パワーシフト」を実現するユーザ本位でのFintechエコシステムの拡大を目指します!

Nudgeの創業と成長

私にとって、一番大きかったのは、ナッジ株式会社の創業です。
創業直後にコロナに襲われ、当初の計画とは大きく異なる船出となりました。

急遽、決めたナッジ(Nudge)という社名ですが、来春の開業に向けて、様々な準備を進める中で、この社名になるべくして生まれたと実感することが多々あります。
チームも大きくなり関係者も増えてきていますが、いずれのメンバーもNudgeの哲学("free, fair, flat" 、自律・分散・協調)に共感してくれ、強い当事者意識を持って、新たな金融体験を実現しようと日々一緒にもがいてくれています。

2021年は、日本におけるチャレンジャーバンク元年となり、Fintechの恩恵を利用者や社会がインクルーシブに享受できる時代になると確信しています!

まだまだ完璧ではありませんし、私自身は反省することも多々ありますが、PowerShiftを体現するサービスを多くの仲間とともに生み出していきたいと思います。

我こそはという方は、ぜひこちらからお問い合わせをいただければと思います!ともに未来を創りましょう!!

沖田 貴史

2020年12月31日

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