大人になってからの成長

子供の成長は早い。とよく言われるが本当にその通りで、できなかった事がいつのまにかできるようになっていた、といったような事はもちろんのこと、彼らの「新しい事ができるようになりたい!」という意欲に日々感動する。

どんな状況だったか忘れたが、先日3歳の娘が「もっと大きくなりたいの!!」と怒りながら叫んでて、その純粋な欲望が純粋に羨ましい。という感覚すらある。

大学を卒業して、会社勤めをするようになってから10年強、肉体的な変化は時々にありつつも、(でも、あくまで伸び縮みの範囲を越えないし、あたりまえだが大きくなるわけもなく、、)人として全然成長していないな。と思っていた。

もちろん社会人としての常識、円滑に物事を進めるノウハウ?みたいなものはわかってきたけれど、それがいまいち自分の成長という感じはしないし、むしろつまらない大人になっているだけ。というような感覚。

でも、あれ、成長したかな。と思うところがあるとすればそれは「自分自身との付き合い方がうまくなったということ」ともすると、メンヘラっぽい響きだが、そういう事ではなく、

・時間の使い方が上手くなった(寝る時間を削ることは急がば回れなのでちゃんと寝る、頭がスッキリしている時間帯に何を割り当てるかを考える、逆に疲れた時間帯は無理せずできる事が明確化できているなど)

・自分の精神状態を客観視できる(妙にイライラする時は、往々にして身体が疲れていると理解できる、不意に嫌な事を第三者から言われたりしても(あまりそんな事はないけど)正面から受け止めるべきかを冷静に判断できる など)

・自分の身体のマネジメントができる(結局のところ、身体が健康的だと他のことがうまく行くという気づき、ちゃんと食べる・運動する・寝る、のバランスが理解できている)

これらの事は、くだらないような事のように若い時は思えたけど、自分をきちんとコントロールできている状況は「幸せ」で、それを理解して実行できているということはむしろ結構な成長なのかも。と思った。

振り返ると、加速度的にこれらがわかるようになったのはやはり子供を産んでからで、コントロール不能なカオスにぶち込まれ(いや、自らをぶち込み)、その状況の中でそれなりに満足度を持って生きようとすると、自分自身をしっかりと持ってコントロールしなければならないという事に気づき、自らが成長していったのだなと思った。

(子供はコントロールできないけど、自分自身はコントロールできる!という悟り、いや、開眼。)

つまるところ、自分が成長できたのは存在そのものがスパルタな子供達のおかげだったのか。。。とふと思った話。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?