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『足らない』 想定2分

短編声劇 2人(男性、女性)

女「 」、男『 』

「もし、もしだよ?私が明日この世界から消えたら、あなたはどうする?」

『ん?どうするって言われてもな。。。』

「何?私のこと好きじゃないの?大切に思ってくれてるんじゃないの?私を、愛して、、、ないの?」

『な、何言ってんだよ。君が好きだ。君を大切に思ってる。もちろん、君を愛してる。』

「足らない。」

『え?』

「足らないのよ。」

『た、足らない、、、とは?』

「明日、この世界から消えて居なくなっちゃうかもなんだよ!?もう会えないかも知れないんだよ!?そんなの無理、私は嫌。耐えられない。」

『な、なんだよ急に!ホントに明日、居なくなる訳じゃないだろ?この世界から消えて居なくなるなんて悲しい事、言うなよ。』

「足りない。足りない。足りない。」

『お、おぃ。ホントにどうした?大丈夫か?』

「私わねぇ、、、あなたの事が好きです好きで好きすぎて苦しいの。あなたの事を想って、考えてる。毎日毎日ずっと。」

『俺だって考えてるさ!君の事を想ってる。だからこれからもずっと、、、。』

「はぁはぁ。。。あなたのその声が、手が、目が顔が、心臓が欲しい。あなたの全てが欲しい。ねぇ欲しいの。」

『なぁ!本当にどうしたんだよ!頼むから!戻ってくれよ!なぁ!いつもニコニコして楽しそうで可愛い君に戻ってくれよ!俺の大好きな君に戻ってくれよ!』

「ふふふ。。。もう無理。戻れない。まずは、そのおしゃべりな口から、、、いただきま~す♪」

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