陸遜誓い

三国志の世界のゆびきりげんまんとは?


 ♪ゆびきりげんまん嘘ついたらハリセンボンはーるな!
それがどれだけ有効かは人にもよるのですが、人間生きていれば
なんらかの誓いあるいは約束から逃げる事は出来ないものです。
日本の場合には、小指と小指を絡めて行うゆびきりげんまんが有名ですが、
では、三国志の時代の誓いは、どのように行われたのでしょうか?

一番、物々しいのは獣を殺して、その血を啜る

三国志の世界の契約で一番物々しいオフィシャルなものは、
祭壇をこしらえて生贄の獣を殺して、その血を啜るという行為です。
しかし、これは一番仰々しいやりかたで個人的な誓いでは使いません。
では、いわゆるゆびきりげんまん的な誓いはどうやったのでしょうか?
これは、正史三国志呉主伝が引く魏略に出てきます。

それは、浩周という人物が呉の孫権を曹丕に臣従させる為に、
忠誠の証として皇太子の孫登を洛陽に上らせるように説得しに来た場面で
登場します。

孫権は浩周を迎えて酒宴を開き、浩周は
「まだ帝はあなたを信じてはいませんが、私はあなたを信じており、
その証拠として一門、百名の命を懸けて誓いました」と答え
孫権は感激して、襟を涙で濡らしたとあります。

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